玉木雄一郎代表就任記者会見

2018年9月4日(火)15時14分~15時51分
編集・発行/国民民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/HrU2IrtZZLI


■冒頭発言

■質疑


■冒頭発言

○臨時党大会で選出され代表に就任

【代表】
 皆さん、改めてよろしくお願いいたします。
 先ほどの臨時党大会で国民民主党代表に選出されました玉木雄一郎です。2021年までの3年間の任期を務めることになります。よろしくお願いいたします。

○台風21号情報連絡室を設置

【代表】
 こちらから何点か申し上げますが、まず一点は、台風21号に対する対応であります。
 昨日付で情報連絡室を設置し情報収集に当たっておりますが、上陸し、今、北上を続けておりますが、各地域で暴風雨が続いております。引き続き注視し、党としても万全の態勢を継続していきたいと思っております。
 この点がまず一点であります。

○党運営改革・党人事について

【代表】
 今後についてでありますが、来週11日に両院議員総会を開催し、そこで幹事長以下全ての新しい人事を正式決定し新執行部を発足したいと思っております。
 詳細はその中で、新しい体制の中で決めていきたいと思いますが、情報発信力・政策立案力を飛躍的に高めていきたいと思っておりますので、これは選挙中も申し上げましたが、SNS対策本部を設置したいと思います。
 あわせて、バーチャル・シンクタンク。シンクタンクを新たにつくりたいと思いますが、大きな箱のようなものではなくて、ネット上でさまざまな意見を戦わせ、また集積していけるような、バーチャル・シンクタンクを創設したいと思います。
 そして党内文書のペーパーレス化をできるだけ進め、自治体議員の皆さんとネット上でできるだけリアルタイムの情報共有ができるようなシステムを構築していきたいと思っております。
 あわせて、これも繰り返しになりますが、女性と青年の議員の数をふやしたいと思っておりますので、格段の強化策を講じていきたい。特に女性の議員をふやすための簡単なプロモーションビデオ(9/5 党HPにアップ)のようなものをつくりましたので、そういった動画の発信を含め、女性・青年の候補者擁立30%という目標を掲げておりますので、この実現に向けて全力を尽くしたい。特に女性が活躍できる政党なんだということを現に示していきたい、具体的に示していきたいと思っております。


■質疑

○代表選 結果の受けとめ、振り返り(1)

【NHK・及川記者】
 先ほど行われた代表選挙の結果について伺いたい。国会議員については無効票が2あった。党員・サポーターについて投票率を見ると大体3割ぐらいになっている。この二つの事実について、それぞれどのように受けとめていらっしゃるか。

【代表】
 まず無効票が出たことについては、理由等についてはわかりませんので、また今後分析したいと思います。
 投票率が低いというのは長年の課題であって、今回もさまざまな、電子投票の導入などを行ってきましたが、やはり低い投票率にとどまったということについては今後反省をして投票率アップに生かしていきたいと思っています。

○参院選対応・国会対応について(1)

【読売新聞・淵上記者】
 来年の参院選への対応について伺いたい。この選挙期間中、玉木代表はほかの野党を念頭に「国会と選挙は一枚岩」と常々おっしゃっていたと思うが、1人区の調整、2人区の調整など、他の野党との難しい調整があると思う。戦略、スケジュール感、どのように調整を進めていくか、お考えをお聞きしたい。

【代表】
 これも選挙中に何度も申し上げておりますが、やはり1人区は1人に絞り込んでいかないと勝てないと思いますので、共産党も含めた調整を何らかの形で実現していかなければならないと思っております。
 前回、私の地元の香川県では共産党に席を譲り、逆にそれ以外のところで幾つか一本化の協力をしていただいたという経緯もありますので、とにかく1対1で戦える構造を1人区ではしっかりつくっていく。その前提として候補者の擁立を、まだ空白区が多いですから、ここも力を合わせて、いい候補者、勝てる候補者の発掘・擁立に協力をしていきたいと思います。

【共同通信・小笠原記者】
 2点伺いたい。
 国会対応をめぐる野党共闘について伺うが、首相は次の国会で自民党としての憲法改正案を提出する考えを示しており、一層野党側の国会対応も重みを増すと考えられるが、代表は選挙戦中、他会派との統一会派を呼びかける旨の発言もあったと思うが、今後の国会対応についてご所見を伺いたいのが一点。
 もう一点は、先ほどの選出後の挨拶で、「私たちが、最も筋を通した人たちの集まりだ」との発言があったが、これはどういった意味合いでおっしゃったのか伺いたい。

【代表】
 まず国会対応ですが、さまざま、それぞれ各党には理念・政策・思いがあると思いますが、やはり来年の参議院選挙を考えれば国民の皆さんから見てわかりやすい構図というのが大切だと思いますので、できる限り選挙と国会対応においては一枚岩でやっていくということであります。
 憲法改正についてのご質問をいただきましたが、ここは私たちはしっかりと憲法を議論していくという立場でありますから、国民の目から見て必要だと思われる憲法の項目については積極的に議論をしていきたい。場合によっては、それを他の野党にも呼びかけ、働きかけをしていきたいと思っております。
 「筋を通した」ということについては、これはまず我々が民主党・民進党ということで法的な存続政党としては一直線につながっているということだと思いますし、きょうお越しになった地方の自治体議員の皆さんからすれば、ある意味、国の都合でバラバラと分かれる中で、ずっと変わらず民主党・民進党の思いをしっかりと引き継いできたのは自分たちなんだという思いがあります。
 きょう津村さんから「All for All」の話も出ましたし、私も、そういった趣旨の話をさせていただきましたが、やはり反省すべきところはしっかり反省するということも含めて、覚悟をしっかりと背負い、そしてそれをまた未来につなげていく。そのことを堂々とできるのは野党の中で私たちしかいないんだと、そんな思いで申し上げさせていただきました。
 さまざまなご批判も過去もしっかり引き受けた上で、未来に向かって新たな展望を開いていきたいと思っています。

○未来への投資について(1)

【「LGBTV」・酒井記者】
 ゲイレポーター、酒井佑人です。「コドモノミクス」について伺いたい。奨学金の返済などで苦しむ若者がまだ多い中、また消費税10%が議論されている中で、第3子1000万というのは富裕層だけが得をする政策なのではないかという疑問の声が国民から上がっている。この奨学金に関してなど、若者政策をどのように具体的に掲げていくのか伺いたい。

【代表】
 奨学金については重要な問題だと私は思いますし、これまでも日本の奨学金制度の見直しということは提言させていただいております。その上で、やはり給付型の奨学金、返さなくていい奨学金をやはりもっと拡充すべきだと思います。今、高校で1人ぐらいが対象になるということなのですが、その対象をもっと広げていくべきだと考えております。
 もう一つつけ加えて言えば、既に卒業された方で、今、多額の奨学金という名の借金返済に苦しんでおられる若い世代の方もいらっしゃいます。こういった方々に対する救済策といったものも講じることができないかなということを、党内で議論を今深めております。今在学している方、これから在学する方、そして既に卒業された方。総合的な若者支援を講じていきたいと思っています。

【「LGBTV」・酒井記者】
 「コドモノミクス」についてもお願いしたい。

【代表】
 第1子・第2子を軽視するものではなく、きょうも申し上げたように、実際この選挙期間中に私がこの政策を出したときに29歳の女性の方からメールをいただきました。第3子の妊娠がわかったときに、本来なら喜べる話なのに、やはり将来この子を育てるのにどれだけお金がかかるのだろうという中で、悩み、苦しみ。結果、結局は産むことを決断されたのですが、その経済的理由で、望む家族の形、子どもの数を諦めざるを得ない、あるいは妊娠ということを悩まざるを得ないという状況を解消していきたい。
 きょう私申し上げましたが、やはり包み込むような、まるで家族のような、互いに分かち合い支え合うような、「国民の家」のような、この社会を家と思えるような、誰かが誰かを支えている、そういうまさに共生の社会をつくりたいという理念の中で、経済的理由で3番目のお子さんを持つことを諦めようという人に対して、社会全体で支えていこうというメッセージを発したいということですので、富裕層を優遇するということにはならないと思います。

○代表選 結果の受けとめ、振り返り(2)

【「FACTA」・宮嶋記者】
 得票率でいうと73%ぐらい。この重みというのをどう考えておられるか。あわせて、きょうの演説の中で国民党というのは「改革」、それから「日本を変える」と、この二つが何かスローガンのようにも感じたが、その辺のところを伺いたい。

【代表】
 4分の3近い方が支持をしていただいたことは重くしっかり受けとめたいと思います。他方で、4分の1ぐらいの方が津村さんを応援したということについてもしっかりと受けとめ、挙党態勢を構築していきたいと思います。
 この代表選挙で、私自身、「国民民主党は何をする政党なんですか」と聞かれたときに即座に答えることができなかったことがあります。ただ、ずっと戦いを進めていく中で、自分自身がなぜ政治を志したのか、なぜ当時野党だった民主党から出たのか。それはもうたった一つで、やはり「日本を変えたい」と思ったからです。
 既存のことをずっと続けるのであれば、自民党でもよかったでしょう。ただ、大きな変化が国内外で起こっている中で、やはり「政治を変える」という志を持って集まった野武士集団が頑張らないと日本は変わらないし、次の世代に幸せを渡すことはできない。改めてその自分の原点に立ち返って、やはり「私たちは何のためにできたんだ」と。それは綱領にも書いていますが、改革をする、その一点に尽きると思います。それは改革のための改革ではなくて、国民生活の安心と豊かさをつくっていく、そのための改革に全力を挙げたいなと思っております。

【日本テレビ・右松記者】
 改めて選挙戦を振り返っていただきたいと思うが、津村候補は「現状打破、選手交代。」と訴え、「玉木代表には野党共闘の本気度がうかがえない」と厳しく向き合ってきたわけだが、この論戦を通じて、大きな争点となっていた野党共闘のあり方もやや収れんされてきて、お互いの主張にそこまで大差がなかったようにもうかがえた。見方を変えると、何かお互い激しく刀をぶつけ合うというよりも、同じ方向を向いて、時にはお互い持ち上げるような発言もあった。この2週間の選挙戦を通じて、どのような論争になったかということを改めて振り返っていただきたい。

【代表】
 もちろん同じ政党の中での代表選挙ですから、大きな方向性においては一致するというのは当然だと思いますが、ただ、やはり路線にしても政策にしても真剣なガチンコの論戦ができたと思っています。これだけ口角泡を飛ばしながら真剣な政策論争ができている政党って、今、うちだけなのではないですかね。そのことは自負を持って言えると私は思います。
 ですから、これは津村さんもおっしゃっていましたが、論戦を通じてそれぞれの足りないところが補強されてきたと思いますし、主張が磨かれてきた、研磨剤の役割をお互い果たしたと思っていますので、その意味ではこの代表選挙を戦ってよかったと思います。この論戦の結果を、これからの政策立案等に生かしていきたいと思っています。

○未来への投資について(2)

【フリーランス・安積記者】
 第3子に1000万という、教育についてというか子育てについての補助だが、これは人口減についての対処法だと思うが、人口減ということだけではなくたぶん生産性の問題だと思う。例えば子どもに教育の費用をかけるとしても教育環境が整っていなかったら、やはり生産性は向上しにくいと思う。日本の大学の世界ランキングが最近かなり下がっていて、やはり国内における教育機関のクオリティの問題、それから海外に留学する数がかなり減っている。向学心というか、そういったところが下がっているのではないかというような懸念があるが、これについての対処は考えていらっしゃるか。

【代表】
 私は、大学改革もそうですが、義務教育課程の改革もやはり必要だと思います。子どもの数が減っているということとあわせて、今おっしゃったような、世界的に見ればどんどんランキングというかレベルが下がってきているということについては強い危機感を抱いています。
 今回、実はあまり大きな論戦にはなりませんでしたが、私の掲げている政策の中に「世代共学」というのを入れております。これは別名「サラダボウル教育」とも呼んでいますが、いろいろな世代の方が一緒に勉強するということで、さまざまな知恵や経験を世代を越えて共有し合う。高齢者にとってみれば、ある意味、心身の健康を維持するためにも子どもと一緒に学ぶということはいいと思いますし、子どもたちにとっても、今、3世代で同居するようなことが減ってきていますので、お父さんお母さんではない先の世代の人たちと、価値観の違う人と一緒に話したり、そんな中で物を考える力が育まれてきたり、こういう総合的な生きる力というものを身につけていくことが大切だと思うので、ぜひこういった「世代共学」というようなことも教育改革の一環として行っていきたいなと思っています。
 大学に関して言えば、独立行政法人改革の中で、国立大学法人ということでかなり運営費交付金が削られたり、あるいは「自分で稼ぎなさい」ということに大きく制度が変わっていっていますが、それでやれるところもあるのですが、はっきり言うと、研究の質あるいは論文数、こういったことが著しく低下している地方大学等もありますので、こういったところのテコ入れということを地域活性化の観点からもやっていく必要があると思っています。

○参院選対応・国会対応について(2)

【時事通信・岸本記者】
 野党共闘、統一会派について伺いたいが、いつまでに、どのような手段で呼びかけていくのか。あと、一度代表選中におっしゃって、枝野代表が拒否する形で断られているので、それをどう打開していくのか、その方策があれば伺いたい。

【代表】
 10月の末ぐらいだと思いますが、臨時国会が始まります。この臨時国会までには、協力できる党・会派には統一会派の呼びかけはこちらからしていきたいと思います。やはり来年の参議院選挙に向けてできるだけ野党が力を合わせていくということは、選挙の調整においても国会においても必要ですので、まずは呼びかけはしていきたいなと思っています。
 その上で共同選対については、少し言葉が、共同選対ということになるとカチッとしたイメージで捉えられたかもしれませんが、もちろん枝野代表のおっしゃるように3人区・4人区といったところではそれぞれ戦いますから共同・共通選対というのは確かに難しいと思いますが、1人区等の調整については枝野代表もおっしゃっていますので、それを何と呼ぶかは別にして、あるいは表の組織にするのか水面下の調整メカニズムにするのかは別として、何らかの調整の仕組みは必要だと思っています。この点についても、共同選対という呼び方とは別に、とにかく調整のメカニズムを呼びかけていきたいと思っています。

○農林水産政策について

【日本農業新聞・岡記者】
 選挙戦を通じて農業政策についても論戦があったと思うが、政策に関してはパンフレットなどにも入っていると思うが、農林水産政策の背景にあるそもそもその考え方と、今の政府・与党の政策との違いという面を、来年参院選もあるので、その点も踏まえて改めて伺いたい。

【代表】
 まず三つですね。
 一つは、新自由主義的な、とにかく競争一辺倒の今の農政では地域を守ることはできません。私たちは、もちろん産業型の農業政策も重視しますが、一方で地域政策としての農業にやはり力点を置きたいというのが一点です。
 二つ目は、多様な形態の農業、多様な担い手の姿ということを私たちは尊重していきたい。特に家族農業の意義ということを私たちは重視していきたい。もちろん企業型農業を否定するものではないのですが、「企業にあらずんば農業にあらず」という今のやり方は現状に全く反していると私は思います。ですから、多様な担い手の姿、とりわけ家族農業を重視するという立場をしっかりとりたいと思います。
 最後に、全国を回ってやはり言われるのは、「戸別所得補償制度はよかったな」ということです。今は餌米をつくったら反当たり8万円、最大反当たり10万5000円まで出ますが、家畜に食べさせるコメをつくって補助金を出すよりは、やはり営農継続可能な主食用米を誇りを持ってつくっていける、そういう農家に対してしっかりと補助していくことが大切ではないかなと私は思っておりますので、少し見直すところはあるかもしれませんが、やはり戸別所得補償制度の復活ということをしっかりと訴えていきたいと思っております。
 とにかく「農政といえば国民民主党」「農政といえば玉木代表」と言われるような、どの政党よりも農政に詳しい、どの党首よりも農政に詳しい党首だということをしっかりとアピールしていきたいと思っています。

○未来への投資について(3)

【文化放送・奥山記者】
 国民民主党としての政策の軸、玉木代表は何をメインに打ち出していこうとお考えか伺いたい。

【代表】
 幾つかありますが、一つあえて言えば、きょうも演説の中で述べましたが、やはり次世代への投資。子どもたち、次の世代に投資しない限り、日本の未来はありません。もちろん高齢者もふえてきている、そこもしっかりやらなければいけませんが、これは放っておいてもほかの党も言います。ただ、私たちはやはり次の世代、また頭脳に対して投資せずして日本の未来はないと思いますので、そこに重点的に資源配分をしていく。
 「未来をつくる政党が私たちなんだ」と、このことをしっかり訴えていきたいと思います。

○党人事について(1)

【毎日新聞・遠藤記者】
 冒頭、来週9月11日に両院議員総会を開いて新体制を発足させるということだが、今後その新執行部を改めてつくる上で何を重視されるのか、津村候補も執行部の刷新等に言及されていたがどのような方針で臨まれるのか、津村氏の処遇をどうされるのか、伺いたい。

【代表】
 二つです。
 まず一つは、適材適所で人事をしていきたいと思います。
 二つ目は、やはり統一自治体選挙、そして来年の参議院選挙、場合によっては衆参同日選挙もありますから、とにかく選挙重視の体制を構築していきたいと思っています。

○参院選対応・国会対応について(3)

【北海道新聞・玉邑記者】
 来年の参院選についてお聞きしたい。ほかの野党に調整を呼びかけていく中で、何を旗印に、どういう政策を旗印にという、共通政策のようなものの考えをお聞きしたい。

【代表】
 私は、さまざまな政策がある中で、きょう津村さんも私も呼びかけた、いわゆる「尊厳ある生活保障」をしっかりつくっていこうと、安心できる社会をつくっていこうと、これがやはり一番の共通課題になろうかと思います。
 かつて前原さんが「All for All」と訴えかけましたが、やはり今、少子高齢化の中でどの世代も将来に不安を感じていて、この不安をしっかりと取り去ることのできる政策を明確に掲げて、ここに野党を結集していく。
 今の安倍政権のやっている政策は、一部の人は安心だし豊かになりますが、多くの人の不安の犠牲の上に成り立っていると思います。この国に生まれた全ての人が「尊厳ある生活保障」のある暮らしができるような、そういった生活保障の仕組み・制度、こういったことで野党をしっかりまとめていきたいと思っています。

○党勢拡大・政権交代に向けた取り組みについて(1)

【西日本新聞・一ノ宮記者】
 冒頭の質問でもあったが、党員・サポーターの投票率について改めて伺いたい。前回、民進党時代は40%程度の投票率があったが、今回31%。これは党勢の厳しさを反映しているかと思うが、そういう党勢に関することの受けとめ、さらにその党勢をどうやって拡大していくのか、改めて伺いたい。

【代表】
 投票率が低かった理由は今後分析をしていきたいと思います。必ずしも党勢ということか、分析する要素が多々あるのかなと思っていますので、そこは少し分析を加えたいと思っております。
 党勢拡大は、もうとにかくありとあらゆることをやっていくしかないし、今回全国を回って自治体議員の皆さんや地方組織の皆さんとの絆がより一層強くなりましたから、やはり自治体議員の皆さんも含めて全党一丸となって党勢拡大に取り組んでいくしかないと思います。

【朝日新聞・竹下記者】
 結党から4ヵ月がたち、支持率は低迷した状態が続いているが、引き続き同じ党の顔として玉木代表がやられるということで、どういったことが変わるとお考えかということと、これまでと同じことを続けても反転攻勢は難しいという部分もあるかと思うが、一体どういったところを変えていきたいか伺いたい。

【代表】
 代表選挙の期間中も、津村候補から広報のあり方についてはさまざまな提案・提言もいただきましたので、そういった私どもの情報発信のあり方、こういったものは改善する余地もあると思います。ホームページに書いて何かするというよりも、むしろプッシュ型の情報発信ということを特に心がけていきたいと思います。
 あと何より選挙を戦うことが一番党勢拡大につながると私は思いますので、やはり速やかな衆参の候補者の擁立、そして、その候補者のもとでの自治体議員も巻き込んだ選挙活動の展開といったことを地道にやりながら、党勢拡大につなげていきたいと思います。

○参院選対応・国会対応について(4)

【NHK・及川記者】
 野党共闘、選挙の対策について伺いたい。共同選対という名前かどうかというのは別にしても何かしらの調整のメカニズムというお話が先ほどあったが、立民・枝野代表は政党対政党での選挙調整についても否定的な見方を示しているかと思う。現状、この野党の状況の中で、立民さんを巻き込んで話し合いをする、あるいは調整するという中で、どのような働きかけ、あるいは国民民主党としての努力が必要だとお考えか。

【代表】
 これは枝野代表もどこかで言及されたのを読みましたが、各地方地方でそれぞれ微妙に事情が違います。ですから各地方で、あるところは3者の枠組み、あるところでは4者の枠組み、あるところでは5者の枠組みと、いろいろなその調整のメカニズムが各地域で立ち上がっておりますので、そういった各地方における調整のメカニズムも最大尊重しながら、そこから上がってきたこと、決まったことを国政の各党ができるだけ尊重しながらやっていく。これがまさに地域・地元の声でもあるので、そうしたむしろ地域からの調整・協力といったことを積み重ねていくということも大事だと思っています。

○党勢拡大・政権交代に向けた取り組みについて(2)

【産経新聞・廣池記者】
 支持率について、現在1%前後だが、来年の参院選に向けて具体的に、いつまでにどれぐらいの支持率に持っていきたいという目標はあるか伺いたい。

【代表】
 これも具体的な目標も定めながらやっていきたいと思いますが、新体制の中でしっかり議論して、目標を定め、きちんとしたPDCAを回しながら、その目標に近づけていきたいと思っています。

【日本テレビ・清田記者】
 代表は常々、「先頭に立って安倍政権と対峙していく」とおっしゃっているが、改めて安倍政権にどう対峙していくのか、また政権交代の意気込みを、力強くお願いしたい。

【代表】
 きょうも申し上げましたが、やはりおかしいところをしっかりチェックしていくのが野党の役目。そのことについての切れ味が悪くなったのではないのかというご批判もいただいたし、そのことを私も重く受けとめなければならないなと思っています。その意味では、予算委員会の一メンバーに戻ったつもりで、やはり安倍政権のおかしなところ、とりわけ税金の使い方のおかしなところは徹底的に調査した上で、予算委員会や党首討論の中で厳しく安倍総理や閣僚に迫っていきたいなと思います。
 その意味ではこの1ヵ月ぐらいの、臨時国会が開会するまでの間が勝負だと思いますので、さまざまな調査や仕込み、これを全党挙げて行って、やはり「一番鋭く安倍政権に切り込んでいるのは国民民主党だ」と、「党首自ら刀を持って振り回してバッタバッタ切り倒していっている」と、そういう姿を見ていただくことが一番早いかなと思いますので、私も論戦の先頭に立ってバッタバッタなぎ倒したいなと思っています。

【読売新聞・淵上記者】
 どう対峙していくかということだが、結党から「対決より解決」というキャッチフレーズ、言葉を掲げてやってきたが、選挙期間中には「対決も解決も」という言葉も出たが、改めてこのワードについて伺いたい。

【代表】
 「対決しない」と受け取られた点については反省しなければならないと思いますので、これは体を張って見せるしかないですね。だから、刀を持って振り回して突入していきますから、見ていてください。先頭立って、刀を抜いて、馬にまたがって、バッタバッタ切り倒しながら前に進んでいきますので、それを見て判断いただきたいと思います。

○党人事について(2)

【読売新聞・淵上記者】
 人事について、津村さんあるいは津村陣営の中から処遇をどうするかというご質問にお答えでなかったので、改めてその点を伺いたい。

【代表】
 人事については、先ほど申し上げたとおり、適材適所で、もちろん津村さんの陣営にもすばらしい人材がたくさんいらっしゃいますので、それぞれの皆さんの力を結集して適材適所でいい体制をつくりスタートしていきたいと思っています。

【TBS・小林記者】
 津村さんは幹事長以下の人事を刷新すべきだと、とりわけ幹事長を刷新すべきだと主張されている。幹事長以下が同じ顔ぶれだと野党共闘をやってもほかの野党からは信頼されないということをおっしゃっているが、玉木新代表は幹事長がかわらなくてもほかの野党から信頼されるとお考えか、幹事長を交代させるお考えはあるか伺いたい。

【代表】
 適材適所で人事をしていきたいと思いますし、11日に幹事長以下発表したいと思います。

【時事通信・岸本記者】
 幹事長はどういう人物がふさわしいとお考えになるか。代表のイメージを伺いたい。

【代表】
 党のナンバー2でありますから、やはり党をまとめていける人。そして先ほど申し上げましたが、これからは特に選挙ということが重要になってきますから、やはり選挙態勢をしっかりと差配できる人。その意味では各党とも、また国会内での対応においても、選挙に向けてさまざまな力を結集できる人というのが大事だと思っています。

【日本テレビ・右松記者】
 振り返ると、告示日当日に離党者が出た。2週間の選挙戦の一方で、この選挙戦を冷めた目で見ていた所属議員がいたのも事実だと思う。水を差すようで恐縮だが、党勢が低迷したままで、危機感がある議員の中には離党を模索する動きも依然として残っている。今後船から飛びおりそうな人もいるかもしれないが、どのように党をまとめていきたいと思っていらっしゃるか。

【代表】
 さまざまな、議員には思いがあると思います。そういった方々の声にも丁寧に耳を傾けながら、党をまとめていきたいと思います。

○党勢拡大・政権交代に向けた取り組みについて(3)

【フリーランス・堀田記者】
 玉木さん、「バッタバッタ」はいつからやるのか。

【代表】
 10月末ぐらいですかね。