玉木雄一郎代表記者会見

2019年11月20日(水)14時00分~14時33分
発行/国民民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/inNoJHzSKrg


■冒頭発言

■質疑


■冒頭発言

○安倍政権の長期化 在職日数更新について

【代表】
 本日で安倍総理の通算在職日数が桂太郎元総理を抜いて歴代最長となりました。これだけ長く総理として続けてこられたことは、それ自体は非常に歴史的なことだと思います。
 ただ、一方で、長期政権のおごりや緩みと、弊害が出てきていることも事実であります。いわゆる「桜を見る会」の問題は、権力の私物化、税金の私物化、そういった批判を免れないような事態だと思っております。
 だからこそ、私たち野党がしっかりして、行政監視機能をこれまで以上に厳しく果たしていかなければならないと思いますし、何よりも国民にとってのもう一つの選択肢を常に用意する、緊張感のある政治をつくり出す、このことが改めて必要だということを強く感じています。長期政権を生み出した要因の一つはやはり我々野党の側にもあると、深く自戒をしながら、そうした緊張感のある民主主義を取り戻すために改めて我々も頑張っていきたい。そのことを申し上げたいと思います。

○国民投票法改正案 広告規制等の審議の必要性について

【代表】
 次に、憲法審査会でありますが、私も憲法審査会の一員としてこの国会から審査会に座っておりますが、先週まで極めて円満に議論が行われてきました。海外への視察についての、憲法裁判所などについての意見交換、意見のやりとりがこれまで行われてきましたし、私も前回札を立てて発言を求めていたのですが時間が足りなくて私まで回ってこないような状況で、もう一回しっかり議論をやらせてもらいたいなと思っていた矢先、あしたにも国民投票法の採決という話がどこからともなく出てきていて、これは与党の先生も含めて現場の立場からしたら「何でそんなことが起こっているのかな」と、与野党ともに不思議に思うような現象が起きています。
 憲法というのは中身も手続もできるだけ与野党を超えた円満な合意、広範な合意ということを取りつけていかないと結局憲法改正はできないと思いますから、その意味では何でこういうこれまでの議論を台なしにするような強引なことをするのか、せっかくうまく議論が進んできたのにその現場の努力を無視するのか、非常に理解に苦しみます。
 我々としては、何度も申し上げてまいりましたが、我々独自のウェブも含めたCM・広告規制、そして外国人の影響が国民投票に及ばないようにする外国人寄附規制などを盛り込んだ、我が党独自の国民投票法改正案を出しており、この並行審議を従来からずっと求めてまいりましたので、ぜひ国民投票法の議論をやらせていただきたいと思います。全く趣旨説明もできておりませんので、こういった適正手続を欠いたままいきなり強引に採決ということはあり得ないと思っておりますので、ぜひ与党の皆様にも憲法あるいは国民投票法の議論をしっかりやりましょうということを強く呼びかけたいと思っております。

○「桜を見る会」問題 「首相推薦枠1000人」について

【代表】
 最後に、本日午前、官房長官から、ことしの「桜を見る会」の招待者の内訳が明らかになりました。合計1万5000人のうち、官邸・与党など政治関係の推薦枠が最大9000名と全体の6割を占めているということでありました。政府が繰り返し説明する、各界で功績・功労のあった人を招待という会の趣旨が形骸化していることが明らかになったと言わざるを得ません。
 以前この会見でも申し上げましたが、民主党政権下でも政治家の招待枠・推薦枠というのは確かにありました。私も4組招待できるということで名簿を出したことがありますが、ただ、安倍総理の推薦枠1000名というのは飛び抜けていると思います。それが一体どういう基準で、誰を呼んだのか。もはや公文書が破棄されているということですから確認しようもないということなのですが、当然安倍事務所には誰をどのような理由で推薦したかということは残っていると思います。いずれにせよ、この事実関係をしっかり明らかにしていくということが大切だと思いますので、総理におかれては、やはり国会に出てきてしっかりとご説明を、明確な根拠を持ってご説明をいただきたい。それが通算在職日数歴代第1位となった安倍総理大臣の果たすべき責任だと考えております。


■質疑

○安倍政権の長期化について(1)

【NHK・米津記者】
 冒頭のご発言の中で、長期政権について、安倍政権はおごりや緩みなどの弊害が出ているとおっしゃったが、具体的にどういうことかということと、この間の政権運営自体の評価をお願いしたい。

【代表】
 この「桜を見る会」もそうですし、この間、国会でもさまざまな議論がなされましたが、例えば、安倍総理の推薦枠が1000名あると。どうやらご夫人の推薦もその中にあったということなのですが、たぶんこれまでの歴代の総理大臣は、友人とか、あるいは特にご夫人とか身内、そういった方々の意向がなるべく権力行使に関与しないように慎重に、権力行使を抑制的に使ってこられたのだと思います。ある種、たがが外れてしまって、むしろ権力は自由に使ったほうがいいのではないかと思われるようなことが生じていること。
 また、先般の英語民間試験の導入もそうなのですが、とにかく上が決めれば、政治が決めれば、後はもうそれに従いなさいということで、プロフェッショナルの方々の丁寧な議論を経ずに、いい意味で言えばトップダウンかもしれませんが、もう決めたらそれしか選択肢がないというようなやり方も、ある意味、権力のおごりや緩みの一つの典型例ではないかと私は思います。
 また、一部業者と、教育とそういった利益というものが強く結びつくようなことが散見されるようになったのも、この政権の特徴ではないかと思います。

○「桜を見る会」問題について(1)

【共同通信・中田記者】
 本日、安倍総理が参議院の本会議で「桜を見る会」について答弁し、例えば「私自身も事務所から相談を受けて推薦者について意見を言うことがあった」とか、「運用については大いに反省すべきだ」とか、そういったことを述べた。こういった答弁を聞いてどのような印象を持たれたか。

【代表】
 予算委員会で聞かれたときに、「自分は全く関与していない」という答弁を一回国会でされていますし、議事録にも残っています。そのことと明らかに矛盾する、むしろそれに反するきょうの説明だったと思いますので、なぜ違う説明をしたのか、なぜ説明が変わったのか、そこはやはりご説明をいただく責任が総理にはあると思います。
 現にどういった方々を招待するのかということに総理自身がかかわっていたということをきょう認めたわけですから、その意味では重大な答弁をきょうされたと私は思っておりますし、明確な基準がなく、総理が一体どのような基準を持ってご自身が推薦したのか。その基準が、会の趣旨である功績があるとか功労のあったということに合致しない人が含まれていたとしたら、それは総理自身の恣意的な基準に基づいて選んだ人と言わざるを得ません。そこに税金が投入されたということは、まさに権力や税金の私物化を総理自身が認めたという答弁でもありますから、実はきょうの答弁は重大な答弁だと思いますので、総理の国会での説明を求めていきたいと思います。

【朝日新聞・井上記者】
 先ほどの安倍総理の答弁に関連して。安倍総理、これまでは「主催者としての挨拶や招待者の接遇は行うが、招待者の取りまとめ等には関与していない」とおっしゃっていて、きょうは「事務所から相談を受ければ、推薦者について意見を言うこともあった」と述べられている。細かい部分で恐縮だが、「推薦者」と「招待者」という言葉を使い分けているのではないかとも思う。これまで「招待者」という言い方をしていたが、今回「推薦者」は認めたような、虚偽答弁という指摘から逃げる一つの使い分けなのではないかという指摘もあるが、代表の受けとめと、今後どのように追及していくか、予算委員会の集中審議を求めていくということも含めて伺いたい。

【代表】
 言葉遊びだと思いますね。あれは言い逃れだと思います。明らかに前回の答弁は虚偽答弁ではないでしょうか。「推薦者」と言うのですが、結局推薦するべき「招待者」のことだと思いますので、同じではないですか。
 なので、なぜ答弁が変わったのか、やはり説明をしていただかなければなりませんし、そこに合理的な基準や明確な招待した理由ということがなければ、やはり恣意的な権力や税金の私物化という批判を免れないと思います。せっかく歴代最長の総理となられたわけですから、説明責任もより高度な説明責任を果たすべきだと思いますし、果たしていただくことを強く求めていきたいと思います。ですから、集中審議は当然開いていただきたいし、応じてもらいたいと思っています。

○税収見込みの下方修正について

【日本経済新聞・島本記者】
 政府は今年度の税収の見込みを引き下げるという報道が出ている。企業の業績の悪化などが理由ということだが、一方で、年明けに政府が大規模な補正予算を組む方向ということになっているが、税収が下回る見通しの中で大型の補正予算を組むということの是非についてはどのように感じているか。

【代表】
 税収が見積りを下回ったというよりも、もともと過大な税収見積りをしていたのではないかと思われます。国債発行を当初予算ベースで低く見せて財政再建が進んでいるかのようによそおってきましたが、もともとそんなに高い税収が上がるという予想が民間では上がっていなかったわけですから、その意味では予想どおり、税収が予算どおりには確保できなかったということだと思います。
 大型の補正予算を組まなければいけないということであるなら、それは経済運営が失敗したということをみずから認めたことにもなりますし、「影響はない」「ない」と言ってきた消費税増税の経済への影響がやはりあるという前提のもとで大型補正ということになりますから、やはりここは経済運営のあり方を見直していかなければいけない。あるいは、見直さなければならない状況になっているということを政府自身が認めたということではないでしょうか。

○安倍政権の長期化について(2)

【読売新聞・天野記者】
 長期政権の絡みでお尋ねしたい。代表は冒頭、この長期政権を招いたのは野党の責任でもあるということをおっしゃっていたが、離合集散を繰り返して多弱化、多党化していることに原因があるのか、それとも国民に響くような政策や理念を提示できていないことに原因があるのか。具体的に受け皿となれていない分析、どのようにお考えか。

【代表】
 両方だと思います。長期政権になっているということは、まず自民党内に有力な後継者がいないこともそうだと思いますし、それを脅かす野党側の勢力が、少なくとも国民の目から見たときに存在しないと見えていることは我々も真摯に受けとめなければなりません。ですから、党の数の多い少ないというよりも、まとまった勢力として認識されていないことが問題なので、どのような形態であるにせよ、やはり一つの固まり、まとまりとして政権に対する勢力ということを築き上げなければなりませんし、そのまとめ上げていくときの接着剤として、理念や政策のわかりやすい旗頭というか、旗を立てていくことが大事だなということを改めて感じております。

○都知事選の対応等について

【「フランス10」・及川記者】
 2点伺いたい。
 「たまきチャンネル」でも先週の会見でも、れいわ新選組とコラボしたいとおっしゃっていたが、実際にどういうことをお考えなのかということが一点。
 あと、来年都知事選がある。国民民主党の半分は小池百合子代表だった希望の党出身だが、もし都知事選で野党共闘するときにそのことが足かせになることはないか伺いたい。

【代表】
 都知事選挙についての対応はまだ未定です。

【「フランス10」・及川記者】
 山本代表とは。

【代表】
 コラボも、この前申し上げたとおり街頭演説を全国回っておられますので、うまく合えば一緒に街頭演説をするということもあり得るかなと思いますが、よくコミュニケーションをとって、次の選挙、ある程度、経済政策ということであれば生活者重視・家計重視ということは同じ方向を向いていると思いますので、できるだけ協力はしていきたいと思っています。

○「桜を見る会」問題について(2)

【フリーランス・堀田記者】
 「桜を見る会」で税金を使ったということに関して、どの点が税金を使ったということは、2010年に参加をした玉木さんから考えられるか。
 というのは、8時半から10時半まで新宿御苑を借り切る、これはお金を払う。テントの設営なんかをする、それから少し飲み食いのがある。8時半から10時半まで借り切って、何人入ろうが、それは同じなわけです。それから土産、近ごろは升酒用の升をくれる。私は何も功績ないが、昭和の御代からいろいろと招かれた。
 税金というのは、PTが終わった後で質問したいが、PTはいつも終わった後で何も質問させてくれない。税金はどれくらい使ったと思われるか。2010年と、ことし、去年とでは、どれくらい税金の無駄遣いがあったと思われるか。

【代表】
 「桜を見る会」に対して税金を投入すること自体が無駄だとは私は思いません。それが会の趣旨にある、多年にわたる功績がある方、あるいは功労のある方、という方々が一定の基準で選ばれているかどうか。つまり、税金を投じてそういった方々をお招きする、その意義が制度に照らしてあるかどうかということで判断すべきだと思います。
 ただ、いろいろな方が混じっておられたということが指摘をされていますし、当初1万人ぐらいの規模だったものが1万8000人にふえていると。予算についても、特に食事代とか、お土産代とか、幾つかの項目のうち突出して伸びているものがあって、それがなぜ伸びているのか、誰にそれが配られたのかということを明らかにしていくことが必要だと思いますので、そういった事実関係をまずきちんと丁寧に明らかにしていくことが大事だと思います。
 民主党政権時代も含めて、政治家枠というのがあって、私もそれを使いましたが、ただ、どうしても政治家に推薦をしてくださいということになると恣意的な選定ということが入らざるを得ないので、これはそろそろやめたほうがいいのではないかということを私は申し上げて、やるにしてもそういった基準を明確にしていくことが不可欠ではないかということは従来から申し上げているところです。
 ですから、園遊会のように、政治家が選定に関与できず、本当にある種客観的な基準で選んでいくということであれば納税者の納得も得られるかもしれませんが、何か、誰か議員が推薦したら入れる入れないということでは、なかなか国民の皆さんの理解は得られない。とりわけ、この10月から消費税を上げたわけです。より税金の使い道については国民の皆さんの目も厳しくなっている中で、税金を使うにしても、そういった納得感のある使い道でなければ到底国民の皆さんの理解は得られないと思っています。

【フリーランス・堀田記者】
 お土産の升だが、私なんかは撮影の関係で早く行き、大木戸門で待っている。ところが、ちょっと遅れてきた人は升をもらえない。升は1万8000人分は用意していないと思う。欲しいという人に僕はあげちゃうが。だから、税金がどのようにふえたということをPTでもやってくれないとわからない。

【代表】
 私の記憶が確かならば、既にそれは共産党の先生が参議院の予算委員会で、項目ごとにどれぐらい伸びがあったのかということをグラフも使って示しておられたと記憶をしていますので、既に公開情報である程度、どの費目がどれだけ伸びたのかということはPTでやる以前の前提として既に公開されていますし、今ヒアリングされている方はそういったことを頭に入れながら、前提として、役所の皆さんにさらに質問をされているのだと理解をしております。

○補正予算「10兆円必要」与党幹部発言について

【「FACTA」・宮嶋記者】
 玉木さんは財務省出身だから伺うが、「大型補正」ではなく「10兆円が必要」と言っている。その10兆円というのは、財源のことを考えても、ほとんどMMTというのか、もう私なんか想像を絶するが、何かたがが外れてしまって、「桜」に呼べなかった国民におわびのためにばらまき補正をやるのかなと。それぐらいの異常な10兆円だとしか思えないが、やはり何かおかしいのではないか、この政権は。

【代表】
 二階先生の発言と記憶していますが、昭和な感じがしますね。私も主計局にいて、そういった補正予算の編成に携わったことがありますが、なぜか額ありきで、「2桁じゃないと意味がないから、何とか2桁に乗せろ」とか、総額ありきで補正を組むようなことはもうそろそろやめたほうがいいのではないか。真に必要なものは積み上げていって、それが9兆8000億円だったら、それでいいではないですか。でも、「10兆」、つまり政治的なメッセージを出すために、特に衆議院選挙があることを前提にしながら予算編成をするというようなことはあってはならないと私は思いますし、それこそ納税者を愚弄した行為ではないかと思います。
 消費税を上げたわけですから、それで10兆円の補正ということだったら、それは消費税上げなければいいのですよ。もとに戻せばいいので。ですから、増税して2兆円分ぐらい追加で国民負担がふえているということですが、そこにさらにまた10兆円補正を組むということがどれだけ意味があるのかということは、やはり厳しく精査をしなければいけないと思います。
 ちょっと、改めて古くさいなという感じがしますし、おっしゃったように、ある種の規律が、何かたがが外れたような感じはいたします。

【「FACTA」・宮嶋記者】
 要するに早期のリセット解散を前提にしたアドバルーンとか、そんな子どもっぽい政治があるのかなと僕は思うが、何かわかりやすい。だから自民党の議員の先生はみんなそう思って選挙に走っていると私のところに言ってくる人もいるが、そういう選挙モードに入ったという感じがするが、どうでしょう。

【代表】
 選挙に関して言えば、いろいろな情報が耳に入ってきますが、我々野党としてはもう常在戦場で、やはりこの政権がおかしいということであれば、私たちはしっかりとした政策や理念を示して、それにかわり得る勢力だということで国民に訴えていかなければなりません。だから、まず一番最初にやるべきは、空白区が多いですから、そこを埋めて戦いを挑まない限り政権交代など夢また夢でありますから、まずは選挙区の調整や候補者の擁立ということをこれまで以上に急ぎたいと思います。

○質問通告に関する議論等について

【産経新聞・千葉記者】
 少し前の話だが、森参議院議員の質問通告が遅れたのかそうでないのかという点で、結局、党としての調査と総括みたいなものはどうなったのかということと、森先生に関して、質疑の場やツイッターで民間有識者の方の個人情報をさらしたのではないかということで、議運の場で会派としても謝罪のようなことがあったが、有識者ご本人が自分には謝罪がないのではないかと不信に思っていることがあるようだが、その辺、所感があればお願いしたい。

【代表】
 まず後半の話ですが、この個人情報、住所情報を出してしまったということについては、これは申しわけないと私は代表としても思いますし、森先生も速やかにマスキングしてそれは隠すということをしました。理事会で(資料としての使用を)一旦認められてしまったので、理事会としてもそこはもう少しチェックすべきだったなと思いますが、ただ、結果として個人情報が出てしまったことについては申しわけなく思っておりますし、参院の幹部からも森先生に対して、注意するようにということで話はしたということを聞いております。党全体としても、今後こういうことがないように、まず気をつけていきたいと思っています。
 質問通告に関しては、参議院の予算委員会の理事会で、いわゆる参議院の通告、これは内容の入っていない、いわゆる通告については申し合わせの時間前に出ていますし、内容についても申し合わせの時間までに届いていたということが、理事会において与党の先生も入れた中で確認されているので、我々としても独自の調査をしましたが、公式の場でそういった一つの結論が出たということですので、通告、内容を含む少なくとも要旨、これについては申し合わせの時間までに出ていたという結論です。
 ただ、以前も申し上げましたが、いろいろなやりとりの中で、結果として霞が関の皆さんを遅くまで、特に台風の接近が言われている中で待たせることになってしまったことについては、これはやはり改めていくところも多々あるのではないかと私自身も思いますので、古川元久政治改革推進本部長、そして泉健太政調会長を中心に、通告のあり方を含めた国会改革についての我が党としての考えをまとめるように既に指示しております。きのうあらあらの考え方をまとめたということで聞いておりますので、きょうこの後、古川本部長から報告を受けます。そういったことも踏まえて我が党としてのある種の総括と、今後そういった改善に向けた方策をお示ししていきたいと考えています。

○英語民間試験「東大に活用指導を」下村元文科相発言について

【日本テレビ・右松記者】
 英語民間試験の導入延期について。かつて東京大学は導入に対して慎重な姿勢を示していたにもかかわらず、下村元文部科学大臣が介入するような発言をしたという一部報道がある。学問の自由に対しての介入ではないかという指摘もあるが、この件についてどのような認識をお持ちか。

【代表】
 重大な問題だと思っています。東大がどうするのかということは他の大学についても大きなメッセージを与える話だと思うので、逆にこれを導入しようとする側からすれば無理やりにでも入れてもらわないと困るという意識があったのかもしれません。今ご指摘があったように、この問題はつまるところ憲法上の問題にも行きつくような重大な、学問の自由への介入だと思いますので、ここは我が党の城井崇代議士を中心に引き続き文部科学委員会のメンバーでこの問題についても追及していきたいと思いますし、まず事実関係を明らかにしていきたいと思います。
 ただ、あれだけ明確に音声が残っているので、やはりそういう働きかけがあって、東大に対して何らかの影響を与えたとしたら、それは重大な問題だと思います。東大も、最初は導入しないと言いながら、その後、検討すると言って、非常に判断がふらつくわけです。そういう中に下村元文科大臣のこうした意向がどれだけ反映されたのか。こういったことをしっかりと調べていきたいと思います。br  やはり学問においては自由ということが何よりも尊重されるべきだと思います。権力が、学ぶことの自由、研学の自由、こういったものに不当に介入してそれをねじ曲げていくことは、健全な民主主義を維持・発展させていく上でもあってはならないことだと思いますので、我が党としてはこの問題を重く受けとめて対応していきたいと思っています。

○我孫子市議選の結果について

【フリーランス・堀田記者】
 千葉県の我孫子市議選が行われた。千葉8区だが。そこで、ほとんど自民党系・公明党系が勝った。立憲民主党は1人公認で1人受かったが、国民は公認者を出せなかった。関東では弱いと言われている日本維新の会が2人を公認して2人とも当選した。桜田さんの選挙区なので全国が注目していたかどうかわからないが。国民民主党は、地方選挙なんかに出たいという人はいないのか。

【代表】
 大島敦先生の地元の埼玉県では2名、公認候補が当選しておりますし、山形でもこの週末、当選をしております。先般、大阪で地方自治体議員フォーラムをしましたが、200人以上の方が集まって、国民民主党、大変党勢が厳しい中でも我が党の理念・政策に思いを寄せて地域で踏ん張っている方がいると思いますので、また、新人候補としても出たいという声は上がっておりますので、今いただいたようなご心配は当たらないと思っております。

○次期衆院選 候補者擁立・調整について

【フリーランス・堀田記者】
 来年の1月には解散があり衆議院選挙もあるわけだが、統一候補の件に関して、いつごろから話を進めるのか。例えばきのう共産党さんが福井1区にも立てた。立憲さんは東京9区において、国民さんが立てているとこに立てた。そういったことだが、話し合いというのはいつごろするのか。

【代表】
 既に着々とやっております。