大塚耕平共同代表記者会見

2018年8月9日(木)17時08分~17時24分
編集・発行/国民民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/2BWTBRpOe0E


■冒頭発言

■質疑


■冒頭発言

○広島・長崎の平和記念式典に出席

【共同代表】
 8月6日・広島、8月9日・長崎と、原爆犠牲者を慰霊するとともに、平和祈念式典に参列させていただきました。二度とこうしたことが起きないように、恒久平和の実現に向けて我々も全力で努力したいと思います。
 そうした中で、広島においても長崎においても、安倍総理から核兵器禁止条約等に前向きに向き合うというようなニュアンスの発言はなく、大変残念なことだと思います。きょうは長崎市長から、日本政府はぜひ核兵器禁止条約に参加するべきだという発言も総理の目の前であったわけでありますが、私も全く同感であります。唯一の戦争被爆国として、いわば世界の先頭に立ってこの条約の推進を唱える立場にあると思います。
 また、8月6日・9日に、総理の発言を目の前で聞かせていただくというのは初めての経験でありましたが、いかなる理由があったにせよ、そして今いかに同盟国であったとしても、やはり原爆を投下した米国に対して何がしかの苦言を呈することがあってもいいのではないかと思っておりましたが、そういうニュアンスもなく、日本の総理大臣として発言内容にいささか不十分な点があるのではないかと思いました。
 あわせて、これは官邸関係者にも伝えようと思いますが、きょうの長崎での総理の発言の中で、原爆による長崎の犠牲者の数について、「7万とも言われる」と、こういう表現だったわけですが、大変違和感を覚えました。
 私自身の記憶でも7万4000人とか7万5000人、これは直接の犠牲者。長崎市以外も含んでいるかもしれませんが、そういうふうに記憶をしておりましたし、その後の被爆による影響で亡くなられた方や、被爆された方でお亡くなりになった方を毎年毎年新たに犠牲者名簿に加えていっているわけでありますが、今、ことしの分も含めると17万人を超えているわけであって、「7万とも言われる」というそのフレーズにちょっと違和感を覚えました。原稿はおそらく官邸関係者が書いているのでしょうけれども、そのニュアンスは伝えておこうと思っています。


■質疑

○党代表選挙について

【共同通信・飯川記者】
 9月の党代表選について伺いたい。きょう立候補者説明会があり、その後に津村啓介衆議院議員が事実上の出馬表明をされた。加えて、玉木雄一郎共同代表も一両日中には立候補を表明する見通しだが、これら代表選に関する動きと同時に、大塚共同代表ご自身は代表選にどのように取り組むのか、出馬のご意思がおありか。その2点をお聞きしたい。

【共同代表】
 私の対応、及び代表選挙についてどのように考えるかということについては、あした、おそらく紙で皆さんにごらんいただくか、ホームページ上にアップしたいと思っています。
 きょうの立候補説明会の状況はまだ何も聞いていませんので、私自身の対応、今回の代表選挙がどういう代表選挙であるべきか、そして次の代表はどういう人であるべきかということについて、私なりの認識はあす明らかにさせていただきたいと思います。

【日本テレビ・右松記者】
 先ほど立候補の意向を示した津村啓介議員だが、それこそ日銀の出身ということもあり、津村氏についてどのような印象をお持ちか伺いたい。

【共同代表】
 これはこれから代表選挙が行われるわけですから、まだ構図も確定していないので、私が何かコメントをするのは適切ではないと思いますので、そういうことも含めて、あした可能な限り私の考え方をお示ししたいと思います。

【共同通信・飯川記者】
 津村氏はきょう、代表選への事実上の出馬表明に当たり、「対決より解決」という党が現在掲げている路線について、対決も解決もできていないと批判していた。この党が掲げてきた「対決より解決」路線、この総括というか、閉会したが、現時点で振り返ってこの路線がどのようなものだったか、どのように評価されているか。共同代表の一人として、お考えを伺いたい。

【共同代表】
 これは多くの議員が、あるいは関係者、地方の党籍を持つ議員の方、そして事務局も含めて、大半の方は一生懸命努力していると思います。
 それについての評価も含めて、あす明らかにしたいと思います。
 私は、何事にも前向きである人でなければ日本の政治を引っ張っていくことはできないと思っておりますので、何事も前向きにとらえるような候補者が有意義な代表選を行うべきだと思います。

【TBS・小林記者】
 津村氏は同じく、今の党勢の低迷は執行部の責任が大きいというようなことも発言されている。この発言が党内から出てきたことをどのように受けとめていらっしゃるか。

【共同代表】
 それは、発言は聞いていませんが、各人がさまざまな認識を表明するのは自由だと思います。
 その上で、今お答えしたように、この状況、そして日本の抱えている今のさまざまな課題、こういう観点から考えて、何事も前向きで、そしてみずからも当事者意識を持って努力する人でなければ、引っ張っていくことはなかなか難しいと思います。

○広島・長崎への原爆投下について

【フリーランス・堀田記者】
 先ほど、アメリカに苦言を呈さなかったのは不満だと。原爆を落としたアメリカにか、それとも今のアメリカに苦言を呈していないということか。

【共同代表】
 やはり原爆を投下したという事実がありますので、いかなる理由があったにせよ、原爆を投下された国、被爆国として、やはり投下した国に対して毎年毎年一言申し上げるべきだと私は思います。

○翁長沖縄県知事のご逝去について

【「フランス10」・及川記者】
 昨日、沖縄県知事の翁長さんが亡くなられたが、ご感想を伺いたい。

【共同代表】
 共同代表としてのコメントは皆さんに紙でご提供申し上げていると思いますが、まず心からご冥福をお祈り申し上げたいと思います。
 沖縄の発展と、そして県民の皆さんの気持ちを非常に真剣に考え、まさしく人生をかけて沖縄の発展、そして県民の皆さんの思いが結実するように全力で努力された方だと思います。
 いわば道半ばで逝かれたわけでありますが、翁長さんのそのお気持ちを我々は十分酌み取って、今後の努力をしていかなくてはならないと思っています。

○沖縄県知事選挙について

【東京新聞・木谷記者】
 関連して。沖縄県知事選挙が来月行われることになる。自民党のほうはもう候補者が決まっているようだが、どのような候補がふさわしいかということと、国民民主党としての関わり方について伺いたい。

【共同代表】
 まず候補者は、現地の関係者がどのような方を望まれるのかということに重きを置きたいと思います。私の立場ないしは国民民主党の立場で、今、「このような方がいい」と言うことは控えたいと思います。
 とは言いつつ、現地の皆さんが一枚岩になれる、特に今の与党に対して一枚岩になれる、そういう方であり、かつ、翁長さんの思いを継承していただける方。この二つの条件はやはり満たしていなくてはならないと思います。

【朝日新聞・山岸記者】
 4年前の知事選挙のときに「オール沖縄」という枠組みができ、その後の国政における野党共闘のモデルケース、ひな形にもなったという評価ができると思う。そういう意味で、今回の知事選挙で「オール沖縄」、野党共闘の形が維持できるかできないかということは今後の国政を占う上でも大きな意味があるかと思うが、その観点から、どういう態勢で臨むべきか。国政各党はどういうふうに関わっていくべきなのか。この点はいかがか。

【共同代表】
 やはりこれは「オール沖縄」の枠組みが維持できるような関わり方をするべきだと思います。そういう観点で、前のご質問にお答えしたように、現時点で候補者として期待される要素は二つあって、その二つの要素を兼ね備えた方を「オール沖縄」で野党全体が推していけるような、こういう関わり方をするべきだと思います。

【朝日新聞・山岸記者】
 民主党・民進党に関して言うと、前回の知事選挙は民主党は自主投票だったが、名護市長選挙は民進党としては稲嶺さん。翁長さん側の方に推薦を出している。今回の対応は、党も変わっているが、名護市長選挙が一定のベースになっていくのか、あるいは全く白紙なのか。この辺はいかがか。

【共同代表】
 「白紙」とはなかなか言いがたいですが、しかし、おっしゃるように党が新しくなって初の沖縄の選挙への対応ですから、党内で十分議論をして方針は決めたいと思います。
 ただし、先ほど申し上げたように、「オール沖縄」の枠組みを維持できるような二つの要素を兼ね備えた候補者を野党全体で推していけるような構図が望ましいのではないかと思っています。

○文科省汚職事件について

【フリーランス・堀田記者】
 きょうも役員室長は欠席しているが、羽田さんのことを古川幹事長がヒアリングをしたということは聞いているか。

【共同代表】
 お話を聞いたということは聞いていますが、このあいだも申し上げたように、僕も羽田さんとは話はしています。先週か先々週、どなたかから聞かれて、羽田さんとは僕もお話ししましたよということを申し上げています。古川さんも話をしていると思います。

【フリーランス・堀田記者】
 それで、いわゆる一般的に言われている疑問というのは解消したか。

【共同代表】
 このあいだも申し上げましたが、羽田さん自身が、必要があれば自身で説明をしますと言っていますので、そういう対応だと思います。

【フリーランス・堀田記者】
 ぜひ会見を開いて、身が潔白であれば言ってほしいと思うが、それは代表のほうから伝えてください

【共同代表】
 それも含めて、必要があれば本人からご説明すると僕たちにも言っておられます。政治家ですから、そのように対応するのが適切だとは思っています。