玉木雄一郎代表記者会見

2019年11月13日(水)14時00分~14時32分
発行/国民民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/J4mKQwsHSlg


■冒頭発言

■質疑


■冒頭発言

○台風19号災害 速やかな補正予算編成の必要性について

【代表】
 ちょうど台風19号(災害)の発生から1ヵ月が経過いたしました。まだ多くの方が避難されていますし、いわゆる災害で生じたごみの問題もあります。我々としてはきめ細かな継続的な支援を行っていきたいと考えておりますし、補正予算の編成をやはり急ぐべきだということを改めて強く申し上げたいと思います。臨時国会も場合によっては延長だという話も出ておりますが、であれば、災害の被害を確定した上で速やかに補正予算の編成をすることを改めて強く政府に求めたいと思います。

○「こくみんうさぎ」グッズを販売開始

【代表】
 次に、「こくみんうさぎ」グッズの販売についてであります。
 先日「ニコニコ動画」の配信の際にも発表しましたが、「こくみんうさぎ」のグッズ販売を開始したいと思います。参議院選挙前にデビューした「こくみんうさぎ」ですが、一部に根強いファンがおりまして、かつ、Tシャツを初めとしたグッズがこれも一部の方に非常に人気で、「売ってくれ」という声が結構ありましたので、今般Tシャツを販売することとなりました。これです。
 どこにも「国民民主党」と書いていないのですが、結構かわいくて、私も時々着て愛用していますが、販売したいと思います。値段は1650円ということです。それと、今月中にはぬいぐるみと、来月にはキーホルダーの販売を始めたいと思います。この時期、寒くなってからTシャツはどうなのかというご批判もいただいていますが、まさにそのとおりなのですが、順次またパーカーとか必要に応じてグッズを販売していきたいなと。
 これ、ほぼ原価で販売していますので、党としての収益はほぼないのですが、できるだけ多くの方に親しんでいただきたいと思いますし、また、これから場合によっては少し値段を上げて一部を被災者支援に回すとか、骨髄ドナー登録の活動の支援とか、いろいろなところに回していくということも考えていきたいなと思っております。

○「家計第一」全国ツアーの開始について

【代表】
 次に、「家計第一」全国ツアーということで11月から開始するということを申し上げておりましたが、第1回を来週月曜日・18日、大阪で行うことといたしました。18日は国民民主党を中心とする各自治体の地方議員が大阪に集まって「地方自治体議員フォーラム」を開催いたしますので、この企画とコラボして、全国の同志とともにこの全国ツアーのスタートを切りたいと思っております。
 今回のツアーの目玉は、私たちの考える経済政策をしっかり訴えていこうと。特に参議院選挙でも申し上げた、企業中心ではない家計中心の「家計第一」の経済政策、消費を軸とした好循環がこれからの経済に必要だということを、わかりやすくパネルや資料を使って訴えていきたいと思います。
 もう一つは、やはり若者を徹底的に支援するんだという我が党の立ち位置を明確に出すツアーにしていきたいと思います。人口が減っていく中で、今の若い人、特に20代にはさまざまな負担がもう自然と生じる。この国に生まれて、若者であるということをもって負担が大きいという、この現状を変えていかないと日本の明るい未来はないと思いますので、とにかく若い人を応援するんだというメッセージを明確に伝えることができるツアーにもしていきたいと思います。
 このツアーは、私、本も出版していますが、『#日本ヤバイ』ということで、日本のさまざまな今直面している問題点、こういったことをわかりやすくお伝えするツアーにもしていきたいと思います。
 そういった問題点を多くの国民と共有することによって、そして私たちの解決策、ソリューションはこうなんだということをお示しする、双方向の、ともに考え、ともに解決を見つけるような全国ツアーにしていきたいと思います。ぜひ多くの人に、特に若い人に聞いていただけるような、そんな全国ツアーにしていきたいと思います。
 大阪の後は、年内にもう2ヵ所ぐらい開催したいと考えております。日程は間もなく固まりますので、また固まり次第お知らせしたいと思います。地方でもやりたいと思っていますので、中国地方・九州地方で年内ぐらいにやりたいなと思っております。

○「桜を見る会」問題について

【代表】
 もう一つは、「桜を見る会」についてであります。
 今、安倍総理のこの「桜を見る会」についての対応が問題になっておりますが、民主党政権時代も、これ調べましたら、3人の総理大臣がいましたが、鳩山総理のときだけやっていて、菅さんのときには東日本大震災で、そして野田総理のときには北朝鮮のミサイル発射で、それぞれ中止になっております。あの際も、私自身覚えていますが、各議員4名だったと思いますが、4名の推薦枠があって、各議員も紹介してくれということで、私自身もお世話になった方々を連れていったという記憶がございます。
 ただ、当時からどういう基準で選ばれているのかなというのは、正直、率直に思っておりまして、改めて調べましたら、当時こういう通知が出ておりまして、内閣総理大臣主催の「桜を見る会」については、やりますと。「招待者の推薦名簿のご提出(電子データ)をお願いします」「情報公開請求により、招待者名簿については氏名など特定の個人を識別することができるものを除き一部公開した例(平成15年)があり、今後は氏名や役職も含めて名簿全体を公開するということも考えられますので、その旨お含みおき願います」と。つまり、公開することを前提に推薦名簿の提出を民主党政権のときは求めておりました。
 加えて、その注意事項の中に、「勲章、褒章を受章された者及び省庁の表彰を受賞された者を含め民間人を優先」させてくださいと。「推薦分野も偏らないように幅広く選考し、更に、原則として同一人が連続して招待を受けることのないよう配慮」してくださいと。そして「国民から疑惑を持たれないよう十分配慮して選考」してくださいと。こういった注意書きを幾つか出しております。
 こういった運用がずっと続いてきたはずなのですが、今回安倍総理が後援会の方など、場合によってはウグイス嬢の方も含めて、850人ぐらいバス17台でというのは、こうしたこれまでの運用からしても規模と質において少し異質なのかなという気もします。
 ただ、民主党政権時代も含めて、この選考についてはなかなか明確な基準というのが、あいまいなところがあるのも事実だと思います。ですから、これについては今回しっかりと事実関係を明らかにした上で廃止も含めて検討していくことが適当なのかなと思いますので、まずは事実関係をしっかりと調べたいと思います。
 あと、安倍総理の場合は収支報告書に後援会の旅行が記載されていないのではないか。また、かかった経費の一部しか負担を求めていないと。その差額について、いわゆる差額買収のおそれがあるのではないかと。幾つか、多岐に論点がわたっておりますので、こういったことを一つ一つ事実確認をしていきたいと思っております。


■質疑

○「桜を見る会」問題について(1)

【日本テレビ・右松記者】
 「桜を見る会」に関連して。収支報告書に記載されていないのではないかとか、差額買収のおそれもあるというような言及があったが、もしそうだとなった場合、安倍総理の責任、辞職や内閣総辞職を含めて、どのような責任があるのか、代表としてはどのようにお考えか。

【代表】
 思い出されるのは小渕優子元経産大臣のケースですね。あれは明治座でしたか。これがたぶんお父様の時代から行われていて、収支報告書になかったということで、ご本人は(大臣を)やめられましたので、それぐらいの責任がある話なのかなと思います。
 ただ、一国の総理大臣の話ですから、軽々に申し上げる話ではないと思いますので、まずは事実関係をしっかりと確認したいと思います。

【「FACTA」・宮嶋記者】
 いろいろ議論はあるが、総理ご主催だから名簿を公開できなければ廃止すべしというのが一番わかりやすいと思うが、廃止という方向でいいのか。

【代表】
 「桜を見る会」の最大の問題は、呼ばれた方が誰も桜を見ていないということだと思います。食事をしたり芸能人に会うのを楽しみにして、それはそれでいいのですが、桜を見るのであればまた別途そういう機会を設ければいいし、民主党政権時代のことも踏まえた上で、もう必ずしも存続していく必要はないのではないかと私は思います。ですから、今、党内、政調会長を中心に廃止も含めて検討せよということで指示をしておりますので、こうした行事のあり方ということについて我が党として検討して考え方をまとめていきたいと思っております。
 先ほどおっしゃったような、民主党政権時代も含めて情報公開を前提に名簿をきちんと収集するということをしておりました。平成15年に一部そういったことは公開したことがあるということでしたので、公開しないということはあり得ないと思います。内閣府ですか、内閣官房もすぐ破棄しているということだったのですが、各省にまず名簿の推薦を求めますので、各省庁には(推薦者)名簿が残っている。例えば迎賓館の総務課によれば保存期間3年になっていますので、残っているはずですから、これはもうしっかりと出していただきたい。萩生田文科大臣も、文科省にもどうも残っているということで答弁をされていますので、各省庁に残っていることについてはしっかり提出をいただくということだと思いますし、それを出せないということであれば、やはり税金の使い道として極めて不透明ということを言わざるを得ませんので、やはり廃止を含めて検討すべきだ思います。

○「たまきチャンネル」 山本太郎氏との対談について

【「フランス10」・及川記者】
 「たまきチャンネル」で山本太郎さんと対談されたが、その感想と、山本さんへの意見や山本さんの政策に対するご意見を伺いたい。

【代表】
 対談をさせていただきました。非常にナイスガイで、非常に謙虚な方です。
 協力できるところはいっぱいあるなと思いましたし、経済政策などについても、特に消費税の問題についてはさまざまな意見交換をさせていただきました。100%一致するわけではありませんが、逆に、山本太郎さんがおっしゃっていることで、もうちょっとこういうところを補強したら理論的にも強固になるし多くの人に伝わるなと思うところもありましたので、そういった何らかのサポートというか、サポートというとおこがましいのですが、経済学的な裏づけといったようなものも含めて協力できるところは協力していきたいなと。特に、やはり格差社会が広がっていることに対しての危機感というのは共有していると思いますので、こういう点ではかなり一致して進めていくことができるのではないかなと思っております。
 協力できるところは協力したいし、今度やる全国ツアーも、山本太郎さんからLEDのディスプレイの大きいのを使ったほうがいいのではないかと言われたので、早速レンタルしましてやろうということで、ぜひ山本太郎さんにも来てもらいたいなと。あのとき言いましたが、さだまさしとスガシカオのコンサートを野外で一緒にやるみたいな感じでやれればなと思いますから、いろいろな形でコラボできればと思っています。

○安定的皇位継承 女性宮家創設等の議論について

【日本経済新聞・島本記者】
 大嘗祭が14・15と行われ即位の関連行事が一段落すると思うが、改めて、安定的な皇位継承に向けて党としてどのような議論を進めていくべきか、検討開始時期などを含めてご所見を伺いたい。

【代表】
 退位の特例法の附帯決議に女性宮家等について検討するということが書かれていますので、やはり早急に議論を進めていくべきだと思います。
 先般の即位の儀式の際にも感じたことは、本当に女性皇族の方ばっかりだなという印象でした。つまり、逆に男性皇族が非常に少ない。ご結婚されるとどうしても女性皇族の方は皇籍を離脱されますので、そうするとますます皇族方が減っていく。これをそのまま放置すると、憲法1条に書いてある天皇あるいは皇室ということの安定的な継続性が危機にさらされるということを強く感じましたので、我が党としてはいわゆる女性宮家の創設や男系の女性天皇については速やかに認めるべきだと思いますし、女系天皇については時期尚早ということで慎重な対応を決めておりますが、女性宮家、あるいは皇籍を離脱した後も何らかの公務員的な身分を残してさまざまな皇室行事に引き続き関与できるようなステータスを用意することも含めた対応、いわゆる公務の負担の軽減の話と、そして、かつてこれまでも認められてきた男系の女性天皇についてはやはり認める方向で速やかに結論を得るべきだと考えています。

○大嘗祭への出席について

【共同通信・中田記者】
 大嘗祭の関連で伺いたい。共産党と社民党は大嘗祭への出席を見送っているが、玉木代表は大嘗祭の出席についてはどうお考えか。

【代表】
 私自身については、ちょっと日程が自分自身わからないのですが、都合がつけば参加したいと思いますし、参加すべきという立場です。

○安倍政権の長期化について

【西日本新聞・鶴記者】
 来週、安倍総理の通算の在職日数が歴代最長になる。一強多弱の政治構造と言われているが、なぜこれほど安倍政権が長く続いているのか、理由をどうお考えになるか。

【代表】
 ただ長くやればいいというものではなくて、何をなしたかということが逆にこれから厳しく問われると思います。佐藤内閣のときの沖縄返還、田中内閣のときの日中国交正常化、中曽根内閣のときの国鉄民営化、いいか悪いかは別として、小泉内閣のときの郵政民営化。このように内閣を代表するような大仕事ということが残念ながら思いつきません。外交で、例えば日露平和条約の締結ということを目指しておられたのだと思いますが、先が見えませんし、アベノミクスという経済政策についても限界が明らかになってきているという中で、何をこれからなされるのかということを厳しく我々としては見定めたいと思います。
 加えて、やはり安倍政権が長く続いていることの理由の一つは、野党がしっかりとした強力な布陣で安倍政権に向き合うことがこれまでなかなかできなかったということもあったと思いますので、その意味では野党の力をさらに強くしていかなければならないなと、改めてそう思っています。

【西日本新聞・鶴記者】
 これまで強力な布陣で向き合うことが難しかったと今おっしゃったが、それが難しい理由として、例えば安倍政権が「働き方改革」など通常でいえば野党が掲げるような政策も取り込んでやってきたところで野党が攻めあぐねているという指摘もあるが、この辺についてはどうお考えになるか。

【代表】
 逆に言うと、我々野党が言ってきたことをパクるしかなくなってくるぐらい政策的なリソースが減ってきているのかなと思いますので、その意味では我々も、これまで言ってきたことに加えて、次の10年を見据えた新しい政策を掲げて堂々と安倍政権と政策論争を繰り広げていきたい、いかなければならない。そういう時期に来たなということを改めて思っています。

○「桜を見る会」問題について(2)

【産経新聞・千葉記者】
 「桜を見る会」だが、先ほど、旧民主党政権のことを調べたら通知が出ていたというお話があった。通知というのはどこから出ていた通知か。

【代表】
 いろいろなものがあって、場合によってはちょっと後で事務方からも説明しますが、情報公開の求めがある可能性があるのでちゃんとデータで名簿を出してくださいというのは、政府、内閣官房・内閣府から出ています。
 ※名簿提出について、国民から疑惑を持たれないように十分配慮した選考をしてくれというのは、これは党から、民主党から所属議員に対して出ています。(※【訂正・補足】事務局側の説明不足で、実際の資料は党からではなく、政府から発出されたもの。報道機関には訂正済み。)

【産経新聞・千葉記者】
 その役所から出ているものも各議員事務所に直接届いているということになるか。

【代表】
 直接というか、党に届いた上で、党から各事務所に出ているということです。

【産経新聞・千葉記者】
 後でまとまったものは公開していただけるという理解でよろしいか。

【代表】
 はい。

【産経新聞・千葉記者】
 あと、泉政調会長のもとで、そういった当時の対応についてもある程度調べていくという理解でよろしいか。

【代表】
 もう調べています。
 当時も、開催の2ヵ月前に、「桜を見る会」民主党関係招待者検討チーム会議というのをつくって、当時の奥村展三総務委員長がヘッドに立って、しかるべき人を招待することをチームをつくって検討・議論しています。ですから、こういうことも今も自民党内でやられているのではないですか。当時、そういうことをつくった上で、どういうルールでどういう形でやるのかということを、参加者名簿収集の方法ということをつくって、名簿提出についてはエクセルで出してくれとか、きちんと決めた上で運用しています。
 たぶん、民主党政権になったときにこうしたということは、前の政権もしていたと思うので、今もやっているはずなのですが、今どうなっているのか、なぜそのたがが外れて急に人数とか予算が広がっていったのかということについて、大体1万人枠だったと思うのですが、それが今、1万8000人とか2万人とか予算が3倍になっているのはなぜなのかというところがポイントだと思いますので、その辺をよく検証したいなと。
 本当にこういう行事を今後も続けていくのかということも含めて、やはり議論したらいいかなと。国民に疑惑を持たれないようにということは、当時民主党政権のときも言われていましたから、今ある種の疑惑ということが出てきているということであれば、やはりこれは総合的な見直しをしていくべきだと思います。

○「こくみんうさぎ」グッズの販売について

【日刊スポーツ・中山記者】
 発表になった党のグッズの件で伺いたい。「うさぎ」への人気があるのでというお話だったが、かつて自民党では安倍総裁本人のグッズなどもあった。玉木代表の顔をもっと売るという意味では、ツアー以外でどういうふうな戦略を「うさぎ」以外で立てているか伺いたい。

【代表】
 うちの場合、本人より「うさぎ」のほうが人気があるので、まず「うさぎ」を打ち出そうかなと思っています。私自身のグッズはあまりつくっても需要がないのかもしれないので、とにかく私は全国を回ってしっかりと思いを訴えたいと思っています。

○各級選挙における野党の選挙協力について

【朝日新聞・小林記者】
 1週間前、志位委員長を含めた各野党の党首で夜に会談をしたと思うが、志位委員長は記者会見で中身についてある程度話されて、高知県知事選の協力だとか、次期都知事選の協力、衆院選の協力等で一致したというお話をされた。中身にそごがあるとあれなので、玉木代表から改めてどの辺についてどういう話があったか伺いたい。

【代表】
 政治家同士の話ですから全部を明らかにすることは差し控えたいと思いますが、高知県知事選挙については共産党の党籍のある無所属の方が出ていますから応援の依頼があったということと、衆議院選挙については調整できるところは調整しましょうという話。そして東京都知事選挙については、自民党側が小池知事にかわる人を立てるのであれば割って入る余地もあるので、野党として推せるようないい候補が見つかればいいね、早く見つけたいねと、そういう話だったと記憶しています。

【時事通信・近藤記者】
 東京都知事選、7月5日投開票と日程が決まったが、今、野党党首の間では、自民が対立候補を立てた場合はいい候補を見つけたいというお話だったと思うが、国民民主党としてはどう臨むか。野党の統一候補を立てる方向で模索していくということでよろしいか。

【代表】
 まだそこは未定です。まずは野党第1党である立憲民主党さんが、東京では我々に比べて強い基盤をお持ちですから、まずは野党第1党がどう判断されるのかということもよく見定めながら、我々としての対応を決めていきたいと思います。できるだけ連携してやれるような形になればいいと思いますが、現時点においてはまだ未定です。

【フリーランス・堀田記者】
 この前、ニューオータニで中村喜四郎さんからの連絡で集まった。そこに行ったときに、山本太郎さんがいないということを疑問に思いませんでしたか。

【代表】
 一応現職の国会議員に声をかけたということだと思います。

【フリーランス・堀田記者】
 山本太郎に声をかけたのかと中村喜四郎さんに聞いたら、声をかけなかったと。そのような会合があったのだけどどうかと、森裕子さんを盛り立てる会のときに山本さんに聞いたら、山本さんはニコニコしながら、新参者ですからと。その前に枝野さんと小沢さんの会合があったが、そこいらで小沢さんが山本は呼ばなくていいと言ったかどうかということを聞いたら、そこに同席していた川島智太郎さんが、そういったことは出なかったと言ったが、それでよろしいのでしょうか。

【代表】
 いや、私はわかりません。いつも堀田さんから教えてもらうことのほうが多いので、私から堀田さんに教えることは少ないなと、改めて思いますね。

○「桜を見る会」問題について(3)

【フリーランス・堀田記者】
 「桜を見る会」のPTだが、こんなことをやるんだったら被災のことを考えてくれという電話が圧倒的に多い。それは、立憲の秘書さん、国民の秘書さんについても一緒だ。
 この「桜を見る会」はもともと間違っている。ソメイヨシノが咲いているときにやっていない、シダレザクラだ。私も鳩山さんのときに呼ばれたが、桜がないじゃないかと。そこにあるのはシダレザクラだ。玉木さんも見たと思うが、「砂の器」で川又昇監督が日本の四季を撮っていたが、それはソメイヨシノだ。だから、もともとこの「桜を見る会」というのは間違っている。
 2010年のときは総理夫人が、菅直人夫人が、あなたもいらっしゃいよと言ってくれた。規則なんかないんですよ。それで鳩山さんと菅さんの行いが悪かったせいか、あのときは始まったらすぐに雷雨になって、中止になったようなものだった。

【代表】
 覚えております。寒かったですね、確かに。

【フリーランス・堀田記者】
 PTは評判が悪い。それは、今月の月刊「文藝春秋」で御厨さんも言っている。それは早くやめて、とにかく被災地に尽くしたほうが一票でも余計になりますよ。

【代表】
 ありがとうございます。いつも大変建設的なご提言をいただいて感謝しております。
 PTについては、今回の「桜を見る会」だけではなく、国民の皆さんからどう見えているのか、また役所の皆さんもどのような思いでいらっしゃるのかということの、想像力をしっかり持って我々も政治家として対応していかなければならないと思っています。
 ただ、この件に関しては、やはり追及すべきところはきちんと追及していかなければいけませんので、淡々とまず事実をきちんと確認をさせていただきたいと思っております。
 被災された方に対しての支援、寄り添っていくということは、おっしゃるとおり極めて大事ですので、そこに何か悪影響が及ぶようなことはあってはならないと思っています。
 また、政策的な課題で言うと、この国会、実は最大のテーマは日米通商交渉のいいかげんさをしっかり暴くことだと思います。私は、本当に自由貿易を推進する立場からも、あるいは農業者を中心としてそれに反対する立場、両方から見ても極めて筋の悪い内容ですので、絶対に通してはならないという思いで最後の戦いをしたいと思っています。

○ベルリンの壁崩壊から30年

【「フランス10」・及川記者】
 先週土曜日でベルリンの壁崩壊から30年だが、ご所見を伺いたい。

【代表】
 そうですね、はや30年、まだ30年、という感じがしますね。
 やはり世界が大きく変わっていき冷戦構造が崩壊する象徴だったわけですが、ただ、日本の政治や日本のさまざまな政治システムがいまだに冷戦構造を引きずったままで、日本だけが変わっていないなという印象が実はあります。世界がいち早く冷戦構造から抜け出て新しい時代、特にG2とかG0と言われる時代に突入する中で、日本がさまざまな政治システム含めて冷戦構造を引きずったままでは、新しい日本、あるいは世界の中の日本を築くことはできないと思っていますので、私たちも55年体制あるいは冷戦体制ということを日本の政治自体が克服していかなければならないなと思います。その意味では、野党のあり方も含めた冷戦構造からの脱却ということをみずからに課して、これからの政治に向き合っていきたいなと思っています。