──政治家を志した理由について


 昨年の秋の衆議院議員選挙で初当選しました長崎1区の西岡秀子です。私が生まれた時から父は政治家でしたので常に「政治」が身近にあり、長年父の政治姿勢をずっと見てきました。政治家は、国民の皆さまの生命をお預かりする、大変重い責任のある仕事です。中途半端な思いでは絶対にやってはいけない、「覚悟」が必要です。ある意味では孤独な仕事だと思います。また一方で、国民の皆さまの声や思いをいつでも共有できる人間でなければならないとずっと思ってきました。政治を身近で見てきた立場で思うのは、「政治」は特別なものではなく、国民のみなさまの日々の生活に直結しているものだということです。国民の代表として国政に送られている政治家自身が特別な存在であってはならないと身を持って感じてきました。

通勤、通学の皆さんに

通勤、通学の皆さんに

バーベキューで地元交流

バーベキューで地元交流

 民間企業を経て、秘書として長年父の仕事を手伝ってきた私は、2016年参議院選挙に当時の民進党から出馬要請を受け、初めて選挙に挑戦しました。十分な議論がなされないまま大切なことが決められていく、そんな政治のあり方にずっと危機感を抱いていました。国民の声を政治に届けていくためには、もう一度、政権交代可能な政治体制をつくり、いつでも政権交代ができるという緊張感を政治の場にもたらすことが日本の民主主義にとって必要だと思ったからです。政治の流れを変えるためには有権者に選択肢を示す必要があります。微力な私でしたが、長崎における選択肢としてお役に立ちたいという強い覚悟を持って決意しました。結果、力強くご支援をいただきながら落選しましたが、離島も含め長崎県内をまわり、皆さまの声を聞かせていただいたことが議員活動をする上での私の大きな財産になっています。


 ──議員経験の中で良かったことについて


 大変厳しい選挙情勢の中で、昨年の衆議院選挙において当選させていただきました。私の支援者からも「当選すると思っていなかった」と言われることがあります。でも「こういう政治であってほしい」と皆さまが同じ思いを持って行動に移していただくことができれば、私のような新人でも政治の流れを変えることができるのです。長崎1区の代表として送っていただいたことに心より感謝しています。今、皆さまのさまざまな声を本会議や委員会質疑を通じて伝えています。まだ1回生議員ですが、解決しなければならない問題を法律として1日も早く実現できるよう全力で頑張っていきます。

衆院文部科学委員会で質問

衆院文部科学委員会で質問

 ──女性の国政参画の必要性について


 女性に優しい社会は全ての人に優しい社会になります。今の政治には、女性、若者、ハンディキャップを持っている方などの多様な視点が不足しています。少子高齢化、人口減少が進む中では、子育てや介護、地域コミュニティーの問題など日本が直面しているさまざまな課題に女性の視点が大変重要です。現政権は役員・管理職など指導的立場の女性を3割にと目標を掲げていますが、国政で女性議員を増やすことが社会全体を変える一番の近道だと考えます。先の国会で政治分野の男女共同参画推進法が成立しましたが、例えば国会の議席の半分を女性が占めれば予算配分が変わり、社会自体が大きく変わっていきます。女性が政治に挑戦しようとしてもスタートラインに立つことさえ難しいのが現状です。もっと志のある女性が政治に参加することができる環境整備をしていかなくてはなりません。

衆院本会議に登壇

衆院本会議に登壇

 ──これから国会で取り組みたい課題について


 子どもたちの教育に予算を重点配分していきたい。日本の将来を担っていく子どもたちの教育に国としてもっと力をいれていきたい。今の日本は以前に比べ、人材を育てるという点で充実していません。日本の財産は人材です。あらゆる世代の方がそれぞれを高めていけるような教育環境を整備していきたいと考えています。
 一方、国民に負担をお願いする前に、国会議員が自ら身を切ることが大前提にもかかわらず、先の国会で参議院議員の定数が増えました。国民の間では、税だけ取られて自分たちにどういう形で返ってきているのかが全く実感できず、「痛税感」だけを感じています。国民に税金がこういう形で返ってくるというメニューを提示していく必要があります。
 また、女性と一口に言ってもさまざまな環境に置かれています。同じ人でもライフステージで全く状況が違います。一人ひとりの女性が行政の提供する制度を利用して頑張っていけるよう、きめ細やかな政策・制度を誰にでも分かる形で示していける用意をしていきます。
 地元長崎でも人口が減少し、若者が都市部へ流出しています。それぞれ地方が抱えている問題は違うので、地方のことは財源も含めて地方に任せていかないと、日本は大変なことになります。従来からの同じような手法の政治が続くことに危機感があります。一刻も早く地方主権を進めていくのが国会議員の大きな責務です。


地元の声を聞き続ける

地元の声を聞き続ける