「お手伝いできることはありますか?」という手話を練習

 国民民主党は20日、「ユニバーサルマナー講習」を党本部で開いた(写真上は「お手伝いできることはありますか?」という簡単な手話を練習する参加者)。

開会あいさつをする大西健介国民運動局長(左)と増子輝彦幹事長代行

開会あいさつをする大西健介国民運動局長(左)と増子輝彦幹事長代行

 「ユニバーサルマナー」とは、国籍・性別・年齢・障害の有無など人それぞれにさまざまな違いのある相手と向き合うためのマインドとアクションを意味し、一般社団法人日本ユニバーサルマナー協会が障害の当事者である講師の指導・監修に基づいたカリキュラムに沿って企業や教育機関、自治体などに向けて研修や検定を行っているもので、党東京都連と党本部国民運動局が連携して今回の講習を開いた。

障害に関連するマークについての演習のようす

障害に関連するマークについての演習のようす

 講師の薄葉幸恵さんは幼少の頃にかかった肺炎の後遺症で難聴となり、30代半ばで完全に失聴したという聴覚障害の当事者。「人にはみな違いがあり、それが個性。同じところを見つける方が難しい」「そもそも障害は人ではなく環境に存在する。障害とは耳が聞こえないこと自体ではなく、耳が聞こえる人にだけ合わせてつくられた社会の仕組みだ」「一番大事なことは相手に話しかけること。コミュニケーションを取ろうという姿勢だ」というような講義を受けたのち、写真を見ながら障害者が社会生活上出会うさまざまなシーンでどのような困難があり、どのような解決策があるか、どのようなサポートが可能かを少人数のグループで意見交換し合って発表する演習を行った。

 2時間の講習を最後まで受けた国会議員や自治体議員、党本部や東京都連など近県の県連職員、議員秘書など約50人がユニバーサルマナー検定3級の認定証を受けることができた。

グループに分かれて意見を出し合う参加者

グループに分かれて意見を出し合う参加者

検定3級の認定証を授与される東京都連政策委員(世田谷担当)の宮川みかさん(右)

検定3級の認定証を授与される東京都連政策委員(世田谷担当)の宮川みかさん(右)