新型コロナウイルス感染拡大に伴い、多くの大学が休校となる中、アルバイトや仕送りの減少で学費や生活費の支払いに困っているとの多くの声が届いております。学生の皆さんが安心して学業を続けられるよう、国民民主党は、学費の減免や納付期間の猶予等について取り組んでまいります。
まずは、学生向けの支援制度についてご紹介しますので、ご活用ください。
※新型コロナウイルス感染症の情報については、必ず1次情報として首相官邸や各省庁のウェブサイトなど公的機関で発表されている情報もご確認ください。
1. 「学びの継続」のための「学生支援緊急給付金」
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、更なる状況の悪化に伴い、特に家庭から自立した学生等において、大学等を中退せざるを得ないような事態も想定されるため早急に対応するため創設したものです。
詳しくはこちらをご参照ください↓
- 「学びの継続」のための「学生支援緊急給付金」の創設
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https://www.mext.go.jp/content/20200520_mxt_gakushi01_000007254_01.pdf
対象学生 |
国公私立大学(大学院含む)・短大・高専・専門学校(日本語教育機関を含む) ※留学生を含む
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対象者 |
約43万人
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給付額 |
住民税非課税世帯の学生 20万円 上記以外の学生 10万円
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- 支援対象となる学生の要件
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(1) 家庭から自立してアルバイト収入で学費をまかなっていること
(2) 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、その収入が大幅に減少していること(-50%以上)
(3) 既存の支援制度と連携を図り、長期的な視点からも「学びの継続」の確保を図っていること
上記を考慮したうえで、経済的理由により大学等での修学の継続が困難であると大学等が必要性を認める者
2. 高等教育修学支援新制度(授業料等減免+給付型奨学金の支給)と貸与型奨学金(無利子・有利子)
新型コロナウイルス感染症の影響により、経済的に困難となった学生等に対して、「高等教育修学支援新制度」、日本学生支援機構(JASSO)による「貸与型奨学金」において、家計が急変した学生等への支援が行われます家計急変後の所得見込みで所得判定を行い、要件を満たす世帯の学生等が支援対象となります。
詳しくはこちらをご参照下さい。
- 文部科学省「学費等支援が必要になった学生のみなさんへ」
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https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/hutankeigen/1420041_00003.htm
■ 高等教育修学支援新制度(授業料等減免+給付型奨学金の支給)
2020年4月からスタートした制度です。
新型コロナの影響で家計が急変した学生等について、年2回の期日に限らず随時受付け、認定後速やかに支援を開始するなどの対応をしています。
ダウンロード
■ 貸与型奨学金(無利子・有利子)
随時申し込むことができます。
すでに貸与奨学金を利用している方は、さらに必要であれば利用額を増額することができます。
対象 |
無利子奨学金 目安年収 ~約800万円
有利子奨学金 目安年収 ~約1,100万円
※4人世帯・私立大学生・自宅通学の場合の目安
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内容 |
貸与月額は学生等が選択。
- 無利子
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大学・短大・高専等、
国公立・私立、 自宅・自宅外等の区分により上限額あり。
(例)国公立大・自宅外=最高月額51,000円
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有利子
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月額2~12万円(1万円単位)
※私大医学課程などは増額可
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申請 |
申込案内を学校から受取り、 奨学金はインターネットで申し込む
- 貸与型奨学金の案内
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https://www.jasso.go.jp/shogakukin/seido/index.html
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ダウンロード
■ 奨学金返還期限猶予に係る臨時対応
新型コロナウイルス感染症の影響による現下の経済情勢において経済困難となり奨学金の返還が困難となった方に対し、下記のとおり返還期限猶予について臨時対応を行っています。
対象 |
給与所得者 年間収入金額(税込み)300万円以下
給与所得以外の所得を含む場合 年間所得金額(必要経費等控除後)200万円以下
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臨時対応 の期間 |
3カ月間(5月~7月)の振替分
- 猶予願の提出期限(必着)
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5月からの猶予・・・5月12日
6月からの猶予・・・6月12日
7月からの猶予・・・7月8日
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提出先 |
「奨学金返還期限猶予願」を日本学生支援機構へ提出。
通常は、「奨学金返還期限猶予願(※)」と「減収等に関する証明書類」をセットで提出。 「減収等に関する証明書類」を準備できない場合には、「猶予願」のみ提出し、証明書類等は、後日提出。
- 奨学金返還期限猶予に係る臨時対応
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https://www.jasso.go.jp/about/information/press/jp2020050101.html
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- 問合せ先
- 〇各大学・専門学校等の学生課や奨学金窓口
- 〇日本学生支援機構(JASSO) 奨学金相談センター
TEL 0570-666-301 (ナビダイヤル)
一部携帯電話・IP電話からは 03-6743-6100
(月~金 9:00~20:00)*土日祝日,年末年始を除く
※大学・学校で独自の支援制度を実施している場合もありますので、お確かめください。
3. 日本人留学生への支援
海外に滞在する日本人留学生の帰国時の経済的負担を軽減するため、日本学生支援機構(JASSO)では、①「JASSO 災害支援金の支給」、②「第二種奨学金(海外)の応急採用の募集」を実施しています。
① JASSO災害支援金
対象 |
「海外留学支援制度」(学部学位取得型、大学院学位取得型、協定派遣) 、または「官民協働海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」の奨学金を受給して海外の大学等へ留学している学生等のうち、検疫強化対象地域として指定された日から指定が解除された日までの間に当該地域から日本に帰国した者。
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内容 |
支援金10万円
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申請 |
独立行政法人日本学生支援機構 政策企画部寄附金室
JASSO災害支援金担当
電話: 03-6743-3185
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なお、JASSO災害支援金はJASSOへの寄附によって実施されるものです。
詳しくはこちらをご参照ください↓
- JASSO「新型コロナウイルスに係る災害支援金」
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https://www.jasso.go.jp/ryugaku/study_a/202004shienkin.html
② 第二種奨学金(海外)の応急採用の募集
対象 |
予期できない事由により家計が急変し、急変後の収入・所得の見込みにより要件を満たす場合。
家計急変の事由が生じた生計維持者の、事由発生後の収入・所得を証明する書類(収入が減少した月(1カ月分)の給与明細等)が必要
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内容 |
貸与。上限額あり。
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申請 |
独立行政法人日本学生支援機構 貸与・給付部 採用課 海外貸与係
電話: 03-6743-6040 (平日8時30分~18時15分)
FAX: 03-6743-6669
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詳しくはこちらをご参照ください↓
- JASSO「第二種奨学金(海外)の応急採用の募集」
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https://www.jasso.go.jp/shogakukin/moshikomi/kaigai/2shu_kaigai/oukyu.html
4. 推薦・AO入試を利用した大学入試、英検の延期
新型コロナウイルスによる学校の臨時休業が続く中、何より受験生第一の立場に立った配慮措置が重要です。当面は、特に9月以降に出願が始まるAO入試や、11月以降に出願が始まる推薦入試については、受験生が大きな影響を受けることが予想されます。
文部科学省は、中止・延期等となった各種競技大会や文化活動や資格・検定試験等に参加できなかったことや、出席日数や特別活動等の記録が少ないことをもって、高校における部活動等の諸活動の実績の評価や調査書において、特定の受験生が不利益を被ることがないよう、各大学に対し配慮いただきたい点などを、高校、大学関係者等と相談しながら速やかに検討したい、としています。
- 文部科学省「新型コロナウイルスに関連した文部科学省関係の相談窓口」
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https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/mext_00602.html
5. アルバイトを失った方への支援
〇学生も緊急小口融資制度が利用できます。
- 生活福祉資金貸付制度における緊急小口資金等の特例貸付の運用に関する問答集(vol.2)について
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https://www.mhlw.go.jp/content/000613892.pdf
〇学生も雇用調整助成金の対象となります
- 新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ雇用調整助成金の特例を拡充します
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https://www.mhlw.go.jp/content/000620879.pdf
6. オンライン授業活用による携帯電話の通信容量超過分の無償化等
新型コロナウイルス感染防止のため、オンライン授業などが実施されていることを踏まえ、25才以下で一定の条件を満たす学生・生徒に対し、大容量オプションのクーポンの無償提供など、携帯電話の通信容量を超過してしまった分は超過分の無償
化等の措置が実施されています。また、固定電話や携帯電話等の料金支払期限の延長措置が実施されています。
- 総務省 電話・インターネットの料金について
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https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/gyoumukanri_sonota/covid-19/ict.html