玉木雄一郎代表記者会見

2018年11月7日(水)14時03分~14時39分
編集・発行/国民民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/GLzSdKFhRoU


■冒頭発言

■質疑


■冒頭発言

○入管法改正案 健康保険適用のあいまいさについて

【代表】
 冒頭私から2点申し上げます。
 まず、本日、我が党の足立信也参議院議員が予算委員会で質問に立ちまして、入管法についての質疑などを行いました。大変鋭い指摘だったと思いますが、特に気になったのは、健康保険の適用についてであります。
 国によっては一夫多妻制をとっているところもありまして、この扶養家族の範囲がどこまでになるのかということで、従来、我々は第2・第3・第4夫人といったところも対象になると事務方から聞いていたのですが、これは第1夫人しか(対象に)ならないと。一方で、第2夫人・第3夫人・第4夫人の子どもたちは対象になるということでしたが、これもきょう初めて聞いた話でありまして、政府の案が全く詰まっていないなということを改めてきょうは確認することができました。
 加えて、どうも健康保険の対象については居住者要件を求めるということを、来年の通常国会に法案を提出して限定をかけるという話が出ておりますが、であれば、この臨時国会で入管法自体の審議を先に急いでやって4月施行というのは完全に無理があるということが明らかになりました。
 制度整備として破綻しているということが明らかになりましたので、であれば、そうした不備のある、あるいは整理のついていない、外国人に対する健康保険の適用についての新たな制度と一緒に来年の通常国会に出し直すのが筋だと思います。この臨時国会で審議するに値しない、まさに生煮えの、中身が何もない法案だということが既に明らかになりましたので、ぜひ政府におかれては法案を一旦取り下げて、そうした健康保険法等の改正とセットで通常国会に、もう一度顔を洗って出直してこいということを強く申し上げたいと思います。

○結党から半年 大規模街頭活動の予定について

【代表】
 二つ目に、これは我が党のことでありますが、あすの夕方5時半から大規模な街頭活動(場所を新橋から有楽町に変更)を行います。結党から半年がたったということと、そして新しい我が党のキャッチコピーを発表しますので、それをあわせて、あすは17時半から街頭演説を行う予定になっております。


■質疑

○第1次世界大戦終結100周年について

【「フランス10」・及川記者】
 11月11日で第1次世界大戦終結から100周年になり、パリで式典が行われ60ヵ国の首脳が集まる。第1次世界大戦から100周年に関する玉木代表のご見解を伺いたい。

【代表】
 歴史上初めての、いわゆる総力戦ということが行われました。戦車等の新しい兵器も投入された歴史的な大戦であります。
 あれから100年ということでありますが、ちょうど第1次世界大戦が終結してから10年後の1928年、パリ不戦条約が結ばれますし、その理念は現行の日本国憲法の9条第1項にも生きているとされています。この平和の大切さということを認識した上で、恒久平和を維持するための努力をさらに続けていかなければならないなと、改めてそう思います。

○増子幹事長代行の誕生会に関する報道について(1)

【朝日新聞・山岸記者】
 ゆうべの会食に関してお尋ねしたい。ゆうべ国民民主党と自民党の幹部の方が都内で会食されたが、この会食について、玉木代表も当初は参加予定だったと私ども取材で承知している。どういった呼びかけがあって、どういった理由で出席されないと判断されたのか、この間の経緯に関して改めて伺いたい。

【代表】
 昨日、我が党の増子輝彦幹事長代行と小宮山泰子衆議院議員が自民党の方々と会食をしたことは承知しております。増子代行の誕生日が10月だったということで、月遅れの誕生会をやったというふうに聞いております。
 先方からさまざまな働きかけがあったかどうかということについては、私は詳細に承知しておりませんが、きのうはそうした増子代行の誕生日を祝うという趣旨だったと承知しております。

【朝日新聞・山岸記者】
 改めて確認になるが、玉木代表は出席のご予定、ご意向はあったのか。

【代表】
 どういう会なのかということは必ずしも承知しておりませんが、そういう話は増子代行からは聞いておりましたが、私は既に予定があったので「参加できない」ということは伝えていました。

【朝日新聞・山岸記者】
 「参加できない」と判断されたのは、いつのことか。きのうか。

【代表】
 いや、もう少し前だったと思います。

○参院選 候補者擁立について

【読売新聞・須藤記者】
 来年の参議院選挙に向けて、野党の比例統一名簿というものに対する期待の声が一部ある。立憲民主党はそれは完全に否定しているが、代表としてのお考えがあれば伺いたい。

【代表】
 そういう話をおっしゃっている方がいるのは承知しておりますが、これは何度も申し上げているように、比例名簿どうこうの前に、やはり勝てる候補をしっかり立てていく。これは選挙区でも比例区でもそうなのですが、そのための努力を全力で行っている最中ですので、まずは勝てる候補の擁立に全力を挙げたいと思います。

○入管法改正案について

【NHK・森田記者】
 冒頭、入管法に関して、制度として破綻しており審議に値しないということがきょうの予算委で明らかになったということだが、これまで賛否や対案をどうするかも含めて審議を見ながら検討していきたいという姿勢だったかと思うが、これはもう賛成できないということが明らかになったという理解でよろしいか。

【代表】
 最終的には党内の議論を経て法案に対する対応を決めたいと思いますが、ちょっと正直、当初思っていた以上に中身が詰まっていないですね。ちょっとひどいです。政府の中からもそういう声が聞こえてきますし、与党の中からもたくさんそういった問題点が出ておりますので。
 そもそも何人ぐらい入ってきて、どれぐらいが定住して、例えば先ほどの健康保険の話で言えば、どれぐらいの方が保険料を払って、逆に国庫負担、税金で(どれくらい)見なければいけないのか。こういうことも全然わからないのに、とにかく広げましょう、入れましょうということでは、やはり社会的混乱が生じてしまうと思いますので、我が党としてはやはり慎重に考えざるを得なくなっているなというのが現在の印象です。
 対案ももちろん必要なら出そうということで考えておりますが、ただ、対案を出すのに値しない閣法だなというのが、正直、今現在の印象です。

○結党から半年 支持拡大に向けた取り組みについて

【時事通信・小松記者】
 結党から半年ということだが、9月の代表選挙の際に玉木代表は、立憲民主党や「無所属の会」との統一会派を呼びかけるとおっしゃっていたと思う。その後の進捗状況を教えていただきたいのと、あとは支持率に関して、就任後に、年内が勝負だと力を込めておっしゃっていたが、今現在の手応えというか、支持拡大に向けて見通しが立ってきたかどうか教えていただきたい。

【代表】
 まず支持率について先に申し上げると、手応えを感じつつあります。
 幾つか全国での調査もしていますが、現職の我が党の国会議員がいる選挙区は実はそれなりにパーセンテージが出ています。低くても4%、5%、高いところは8%、9%ぐらい我が党の支持が出ているので、知られれば支持が上がるという要素があるのかなと分析しております。
 ただ、特に我々が弱いのは首都圏。特に東京を中心に、人口の1割ぐらいいると言われるところで国会議員の数が極めて少ないということがあるので、なかなかそれが支持率に出てこない面もあるのかなと。
 こういうことも分析しながら、先週から始めていますが、都内での街頭演説を少し強化したり、あすは少し大規模にやったりということで、いろいろなデータを分析しながらさらに支持拡大に向けた活動を強化していきたいと思っております。
 統一会派については、引き続きさまざまな働きかけをしております。やはり野党が一体となって来年の参議院選挙を迎えるためにも、さまざまな協力できるところは協力をしていきたいと思っています。
 昨日は市民連合の皆さんとも話をさせていただきました。かなり突っ込んだ、もちろんお互い折り合わないところはありますが、ただ一方でさまざまな誤解が解けたきのうの1時半だったと思いますので、市民連合の皆さんともよくコミュニケーションをとりながら、力を合わせる体制を、国会の中だけではなく市民・国民の皆さんを巻き込んだ、そうした大きなうねりをつくっていけるように、これからもさまざまな努力をしていきたいと思っています。

【共同通信・岩田記者】
 今の質問に関連して。結党半年を迎えて、どういった姿勢で国会論戦に臨み、それをどのように支持拡大につなげていこうとお考えか、改めて伺いたい。

【代表】
 これはもう従来から変わりません。政権のおかしなところにしっかりと対峙・対決、向き合っていくというのが大原則です。自民党にかわる政権をつくるんだ、その核になるんだというのが我々国民民主党の立党の精神でありますから、そこは厳しく向き合っていく。
 同時に、これまでの政治あるいは政党では提案できなかったさまざまな新しい解決策、新しい答えを提案していくのが、私たちのこれまた結党の意味だと思っています。
 こうした、対決するところは対決をしますし、解決策を示しながら、その解決策でしっかりと対峙・対決をしていく。こういう方針をしっかりと貫いていきたいなと思っています。
 そういうことに対して、例えばさきの代表質問などを聞いて「非常に感銘を受けた」というメールや電話やファクスも多数いただいておりますので、一定程度そうした取り組み、あるいは我々の立ち位置というのが国民の皆さんにも響き始めていると思っていますので、こうした方針で臨んでいきたいと思います。

○社会保障制度改革について

【日本経済新聞・溝呂木記者】
 安倍首相が打ち出している社会保障3年改革の、雇用継続年齢の引き上げのスケジュール感について伺いたい。方針によると、19年に基本方針を出し、20年に法案を出すという緩やかな、ゆっくりとしたシナリオだが、このスケジュール感に組合系の野党議員から「反対しにくい」という意見もある。雇用継続年齢の引き上げについてどう向き合うかということと、首相が出しているこのスケジュール感についてどのように思われるか。

【代表】
 全世代型ということで、そういう新しいプランを出していますし、自分の任期3年間でいろいろなことをやるとおっしゃっています。
 高齢になっても働ける環境を整備していくことは重要だと我々も思っています。その意味では、高齢者就労のさまざまな受け皿、枠組みをつくるということについては賛成ですし、年金を繰り下げてもらう場合に、よりたくさんもらえるようになるという、就労を阻害しないような方向での改革は間違っていないと思います。
 ただ、これはもう前々から言われている改革案であって、今さらやるのかというか、むしろ遅過ぎると思うのと、あともう一つ、新しい社会保障制度改革を出してくる前に、アベノミクス3本の矢の第2弾で言っていた、例えば「介護離職ゼロ」とか、あれはどうなったのでしょうね。だから、新しい目標とかを出す前に、既に言ったことでできていないことをしっかり検証して、まずそれに取り組むべき。今9.9万人も介護離職がいるということが2017年ベースで出ているのに、そのことは一切触れずにまた新しいメニューでごまかそうとしているのは真の社会保障制度改革になっていないと思いますし、繰り返し申し上げますが、ペースが遅過ぎると思います。

○増子幹事長代行の誕生会に関する報道について(2)

【フリーランス・安積記者】
 11月6日の会食について伺いたい。これは玉木代表の代表就任のお祝いだという報道も出ていた。また、二階さんも出席する予定だということだったが、この二階さんの出席のお話は聞いていらっしゃったか。

【代表】
 私は承知しておりません。増子代行が出席されたので、増子代行に聞いていただければと思います。私は増子代行からお話を聞いているだけでしたし、予定があるので行けないということで申し上げておりました。

【フリーランス・安積記者】
 出席者の面々は聞いていらっしゃったか。

【代表】
 例えば小宮山泰子さんとかが参加されることも、私自身、報道を見て知りました。

○予算委審議 閣僚の資質をめぐる追及について(1)

【毎日新聞・遠藤記者】
 衆参の予算委の関係で伺いたい。きょうで大体一段落すると思うが、閣僚の資質の追及においては桜田大臣と片山さつき大臣に対して質疑が集中した印象があるが、ほかの大臣の資質については追及できたとお考えか。

【代表】
 お二人の追及でかなり時間をとってしまったので、ほかにもやるべき大臣がたくさんいたのに時間がなくてできなかったという印象です。ですから、本当は予算委員会、この短い期間ではなくて衆議院・参議院もっと時間をとってやるべきだと思いますし、通常国会ではこんなことでは済まないと思います。
 特に我が党の後藤祐一議員が質問した、片山さつき大臣の私設秘書の通行証は、もうこれ明らかですから。事務局に問い合わせればすぐ出てくるものを、まだ出てきていないとかごまかしていて、相当問題があるなという印象ですから、これは同僚議員が各委員会の中でさらに厳しく追及していきたいと思いますし、予算委員会の中で追及し切れなかった大臣の資質の問題については各委員会でまず厳しく、それぞれ追及していきたいと思っています。

○増子幹事長代行の誕生会に関する報道について(3)

【フリーランス・堀田記者】
 きのうのホテル・ニューオータニのすき焼き屋「岡半」での会合は、玉木さんは来るようにと、それから平野幹事長も来るようにと言われていたのか。

【代表】
 私は、先ほど申し上げたように、「出席できない」ということで増子代行には返事をしておりました。
 ですから、来てほしいと、そういう会合があるということは聞いておりましたが、既に党内の政調の皆さんとの会合が入っていたので、私は「出席できない」ということで増子代行にはお伝えしておりました。

【フリーランス・堀田記者】
 何日か前に断ったわけですね。

【代表】
 そうですね、「出席できない」ということでお伝えをしました。

【フリーランス・堀田記者】
 きょうの新聞によると、きのうからわかったが、相手方は正直言って二階さんの直属の子分である林幹雄幹事長代理、金田勝年幹事長代理、それから稲田朋美さんが来ていた。自民党でかなり上のほうだ。これのカウンターパートとしては誰がよかったのかということは、そこに出席した増子さんから伺ったか。

【代表】
 私は、林先生・金田先生・稲田先生が参加されることは全く知りませんでした。聞いていませんでした。それは増子代行からも聞いておりませんでした。
 いずれにしても、私は出席できないので欠席ということを増子代行に伝えていました。

○韓国・徴用工問題について

【「フランス10」・及川記者】
 1991年8月27日の参議院予算委員会で、当時の柳井俊二外務省条約局長は、日韓請求権協定の第2条で両国間の請求権の問題が「完全かつ最終的に解決された」と述べていることの意味について、「これは日韓両国が国家として持っている外交保護権を相互に放棄したということであり、個人の請求権そのものを国内法的な意味で消滅させたものではない」と明言している。
 また、強制連行による被害者の請求権の問題は中国の関係でも問題になってきたが、2007年4月27日、日本の最高裁は、中国の強制連行被害者が西松建設を相手に起こした裁判において、日中共同声明によって個人が「裁判上訴求する権能を失った」としながらも、個人の「請求権を具体的に消滅することまでを意味するものではない」と判断し、日本政府や企業による被害の回復に向けた自発的対応を促した。この判決が手がかりとなって被害者は西松建設との和解を成立させ、西松建設は謝罪し、和解金が支払われた。
 玉木代表に伺いたいが、徴用工だった人たちの個人的請求権は存在するとお考えか。また、今、日韓でこの問題が外交問題化しているが、この問題をどのように解決すべきだとお考えか。ご見解を伺いたい。

【代表】
 個人的請求権があるかないかについては、これはさまざまな説があるというふうに承知しておりますが、ただ、いずれにしても1965年の日韓請求権協定によって、これは国家間の問題としては解決済みということでありますから、仮に請求権があったとしてもそれは韓国政府において対応すべき問題であって、日本の企業が何か請求(への対応)の義務を負うものではないと考えています。

○増子幹事長代行の誕生会に関する報道について(4)

【東京新聞・木谷記者】
 きのうの会談の件で確認だが、林さん・金田さん・稲田さんが来るというのは聞いていなかったということだが、二階幹事長が来られるということも全く聞いていなかったのか伺いたい。

【代表】
 私は、増子さんからいろいろな話を聞いておりましたが、いずれにしても「出席できない」ということで回答していました。

○党独自法案の取りまとめについて

【NHK・森田記者】
 党の基本方針の対決と提案という点に関して。この臨時国会、きょう補正予算も上がる見通しだが、具体的にどのようなところで提案姿勢を打ち出していこうと考えていらっしゃるか。代表質問で幾つか議員立法も挙げていらっしゃったが、このあたりの現在の検討状況はいかがか。

【代表】
 一つは、国民投票法のCM・広告規制については具体的な我が党案をまとめて、まさに提案をしています。今のまま、CM・広告規制がないまま国民投票法が改正され、そして国民投票が行われるということを大変危惧しております。やはりお金を持っている、資力のある者が選挙結果に影響を及ぼすことができる中で国の基本法たる憲法改正のプロセスが進むことについては大きな問題があると思っていますので、何としてもCM・広告規制を入れたいと思っています。これは他の野党だけではなく与党にもしっかり働きかけをして、必ず実現をしていきたい。これが実現することが中身の議論に入っていく大前提であり条件だと考えています。

【NHK・森田記者】
 社会保険料の関係や、トリガー税制の関連の法案については。

【代表】
 今、これは政調のほうで議論しておりますが、中小企業の社会保険料負担を軽減する法案については、できれば今国会に出したいと思います。問題は、半分を負担するのか全額負担するのかというところで、今、さらに党内の議論を詰めているところでありますので、これが確定した段階で、早ければこの国会に法案を提出していきたいと思います。
 トリガー税制についても、今、党内で議論を進めておりますので、ガソリン・原油の値段の動向などもよく見定めながら党内で議論をまとめて、これも法案化をしていきたいと思っています。

○予算委審議 閣僚の資質をめぐる追及について(2)

【フリーランス・安積記者】
 先ほどの閣僚の疑惑追及の件だが、確かに秘書の帯用証というか通行証について、証拠があるからと、さらなる説明をお求めになったわけだが、同じようなケースで、東京医大の裏口入学事件に端を発した事件で、国民民主党の羽田さんが、逮捕された人に対して政策顧問というような位置づけで名刺をつくらせていた。そういう事務所の関係とかについて全然まだ説明がないが、人に対して追及する前にまず自分の身をきれいにしてからおっしゃったほうが説得力があるのではないかと思うが、いかがか。

【代表】
 法的には全く問題ないと認識しています。

○増子幹事長代行の誕生会に関する報道について(5)

【朝日新聞・山岸記者】
 あくまで一般論で伺いたいが、玉木代表としては、自民党のトップの方、二階さんなどと意見交換・会食をされるということについては、ある意味新しい党としてどんどんやるべきだとお考えなのか、あるいは、やはりこれは問題があるから慎重にいったほうがいいとお考えなのか。そもそもこういった会食、夜の会合を持つことに関してどういうふうに考えていらっしゃるか。この辺の基本的なスタンスを伺いたい。

【代表】
 いろいろな会合でご一緒することもありますから、食事をすることはこれまでもありましたし、これからもあるなと思います。政治家ですから、いろいろな機会を通じてこちらの思いも伝え、また向こうの思いもお伺いするということは、政治家のランクにかかわらず、やっていくということはこれからもあろうかなと。議連などでも、よく超党派で食事をしたり顔を合わせたりすることもありますので、党派の別なくさまざまな方と意見交換するということは、これからもこれまでと同じようにあると思います。

【TBS・室井記者】
 弊社含めて一部報道で伝えている、玉木代表が出席予定だったというのは、代表自身はフェイクニュースだというご認識か。

【代表】
 その「フェイクニュース」というのがどういう意味かわかりませんが、私は「出席できない」ということは増子代行には伝えておりましたので、出席していないということです。

○新宿区長選挙について

【フリーランス・堀田記者】
 今、新宿区長選が行われている。新宿区は人口43万・有権者数27万で、秋田市や山形市より大きい。中核市ではないから1週間だが。
 野党側は、立憲・自由・社民・共産、それから緑の党・新社会党が支持している。現職の吉住さんのほうは、自民党と公明党、それから連合東京の一部が、全面的かどうかはわからないが、NTTなどは推している。国民民主党のスタンスとしては、どういった感じをとっているか。

【代表】
 連合東京さんとして、あるいは連合東京傘下の組合がどういう判断で今回の推薦等を決められたかについては承知をしておりませんので、コメントは差し控えたいと思います。

【フリーランス・堀田記者】
 玉木さんのところは、どういう意思で、どのようにしたのか。

【代表】
 地域それぞれ事情がありますし、それぞれの自治体議員もいますので、そういったところから申請や相談があれば党本部で対応するということでありますが、今回、本部として何か判断するようなことはなかったということだと思います。

【フリーランス・堀田記者】
 山口二郎さんとお話しした中で、新宿区長選のことは出ていたか。

【代表】
 きのうですね。それは全く出ていません。

○国民投票法改正案 CM・広告規制について

【「フランス10」・及川記者】
 憲法改正の問題で、広告規制に関して安倍政権側あるいは自民党側が乗れば、玉木さんが憲法改正論議に乗るのではないかと、「国民民主党は第2自民党だ」みたいなバッシングがネットであふれているが、それに対するご見解を。広告規制に関する議論に乗れば自民党の改憲論議に乗るのかということを確認したい。

【代表】
 先ほど申し上げたように、CM・広告規制を入れないまま国民投票が行われるのは極めて危険だと思います。数の力でいけば押し切ってしまうことも可能な中で、どうやってCM・広告規制をかち取っていくのかということは、我々野党もやはりよく考えてやらないと数の力で押し切られてしまうなということを強く危惧します。お金を持っている者、資力のある者が選挙結果に影響を及ぼすようなことがあってはならないと思っていますので、ぜひこのCM・広告規制を獲得したいと思います。
 既に洋上投票などの他の法律の並びで改正しようという項目については賛成する野党も多いと思いますが、私たちはやはり、それだけを先にやって、言葉は悪いですが食い逃げするようなことは許さない。あくまでCM・広告規制とセットで国民投票法の改正を実現するということを何とか実現していきたい。そのために全力を挙げていきたいと思います。このことが実現できなければ中身の議論には乗れないというのが我々の立場です。

○増子幹事長代行の誕生会に関する報道について(6)

【フリーランス・田中記者】
 しつこいようだが、昨夜の会合について伺いたい。代表は増子先生を通じて「出席できない」ということを伝えられたと今おっしゃっていたが、それはいつの時点か。

【代表】
 前ですよね。きのうではありませんから。正確には覚えていませんが、既に予定が入っていたということで、「参加できない」ということはお伝えしています。

【フリーランス・田中記者】
 それは増子先生から必ず向こう側に伝わっているか。

【代表】
 それは増子先生に聞いてください。私は直接先方とはやっていませんし、増子代行とだけ話をしていますし、先ほど申し上げたように、本当に我がほう側も先方側も誰が出席するかは報道を見て私は知りましたので。