玉木雄一郎代表記者会見
2019年1月9日(水)17時31分~18時02分
発行/国民民主党役員室
★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/VMrPTN_Ubyo
■冒頭発言
■質疑
- 勤労統計の不適切調査について
- 米軍訓練移転「馬毛島を160億円で買収」報道について
- 女性候補擁立 政治分野における男女共同参画推進について
- 2019年度党大会について
- 大阪12区補選について
- 参院選 候補者擁立について
- 山梨県知事選挙について(1)
- 天皇陛下の歩みについて
- 「無所属の会」の解散について
- ○山梨県知事選挙について(2)
- ○消費増税・経済対策について
■冒頭発言
○年初に当たって
【代表】
皆さん、新年明けましておめでとうございます。ことし初めての定例会見です。本年もよろしくお願いいたします。
まず、ことしは12年に一度の、統一自治体選挙と参議院選挙が重なる政治決戦の年です。この亥年は私たち政治家にとっても非常に大事な1年になりますので、気を引き締めて臨みたいと思います。4月には統一自治体選挙、7月には参議院選挙、いずれも我が党の公認・推薦候補の全員の当選に向けて全力で頑張っていきたいと思います。
あわせて、衆参同日選挙もうわさをされておりますので、これも常在戦場、臨戦態勢を整えていきたいと思います。まだ空白地域の多い選挙区がありますので、衆議院選挙も踏まえた候補者の公募も行っていきたいと思います。
いずれにしても、衆参の両方の選挙に向けて臨戦態勢を整える、そんな1年、国会にしていきたいと思っております。
○勤労統計の不適切調査について
【代表】
次に、厚生労働省からも発表がありましたが、いわゆる毎勤と言われる毎月勤労統計について、非常にずさんな調査内容が明らかになりました。
この毎勤については、GDPを初め月例経済報告の基礎になっていますし、雇用保険あるいは労災保険の給付の具体的な算定基準にもなっています。また、先般法律が通りましたが、高度プロフェッショナル人材を判定する、その給与の水準を決める基礎ともなっております。ありとあらゆるところに大きな影響を与える、その統計資料が極めてずさんだったということは大問題だと思っています。
厚生労働省には徹底調査を要求したいと思いますし、通常国会においてもしっかりとこの内容、実際どうなっていたのか厳しく追及をしていきたいと思っております。
○辺野古土砂投入「サンゴは移している」総理発言について
【代表】
加えて、私も出演しましたが、先般のNHKの「日曜討論」の際に安倍総理から、辺野古崎の埋め立てに関して、サンゴあるいは希少生物について移殖・移動をしているという発言がありました。
これ沖縄防衛局にも問い合わせをして資料をいただきましたが、今埋め立てが行われているその場所から移動・移植が行われたということの確認がとれません。一部、サンゴについては九つの群体について移動したということは資料をいただきましたが、どこから移動したということについて問い合わせをしても答えていただけないという状況が続いております。「答えられない」ということを紙にしてくれと言っても、それはできないということで拒否をされているということです。
要は正直に説明するということが、この間、国会でも非常に軽視されてきたと思っていますので、この今回の総理の発言についても、一体いかなる根拠と事実に基づいて発言されているのかについてはしっかりと我々としても明らかにしていきたいと思っております。
現時点においては総理の発言の確たる根拠になるような資料をいただけていないという状況ですので、この点もあわせて報告を申し上げたいと思います。
■質疑
○勤労統計の不適切調査について
【東京新聞・木谷記者】
勤労統計の件に関して。安倍政権は、裁量労働制の調査データに間違いがあったり、失踪した技能実習生の調査結果に誤りがあったりと、政策や法案の前提となるデータに誤りが見つかることが相次いでいるが、この件についてどのようにお考えか。
【代表】
これは報道にも出ていましたが、2004年からこういう状況だったということもあるので、そもそも厚生労働省において、先ほど申し上げたように、あらゆる分野に影響を与えるこの重要な統計について本当にきちんとやっていたのかどうか。これは省の体質にも関わる問題だと思いますので、徹底調査を求めたいと思います。
先ほど来、質問の中にもありました、ほかの労働時間に関する調査であるとか大事な議論の前提となる資料が間違っていたり、あるいは意図的に加工されていたりということがあっては国会での議論がまともなものになりませんので、この毎月勤労統計だけではなく一度全ての省庁の全ての統計について、そうした恣意的なデータの使用あるいは不備がないのか、これは各省横断的に一度政府を挙げて調査・点検すべきだと思います。このことも政府に強く求めていきたいと思います。一つあることは、二つ三つどころか、ほかの省庁にもあるのではないかと思います。かつては経済産業省の繊維の統計が間違っていて関係者が処分されたことも数年前にあったかと思いますので、これを機に厚生労働省だけではなく全府省挙げて統計のとり方や加工処理の仕方について不適正なものがないか一斉点検すべきだと思います。
○米軍訓練移転「馬毛島を160億円で買収」報道について
【時事通信・御船記者】
在日米軍の空母艦載機の訓練移転の予定地であるとされている馬毛島について、160億円で年度内に買収するという一部報道がある。かなり巨額の買収となるが、この点について受けとめをお願いしたい。
【代表】
報道については承知しております。
これまで離発着の訓練ということについて米軍との間でもさまざまな調整が行われてきたと思うのですが、果たして今回の160億円、確かに巨額な予算での買い取り、地権者との調整ということですが、それが果たして日本の安全保障にとってどのような意味があるのか、これも国会でしっかりと説明を求めていきたいと思います。
○女性候補擁立 政治分野における男女共同参画推進について
【「FACTA」・宮嶋記者】
統一地方選、もう4月の頭からだが、先ほど「公募を」とおっしゃっていたが、これは何か女性に対するインセンティブ、あるいは4月の統一地方選についてどれぐらいの数を擁立したいという何か目標のようなものがあるか伺いたい。
【代表】
統一地方選挙については、国政・地方選挙もあわせて我々はやはり30%の一つの目標を持って、できるだけ女性の候補者擁立に現在も努めているところであります。
前も申し上げましたが、参議院選挙についてはある程度女性候補の比率が一定程度になりそうだというめどは立ってきました。自治体選挙の候補者については現時点では具体的な最終の数字はまだ持っておりませんが、目標として掲げた30%ということを目指して最後まで積極的に擁立を進めていきたいと思っております。
財政的な支援ということは、女性候補が出た場合は最大260万円まで支援をすることにしておりますので、その意味では経済的な理由で出馬をちゅうちょするというようなことがないようにサポートしていきたいし、現役の国会あるいは自治体議員、女性の議員からの、立候補に至るさまざまなサポートもしていきたいと思っております。
○2019年度党大会について
【朝日新聞・山岸記者】
今週末に党大会がある。統一選・参院選に向けて、党勢拡大に向けたきっかけとしての位置づけもあるかと思うが、どういうふうな党大会にしていきたいか、お考えを伺いたい。
【代表】
国会前でもありますし、選挙・国会において安倍政権に対して厳しく向き合っていく、そして我々の各種選挙における公認・推薦候補の全員当選に向けて、意識を合わせ、力を合わせる、そんな党大会にしていきたいと思います。私も演説をさせてもらいますが、その思いを込めてお話を申し上げたいと思っています。
【朝日新聞・山岸記者】
「意識を合わせ、力を合わせる」とおっしゃったが、先ほどの総務会でも居合わせた議員の皆さんに協力をお願いするという場面があったと思うが、最近の代表のご発言を聞いていると、かなり党内に向けて「協力していこう」「連携していこう」とおっしゃる場面が多いように思う。これは何か狙い、あるいは問題意識のようなものがおありなのか。
【代表】
やはり1足す1は2以上になるなということを最近実感しているので、やはり組織なのでチームワークということが非常に大事だなということを実感しております。
特に自治体議員の皆さんというのは、この間、我々を本当によく支えてくれたなと思っていますし、我々が国会議員だけの党ではないという、そういうまさに国政政党としての歩みを刻んでいく中で、自治体議員の皆さん、もちろん国会議員の皆さん、そして党職員の皆さん、秘書の皆さん、そんな全ての力を結集することが私たちの党勢を拡大し、実現したい社会を前に進めていく一番大切なポイントになるのかなと思っています。
○大阪12区補選について
【日本テレビ・右松記者】
先日亡くなられた北川議員の大阪12区の補欠選挙が4月に行われるが、かつてともに党員であった樽床さんが出馬表明をされた。この対応と、応援・支援していく考えがあるのかということについて、受けとめをお願いしたい。
【代表】
現時点では具体的な要請が来ておりませんし、かつ、どのような枠組みでどのような立場で出馬されるのかということを必ずしも承知しておりませんので、ご本人の考え方、立場、要請があるのかないのか、こういったことも含めて今はこれからの推移を少し見定めていきたいと思っています。
【フリーランス・宮崎記者】
今の関係で、既に樽床さんは正式に記者会見をしたようなので、希望の党の名簿だったら馬淵澄夫さんが繰り上がると、ほぼ確定的に考えていいと思うが、馬淵さんの去就について何か調整は始まっているか伺いたい。
【代表】
希望の党ということであればそのまま希望の党ということなのですが、あのときの希望の党はもうなくなってしまっているので、その意味では自動的にどこの党ということにはならないのかもしれませんが、ただ、これまでも一緒にやってきた先輩議員でもありますし、ぜひ我が党に加わっていただいて、大きな野党の固まりをつくっていく、そのための力をぜひかしていただきたい。特に選対委員長経験者ですので、先ほど申し上げたような衆議院に向けての候補者の発掘・擁立・調整、こういったことにも大変な知見をお持ちの方でありますので、ぜひ、どのような形になっても協力をいただきたいと思うし、協力していきたいと考えています。
○参院選 候補者擁立について
【京都新聞・笹井記者】
ちょっとローカルな話になるが、参院選の大阪選挙区で、にしゃんたさんの擁立を発表された。京都でも、父親がスペイン人の斎藤アレックスさんを擁立されている。こうした多様な国際的なバックボーンを持つ方を擁立する党としてのお考えを伺いたい。
【代表】
我が党は、やはり多様性ということを非常に重視する政党であります。さまざまなルーツを持つ方が集まってさまざまな議論をすることがよりよい解決策を導いていくし、これからの日本社会のあり方を考えていく中でも、いろいろなルーツを持った方がこの日本という国をよくするために力を合わせていくことが非常に大切だと思っています。
もちろん男女というか、LGBTを初めとした、そうした性的な指向等についても多様性を私たちは重視しますし、国籍とか出身の国、あるいは親のルーツ、そういったものもさまざまな人がこれから日本に集まってくると思います。そういった方々を広く包摂し、力を発揮していただいて、それを日本の発展や、また日本国民の幸せにいかにつなげていけるか。これが日本の発展にとって極めて重要な要素になってくると思いますので、そういったこれからの日本のあり方を体現するような候補として、斎藤アレックスさんにしても、にしゃんたさんにしても、ぜひ活躍してもらいたい。そんな思いで擁立をいたしました。
【京都新聞・笹井記者】
関連というか、今度は滋賀選挙区の話だが、国民民主党の県連が嘉田由紀子前知事を推していこうというお考えの中で、枝野代表が弊社のインタビューに答え、嘉田さんでの一本化は無理ではないかというようなことを発言されている。調整が非常に難航している状況だが、地元で調整が進んでいる中で党の代表がこういった発言をされることについて、どういうふうに受けとめていらっしゃるか。
【代表】
私たちは、地域地域のさまざまな事情を配慮する。地方分権という観点からもそれは大事だと思いますし、国政の政党が分かれてしまったことで、地方の組織や自治体議員、またそれを応援する人たちにも多大なる迷惑をかけてしまいました。その意味では、そんな中でも何とか自公に対抗する候補者や勢力をまとめ上げていきたいという、そういった地域の取り組みということをまず最大限重視をしていきたいと思います。私ども国民民主党としては、そういった地域の取り組みをまず重視をしながら、ぜひ与党に勝てる候補に一本化をして、1議席でも多く議席を獲得すべきだと考えています。
○山梨県知事選挙について(1)
【フリーランス・堀田記者】
あしたから山梨県知事選が行われる。現職の後藤さん、国民民主党・立憲の推薦だが、どの程度まで関与されるか。あした応援に行かれるか。
【代表】
我々としては党を挙げて応援したいと思っています。
他方で、県民党ということでやりたいという候補者自身の希望もありますので、政党の党首が入って活動することが先方の意向に合うのかどうか、そのことはよくコミュニケーションをとってやりたいなと思っています。
我々としては全面的に応援する意思を持っておりますが、どのような形の応援が先方にとってベストなのか、よく先方の選対とも連携をとってできるだけの応援をしていきたいと考えています。
○天皇陛下の歩みについて
【「フランス10」・及川記者】
年末の天皇誕生日、今上陛下の最後の一般参賀と、1月2日の一般参賀を取材したが、両方とも例年より1.5倍の人が来られた。玉木代表としては、今上陛下の象徴としての歩みをどのように評価されるのかということと、割と話題になったのが今上陛下最後の会見、天皇誕生日のときの会見が話題になったが、玉木代表はどのようにごらんになったか伺いたい。
【代表】
「忠恕」の精神をもって象徴天皇としてのお務めを果たしてこられたのだなと思います。今上陛下が50歳の誕生日、昭和58年だったと思いますが、その際に「夫子の道は忠恕のみ」ということをおっしゃいました。これは、自己の良心に対して忠実であること、そして他人の心を自分の心のように思いやる心、こういうことでお務めを果たしてこられたし、日本国もそういう国であるべきだというような趣旨を語られたことを覚えています。また、皇太子殿下もそのことをあえて昨年の自分の誕生日の際にも言及されておられましたので、その意味では自分の真心に従って仕事をされ、そして他者の心、つまり国民の心をまさに自分の心のように思って真心を込めて仕事に当たられたのだなと思っております。
あわせて、皇后陛下についても最後の記者会見の際に言及されておられましたが、民間の中から皇室に入られて、まさに文字どおり苦楽を陛下とともにされてこられた、そのことに対する心からのねぎらいの言葉をおっしゃっていました。その今上陛下のまさに思いやりに心を深く私自身打たれました。
○「無所属の会」の解散について
【日本経済新聞・溝呂木記者】
「無所属の会」の立憲民主党会派入りが最終的に決まり、4名が不参加ということになった。野田前首相も不参加ということで、不参加のぶら下がりで、「これからも立憲と国民の間に立って、死に物狂いでつなぎ役を果たしていく」という発言もあった。この野田前首相のご発言についてどのように思われるか、受けとめが1点目。
岡田代表が、ぶら下がりの後、「立憲と国民の結節点になるとして1年間努力したが、現実は厳しくて、期待以上の歩み寄りは見られなかった」、ということは国民民主党も歩み寄りが不十分だったという認識を示された。野党共闘ということを考えたときに歩み寄りが不十分だったと国民民主党の代表として思われるか。2点伺いたい。
【代表】
それぞれ政治家としてのご判断だと思います。
歩み寄り云々に関して言えば、私はさきの臨時国会の頭でも、あるいは代表選挙においても、できるだけ野党はまとまったほうがいいと。統一会派、あるいは、言葉はいろいろありますが、選挙区・候補者の調整を行うための共同選対のようなメカニズム、こういったものをつくるべきだということは累次にわたって発言をしてまいりましたし、そのような働きかけも自分なりにしてきたつもりであります。ですから、岡田先生が何をもってどういう趣旨でおっしゃっているのかわかりませんが、少なくとも我々としては、かつての仲間については大きなまとまりとなって巨大与党に向き合っていくことが必要だという思いはずっと持ってきましたし、今も変わりません。
○山梨県知事選挙について(2)
【時事通信・御船記者】
あした告示の山梨県知事選について、ことし統一選・参院選と選挙が続く年の初めての選挙になると思うが、与野党対立という選挙の中でどのような選挙だと位置づけているか、どのような選挙をしたいか、お考えを伺いたい。
【代表】
大接戦の選挙になっています。
もちろん自民党が、特に二階幹事長が力を入れて取り組んでおられますので、その意味では与野党の対立の構図が非常に色濃い選挙だとは思います。
ただ一方で、先ほど申し上げたように、後藤現知事においては、できるだけ国政の政党の対立というよりも県民党としてやりたいと。一部自民党の中からも後藤知事を応援する方も出てきていると聞いておりますので、我々としてはしっかりと応援をしていきたいと思いますが、広く県民の思いを受けとめた、そういった選挙になればいいと思いますし、その結果、後藤知事が勝利をおさめることを強く期待しています。
○消費増税・経済対策について
【「FACTA」・宮嶋記者】
財務省には「三大ばか査定」という言葉がかつてあった。玉木さんは財務省出身だが、例の天下の愚策の軽減税率に加えて、9ヵ月のポイント還元、さらにはプレミアム商品券、これはもう複雑怪奇以外に何とも思えないが、この評価。これは本当に景気対策として真っ当なものなのか。この辺のお考えを伺いたい。
【代表】
「三大ばか査定」に匹敵するような愚策だと思いますね。
一番問題なのは、自民党議員にも個々に「こんなことしていいと思っているの」と聞いたら、「軽減税率も含めて、自分はよく思っていない」と言うのですね。それは税の論理や合理的な思考の中からは、これを「いい」と言う結論はないと思います。問題なのは、みんながだめだと思っている政策が通ることの怖さです。誰も文句を言えないし、誰もそれを改めようとしない。明らかに多くの人が、与党議員も含めて「おかしい」と思うことがそのまま通ってしまう今の政治状況。このことは大変危険な状況だと思います。
一経済政策あるいは増税対策かもしれませんが、このことが示唆している今の政治状況は極めて危険なものだと思いますので、国会でしっかりと議論をして、おかしいことを「おかしい」と言う勢力が力をつけないとだめだと改めて思いました。
【「フランス10」・及川記者】
消費税の関連で質問だが、年末に経済ジャーナリストの荻原博子さんにインタビューしたが、消費税は上がらないだろうという見解を示していた。一つは、トランプ大統領が反対をしていると。もう一つは、宮嶋さんがおっしゃったように、9ヵ月に限って10%・8%・6%・5%・3%という5段階ものパーセンテージができてしまい、それに機械や働いている人たちが対応できないということだった。実際に9ヵ月に限ってそんな五つも税率ができるというのは、対策をとればとるほど非現実的になっていくと思うが、玉木代表は実際に消費税率はこのまま上がると思われるか。
【代表】
上げると言っているから、上げるのでしょうね。
ただ、こんな複雑なことをするのだったら上げないほうがましですね。OECDからも勧告がありますが、本当に何度も申し上げますが、軽減税率は将来に大きな禍根を残すので、今からでもやめたほうがいいです。こんなおかしな制度を入れるのだったら、消費税は上げないほうがいい。それは私の一貫した思いであります。
【「FACTA」・宮嶋記者】
消費増税を撤回というか反対ということが、参議院選挙を含めて野党の旗印になるとお考えになるか。
【代表】
消費税一般、消費税全般を否定するものではありませんが、今回のようなやり方はどう考えてもおかしいので、そのことについては野党間である程度の合意がとれるのではないかと考えています。
【フリーランス・堀田記者】
間違ったことがそのまま認められてしまうということは過去にもいっぱいある。小泉さんの郵政民営化にしろ、それからカルロス・ゴーンが来て日産を再生したというインチキな話も。これをまともにするようなことを、玉木さん、努力しないとだめですよ。
【代表】
それはおっしゃるとおりだと思います。おかしなことがおかしいまま通ってしまうことは、もちろん我々野党側の責任もあるし、その意味ではやはりことし参議院選挙で勝利をおさめ、そして与野党が伯仲する緊張感のある政治状況を1日も早く取り戻す必要があると強く感じていますので、参議院選挙、全力で頑張りたいと思います。