陳副総統との記念撮影

陳副総統との記念撮影

国民民主党青年局(局長:近藤和也衆院議員)は8月26日~29日の日程で台湾視察研修を行った。参加者は近藤和也衆院議員、田名部匡代参院議員、斉木武志衆院議員、伊藤孝恵参院議員、源馬謙太郎衆院議員、関健一郎衆院議員、青山大人衆院議員の国会議員7名と党所属地方自治体議員をはじめとする全国青年委員会メンバー13名の計20名の視察研修団を組織し、台湾へ派遣した。

烏山頭ダムの放水

烏山頭ダムの放水

 初日は台北松山空港から一路、台南まで移動し、台湾で最も有名な日本人である石川県出身の八田與一氏の生家やダム管理棟の視察を行った。八田氏は烏山頭ダムの建設を始め、数多くの水利建設に人生を捧げ、日本統治時代における台湾発展に多大な功績を残した人物である。烏山頭ダムは完成後90年経つが、これまで大きな改修や修繕を行っておらず、当時の技術力の高さを伺い知ることができた。視察終了後には八田與一氏が生前にダムを眺めていた場所に建立されている銅像に献花を行い、ダム管理組合会長からダム建設により台湾農業、治水、商工業の発展に至るまで多くの影響が見られた話を解説頂いた。

左から田名部副代表、王副市長、黄市長、近藤青年局長

左から田名部副代表、王副市長、黄市長、近藤青年局長

 2日目は台南市立美術館二館を訪れ、館長より台湾の歴史などの説明を受けた後に館内を見学する。近代的な建造物の中におしゃれなカフェが併設され、若者が集まる美術館となっていた。

次に台南市庁舎に向かい、黄市長、王副市長表敬訪問を行った。黄市長は「近年の日本と台湾は共通的な価値観を有しており、東アジアを取り巻く環境は厳しいが、今後とも日本と台湾の関係を強化したい」と述べた。終了後には王副市長、関係担当職員の方を交えての昼食懇談会を行った。


台湾からの旅行客誘致のためのPRを行う

台湾からの旅行客誘致のためのPRを行う

3日目はタイガーエア台湾本社、旅行商業同業公會全国総合会などを訪れ、地方自治体議員らは地元の観光PR、観光客の誘致に向けた質疑応答、意見交換を行った。いずれの意見交換会でも「台湾からの旅行客は年間400万人いるが、日本から台湾への旅行客は190万にしかいない、皆さんにもっと台湾をPRした上で積極的に訪れて欲しい」と要望を受けた。また、農業委員会(日本の農水省にあたる機関)衛生福利部(日本の厚労省にあたる機関)を訪れ、日本の5県産(福島、茨城、千葉、群馬、栃木)輸入規制の早期撤廃などについて意見交換を行った。

民進党幹部との意見交換

民進党幹部との意見交換

更には与党である民進党本部を訪問し、秘書長(党の幹事長にあたる職責)、事務局長、次期選挙に立候補する候補者を交えて意見交換を行った。

4日目は早朝より国民党本部を訪問し、郭主任より次期選挙においての心意気や姿勢を語って頂き、民進党との違いを理解することができた。

 最後に訪れた総督府においては陳副総統との面会の時間を頂き、陳副総統から「まさかの時の友こそ真の友であり、日本と台湾は今後とも密接に連携を図って行く事により、人的交流、経済交流を発展させて行きたい」と述べられた。近藤和也青年局長は「国民民主党青年局初となる海外研修先に台湾を選んだ。これまでの歴史経過もあるが、先に発生した東日本大震災において真っ先に支援を頂き、また、莫大な義援金の御礼を直接申し上げたかった。これまで以上にしっかりと日本と台湾が連携を行う事により、東アジアの安定を築いて行きたい」と述べた。
この他にも、農田水利会、台湾日本関係協会、立法院(日本の国会にあたる機関)台日交流議員連盟との懇談も行い、実り多い研修であり、参加者の今後の活動において大きな影響を与える有意義な視察研修を行えた。