日本青年台湾研修

国民民主党の若手の地方議員、国会議員秘書、党職員計10名が、超党派の「2019年日本青年台湾研修ワークショップ」に参加するために、11月25日から29日にかけて台湾を訪問した。

台湾日本関係協会の郭秘書長の講演を聞く研修団

台湾日本関係協会の郭秘書長の講演を聞く研修団

 初日は、台湾日本関係協会を訪問し、郭仲熙秘書長から歓迎のあいさつを受けたあと、台湾情勢についての講演を聞いた。郭秘書長は「日台の年間旅行者数は、台湾から日本が約483万人で、日本から台湾が約197万人となっている。近年では日本からの修学旅行生が大変多くなっているそうだが、もっとたくさんの日本人に台湾を旅行先として勧めてほしい」との要望があった。講演後は、台湾のシンボルタワーである台北101展望台を視察した。

 2日目は、日本の外務省研修所に相当する外交部外交及び国際事務学院を訪問し、賴怡忠遠景基金会執行長による「東アジア情勢と対日関係」、田中靖人産経新聞台北支局長による「台湾の安全保障と日本の将来」についての講演を聞いた。

台湾市議会議場

台湾市議会議場

 午後は、与党・民主進歩党と最大野党の国民党を表敬訪問し、意見交換を行った。その後は台北市議会を訪問し、時代を象徴するユーチューバーや20代の若い女性など3名の台北市議会議員と意見交換を行った。意見交換では、30台湾ドルまでの選挙グッズは配布可能であったり、電光掲示板を使ったトレーラーや候補者を大きく取り上げたラッピングバスが街を走ったりするなど、選挙制度の違いを象徴する事例が紹介された。

翟山坑道

翟山坑道

古寧頭戦史館

古寧頭戦史館

 3日目は、台北から金門に移動し、「八二三砲戦」中に水道と坑道を一体化して建設された翟山坑道、中国式建築と洋館の古典的な街並みの模範街、金門県の行政の中心である清金門鎮総兵署を見学した。さらに、金門で最も歴史的建造物の多い水頭聚落(集落)、そして古寧頭戦史館を見学した。

 4日目は、八二三戦史館、金門県の特産の高梁酒(アルコール58度)を製造する酒造会社「金門ワイナリー」を見学した後、台北に戻り、日本の経済産業省に相当する経済部を訪問し、意見交換を行った。意見交換では、2019年5月に行われた世界保健機関(WHO)年次総会(WHA)に参加が叶わなかったことを踏まえ、台湾がCPTPPには参加できるよう日本の後押しを要請された。

大陸委員曾副主任委員の陳氏と記念撮影

大陸委員曾副主任委員の陳氏と記念撮影

 最終日は、築100年を超え、日本統治時代の台湾総督府だった中華民国総統府を見学し、大陸委員会を表敬訪問し、意見交換を行ない、日程を終えた。