両院総会の様子

 国民民主党は10日午前、党本部で両院議員総会および両院議員懇談会を開き、8月5日付で立憲民主党から出された国会会派についての提案に対する、国民民主党としての回答を協議した。両院議員総会後には「全国幹事会・自治体議員団等役員合同会議」を開催。全国から集まった地方組織幹部や自治体議員団等役員から意見を聞き協議した。

 玉木代表は冒頭、「まずお盆休みの時期にも関わらず、こうして急な呼びかけをしてお集まりいただきましたことに、心から感謝を申し上げたい」と謝意を述べた後、「先般8月5日に立憲民主党さんから、国会における統一会派についての提案があった。わが党として回答しなければならないので、その回答案について皆さまにご協議をいただきたい。回答案ということなので、本来であれば総会を開いてやるものではない。しかし実際に会派を組むということになれば、そのことは両院議員総会マターということになってくる。これからのわが党のあり方に非常に大きな影響を与える話でもあり、ここはあらためて皆さんにお集まりいただいて、しっかりとご議論いただいた上で、われわれ執行部としても決定していきたいということで、急遽お集まりいただいた」と、両院総会開催の趣旨を説明した。

「特に衆議院選挙に向けてどのような体制を構築していくのか。そして何よりも私たちが目指す、政権交代可能な政治をどのように実現していくのか。こういったことにも大きく関わるので、ぜひ今日は皆さんからの忌憚(きたん)のないご意見をいただきたい」と挨拶を締めくくった。

 この後、両院議員懇談会への切り替えがあり、上記案件に対して参加各議員による意見表明が行われた後、再度、両院議員総会に切り替え、回答案についての採決がとられた。その結果、賛成多数を持ち、代表提案の立憲民主党に対する回答案を承認した。全国幹事会・自治体議員団等役員合同会議においても1時間強にわたって協議され、回答案が了承された。

全国幹事会・自治体議員団等役員 合同会議

全国幹事会・自治体議員団等役員 合同会議

■両院議員総会・全国幹事会後の記者会見

 両院議員総会後の「全国幹事会・自治体議員団等役員 合同会議」が終了した後、記者会見が開かれ、玉木雄一郎代表と川合孝典総務局長(自治体議員局長、選対委員長代理)が出席した。

会見をする玉木代表と川合孝典総務局長

会見する玉木代表と川合孝典総務局長

 玉木代表は「本日、両院議員総会、そして地方の県連の幹事長さんを始め、自治体議員の皆さんに集まっていただいて、会議を行った。先般8月5日に立憲民主党さんからご提案があった会派についてのわが党の回答ということについて、協議・承認をいただいた」と報告。

 決定事項について「次の衆議院選挙に向けて政権選択可能な環境を国民の皆さんに提供して、政権交代を実現するために全力を尽くしていく。これが野党の使命だと考える。こうした認識のもとで、さる8月5日付で立憲民主党さんから申し出をいただいた『より強力な野党第一会派を作り、充実した国会論戦を実現して、政権交代へと向かっていきたい』という趣旨に賛同して、次のことを正式に決定致した。まず(1)国民、生活者本位の政治を実現するために、衆参両院で統一会派を結成していきたいということ、そして(2)この統一会派の結成に向けて政策的方向性、その他必要な事項について、誠実に協議をして合意を形成していきたいということ、以上を正式にわが党として決定致した。こうした回答を立憲民主党さんにお伝えしていきたい」と述べた。

 また回答の提出目途については「『8月中旬をめどにご意向を伺いたいと思います』というふうに書かれていたので、今月中旬までに、今決まった内容で回答していきたい」と語った。