「タグライン」を発表する玉木代表

 「つくろう、新しい答え。」 玉木雄一郎代表と党コミュニケーション戦略本部長の古川元久代表代行が8日、国会内で記者会見し、党のアイデンティティを表す新しい言葉を発表した。玉木代表は、このフレーズを党のキャッチコピーより上位に位置づけ、「今後は、ポスターにせよ、チラシにせよ、党ロゴとセットで使っていきたい」と説明した。

 こうした言葉は、広告業界では「タグ・ライン」と呼ばれるもので、企業のアイデンティティ(CI=コーポレート・アイデンティティ)を表すものとされる。通常、商品販売に使われる「キャッチコピー」よりも上位に位置づけられる。

 玉木代表は「国民民主党といえば、とにかく世の中の問題を解決するような、新しい答えを常に作ろうとしてる政党だ。古いものを改め、世の中を変革して、そして国民の暮らしを良くしていく。これが私たち国民民主党なんだ、というメッセージを定着させていきたい」と語った。

 タグラインとキャッチコピーとの違いについて、コミュニケーション戦略本部長の古川代表代行は、両者が似て非なるものであると説明した上で、「より上位概念の、わが党は何者なのかというのを示すのが、タグライン。会社でいえばCIだ。皮をむいていくように削っていったら、一番この党のコアとして残るのは何か。それを確認する作業を経て見えてきたもの。それを言葉で一言で表すとしたら何か。それが『つくろう、新しい答え。』だった」と解説した。

古川元久コミュニケーション戦略本部長(党代表代行)

古川元久コミュニケーション戦略本部長(党代表代行)

 コミュニケーション戦略本部の事務局長を務める伊藤孝恵参院議員は「例えば資生堂だったら、商品はマキアージュを売りたいとなったら、『見せるルージュ、マキアージュ』となる。季節ごと商品ごとに変遷があるものは、キャッチコピーと表現される。これに対して、それを作っている企業の自己紹介(CIにあたるもの)は、「一瞬も 一生も 美しく(資生堂)」となる」と、民間企業のケースを紹介して説明した。

伊藤孝恵コミュニケーション戦略本部事務局長

伊藤孝恵コミュニケーション戦略本部事務局長

 参院選や統一地方自治体選のポスターなどでも使う予定はあるのか、という質問に対し、玉木代表は「基本的に、不変の価値として使えるものなので、党のロゴを使うようなところには、基本的に使うと思う。ただ例えば年金をわれわれが重視するということから、年金制度に着目したキャッチコピーを使うのであれば、『減らない年金、消えない年金』というようなことになって、別途そういうものがありうると思う。しかし、わが党を表す言葉としては、このタグラインは、普遍的にこれからも使い続けようと思っている」と語った。