衆院で15日午後、国民、立憲、共産、自由、社会、無所属の野党5党1会派が共同で提出した石井啓一国土交通大臣不信任決議案の本会議採決が行われ、与党などの反対多数で否決された。採決に先立ち国民民主党の森田俊和議員が賛成討論を行った。

 不信任決議案に賛成の理由について森田議員は、石井大臣のIR(カジノを含む「統合型リゾート」)の進め方が問題だと指摘。IRの主な問題として、(1)カジノの違法性(2)送客施設(3)ギャンブル依存(4)治安対策――4点を掲げた。このように問題が多いIRについては、「さらに議論を重ね、公聴会の開催など含めて国民の皆さまの理解を得られるよう努力をして、必要なら法案を修正していくというのがあるべき進め方だ」と提案した。

 一方、石井大臣は、こうした進め方でなく、急いで法案を成立させようとしていると森田議員は指摘。「大臣の普段の政治姿勢とは異なる、今般のIR法案の扱いに対し、私たちは残念ながら、担当大臣として相応しくないと判断せざるを得ない」と不信任決議案の賛成の理由を説明し討論を終えた。

衆院本会議石井国交大臣不信任決議案 森田俊和議員賛成討論(予定稿)