日本を代表する電機企業に勤め、労働組合を経て2013年参院議員になった石上俊雄議員。半導体の組立製造など自らモノづくりに携わってきた議員が見つけた生活者の不安とその解消策を聞きました。


 ──自己紹介をお願いします。


参院議員石上俊雄でございます。全国比例で選出いただいております。まさしく全国が選挙区という立場で活動しております。

活動地域は全国

活動地域は全国


 ──文字通り全国で政治活動を行っていると思いますが、どういった政治活動をしていますか。


私は、電機産業を代表して国会に送っていただいています。国会ではさまざまな法案が成立したり、いろいろと話されている課題があります。それを幅広く電機産業に携わる仲間の皆さんの集会や職場にお邪魔し、報告会を開いています。ペーパーを準備してそれをもとに勉強会を開催する。そうして、国会の状況を幅広く伝えていくことを日ごろからやらせていただいています。

電機連合の皆さんと

電機連合の皆さんと


 ──石上先生の中で解決しなければいけないテーマ、課題を教えてください。


労働組合の皆さんとお話しすると、大きく3つの不安を抱えている状況をとらえることができます。これは私どもの出身の電機連合でも話しているわけですが、要は働くということに対する不安、さらには生活に対する不安、もう一つは将来に対する不安という3つの不安。この不安を感じながら、皆さん暮らしている。したがって私は、政治活動さらには国会での対応を経て、不安を少しずつ払拭する。そのことを進めさせていただこうと思っています。働くということ、さらには生活にもつながってくるわけですけれど、働く不安を解決するためには、やはり、モノづくり・電機産業を活性化しなければならないと思っておりまして、電機産業を活性化するためにさまざまな角度からの支援策をしっかり打ち出すことに力を注ぎたいと考えています。さらには、「生活に対する不安」や「将来不安」はまさしく国民民主党も前面に打ち出していますけれど、社会保障制度、社会保障の仕組み、これをしっかり生活されている皆さんに合った形に変えていく。生活に対する不安、子育てや親御さんの介護、さらに皆さんが仕事を卒業された後の生活が充実したものになるかどうか、しっかり生活ができるのか。さらにはお子さんの将来を含めて社会保障制度という仕組みをしっかりと充実したものに変えていきたい。そうした取り組みも継続しています。

街頭演説も積極的に行います

街頭演説も積極的に行います


 ──課題解決に向けて国会ではどういったことをされていますか。


国会で発言したからといって、すぐに解決したり動き出すというものではないです。私は参院議員になって6年目になりますが、前半の3年間は総務委員会に所属していました。後半のいまは経済産業委員会に所属しています。はじめの総務委員会は総務省の管轄である情報通信事業。ここを重点的に取り組み、後半の経済産業委員会はまさしく産業全体で取り組んでいます。総務委員会さらには経済産業委員会で今、電機産業が置かれている現状を質問を通して幅広く伝えることによって、改善を求めていく。今の電機産業・モノづくり産業は、国内の競争は当たり前ですが、海外メーカーとも競争していかなければいけない状況にあるわけです。その時に日本のモノづくりが活性化して、元気を出す環境にするためには競争環境を世界と一緒にしていくことが重要だと思います。しかし、いろいろと調べていくと日本のモノづくり・電機産業は電気代が高かったり、輸送コストが高かったり、さまざまな税の仕組みの中でコストの負担が多かったりする。海外と比べるとそういった面で、日本のモノづくり・電機産業はかなり厳しい環境にあります。そこをしっかりと支援し、改善をして、海外と競争できる。そういう環境づくりを進めていきたいと考えているところです。

本会議代表質問にも登壇

本会議代表質問にも登壇


 ──ご覧になっている方々へメッセージを。


 生活されている皆さんの暮らしをより安心して安定したものにする。これが私の目指す最終的なゴールと思っております。そのためにもさまざまな方面から政策を打ち出していきます。産業政策、社会政策、さらには働くことに対する労働政策。さまざまな方面から政策を打ち出すことによって、日本の最大の課題と言われている人口減少に歯止めをかける。このことをしっかり進めることが皆さま方の暮らしがより良いもの、安心・安定したものにすることにつながることだと思っています。そこに向けて引き続き全力で取り組んでまいりたいと思っています。