玉木雄一郎代表記者会見

2020年1月15日(水)19時00分~19時34分
発行/国民民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/8pH3sVs1p9Y


■冒頭発言

■質疑


■冒頭発言

○立憲民主党との政党間協議 経過を党内に報告

【代表】
 きょうは、これまでの合流に関する交渉経過について党内に説明をしました。まず両院議員懇談会を開催して衆参両院の我が党所属の議員に対して説明を行い、その後、全国の地方組織、幹事長クラスの組織の役員、また自治体議員に対しての説明を行いました。
 これまで、代表に就任して以降、私は政権交代可能な野党の大きな固まりをつくるという方向で努力を続けていますし、その気持ちに今も変わりはないということを申し上げた上で、まず、共同会派をつくって昨年の臨時国会は一定の成果を上げられた。その上で、12月6日に枝野代表から合流についての呼びかけがありましたので、両院議員懇談会・全国幹事会でも承認をいただいた、衆参一体で対応していくこと。そして、お互い独立した政党として政策・理念もありますから対等な立場で協議をしていくこと、特に党名・理念・政策・人事・組織などについては対等な立場で協議を行うこと。そして3番目、参議院において信頼醸成を図る。この3点を協議の大きな基本方針としてお示しをして承認を得てこれまでやってきた旨、まずご説明をしました。幹事長間で確認した内容については紙を配って説明をし、その後、党名・理念・政策・人事・合併方式など合流の根幹にかかわる部分については代表間の協議に委ねられたので、年が変わってことしになって枝野代表と、両党の党首間で公式・非公式含めて協議をしてきたと、そういったことを説明いたしました。
 結果、10日の第1回の公式の首脳会談においては、党の皆さんから授権をいただいた交渉方針に照らしても十分ではない内容だったので、10日の時点では合意に至らずという結論になりましたということも報告を申し上げ、ただ、同時に、正式な党首会談はまだ1回しか行われていませんから、幹事長間でもできなかったような難しい案件が残っているわけなので、それは真摯に党首間の話し合いを引き続き続けていきたいと。今、一任をされている状況ですから、その方針の中で、これまでいただいた交渉方針の中で粘り強く交渉して、できるだけ多くの人が納得して加われるような、そういったプラットフォームをつくりたい、その思いの中で協議を行っていきたいということを報告させていただきました。
 これに対しては、まず両院議員懇談会の中では両方の意見がありまして、その方針でぜひやってくれと、根幹のところを、特に政策・理念・党名のことを言う方もいらっしゃいました。人事のことをおっしゃる方もいましたし、しっかりと納得できる交渉をしてほしいと、今の代表の方針で引き続きやってくれと、そういう意見をおっしゃる方も多くいました。他方で、1月20日の国会開会までに、とにかくもう早期の決断をしてくれという意見と、両方ございました。
 会議の最後に津村啓介副代表から規約に基づく要請というものが出されまして、早期合流促進の要請だったと思いますが、ちょっと正確には忘れましたが、規約の8条第6項に基づく要請というものが出されました。それに基づくと、10日以内に両院議員総会を招集しなければならないということになっていますので、最終的にはこの10日以内にやらなければいけません。柳田稔両院議員総会長からは、国会開会日の1月20日に両院議員総会を開くことになっているのでそのときの課題として取り扱うというような話がありましたが、議題を整理して正式な案内を出さなければいけませんので、あしたすぐ開くようなものではないと思いますので、1月20日に開くのであれば、それに合わせて準備をしなければいけませんし、地方の声も聞かなければいけないので、そういった案内の事務ということもありますが、いずれにしても規約に基づいて総会を開いていきたいと思います。
 ただ、何を議論するかについてでありますが、両院議員総会は、これも8条2項に規定があって、「総務会が特に必要であると決した事項を審議し決定する。特に緊急を要するとして代表又は総務会が提起した事項については、両院議員総会の議決をもって党大会の議決に代えることができる」となっているので、両院議員総会で諮る案件かどうかについては、一度、私、あるいはまた総務会で判断する必要があるのかなと。いずれにしても、規約に基づいて対応を決めていきたい。
 私がきょう申し上げたのは、これまで皆さんからいただいた協議方針に基づいて、できるだけ我が党の考え方、いわば結党のDNAといったものが残るように最大限の努力をしているということでしたので、むしろ党の方針に沿って一生懸命やっているので、協議促進ということは結局のところ今で妥協して協議を打ち切れという要請なのか、その中身について必ずしも判然としておりませんので、一旦そこは執行部で中身についてもよく吟味したいと思っております。
 いずれにしても、我が党としては、10日の時点ではやはり合意に至らなかったということですが、引き続き党首間での話し合いを重ねていきたいと思っていますし、できるだけ皆さんが納得できるような形での決着を得たいと思っていますので、これからも真摯な協議を行う用意があるということもあわせて説明させていただきました。
 それに引き続いて行われた全国幹事会ですが、これは26人の方が手を挙げられたと記憶していますが、そのうち、やはり党の理念をしっかり守るべきだ、代表の交渉方針に賛成だという方がほとんどでありまして、手を挙げられて早期合流ということをおっしゃっていたのは3、4名、そのうち2人は同じ県の出身の方でしたので、それぐらいの方が早期合流ということをおっしゃっていて、地方はどちらかというと、しっかりと協議を進めてくれという声がきょうは多くありました。


■質疑

○立憲民主党との政党合流協議について

【東京新聞・大野記者】
 確認だが、枝野代表との党首会談でも決着できなかった点を改めて具体的にお聞かせいただきたい。

【代表】
 先ほども申し上げましたが、幹事長の間で相当精力的にやってくれたと思います。これは我が党の平野博文幹事長もそうですし、福山幹事長も相当頑張られたと思いますので、心から敬意を表したいと思いますが、ただ、根幹の部分について幾つか代表間の協議に委ねられておりまして、きょう質問もたくさん出ましたが、党名はどうなっているんだと。あるいは綱領・基本政策・人事、こういうことについて交渉・協議をしました。なかなか難しい、非常にタフな交渉になっているということです。

【日本経済新聞・島本記者】
 2点伺いたい。まず1点目が、合流推進派の中からきょう最後に合流促進に向けた動きが出てきたこと自体をどう見ていらっしゃるのかということと、いろいろ準備があると思うが、週内に両院総会を開くことは困難だという理解でよろしいか。

【代表】
 まず、私自身は精力的に協議を進めてきたという認識です。協議の促進というのが何を意味するのか、必ずしも判然としないのですが、それも含めて、改めてまず執行部で検討したいと思っています。
 両院議員総会の開催ですが、きょうの話で言えば1月20日なのかなと思っています。ただ、国会開会日はタイトなので、それも含めて可能なのかどうかも検討する必要があると思いますが、いずれにせよ1月20日には開くことになっていますから、そこでは議題として取り上げたいと思います。

【日本経済新聞・島本記者】
 一部報道で、玉木代表が党名は「民主党」を求めたというのに対して、枝野さんは「立憲民主党」を主張されたと。綱領については玉木代表が「改革中道政党」の記述を入れるように求めたとあるが、こういった説明をきょうの総務会でされているのかどうか伺いたい。

【代表】
 詳しくは、微に入り細に入りはもう交渉の中身にかかわることなので説明しておりませんが、より多くの人が納得して集まるための方策の一つとして、例えば今の国民民主党でもない立憲民主党でもない新しい党名にすれば、これは社民党さんもいますから、より多くの人が納得して集まりやすいのではないのかということで、例えば「民主党」と。かつて我々は民主党の仲間が多いので、そういう仲間でもどうですかということは提案させていただいた。それはちょっとだめだということだったのですが、こういったことは会の中でも紹介させていただきました。
 綱領については、幹事長間の合意の中でも、おおむね共有すると。ただ、国民民主党から要請があれば加筆を検討するという記述があったので、我々にとって一番大事な綱領の中での記述は理念のところに書いてある「改革中道」という我々のポジションなので、こういったことを綱領の中に書いてもらえないかということもお話ししましたが、それもノーということでしたので、そういった経緯は説明させていただきました。

【日本テレビ・右松記者】
 きのう立憲民主党の常任幹事会で、これまでの交渉内容について、確認事項というペーパーが出された。見方を変えると、立憲民主党としては今の交渉を正当化するような意味合いにとられるのかなと思うが、こういったペーパーが出たことについて代表は率直にどのようにお感じになったか。

【代表】
 10日の党首会談の中で先方から示された案の紙だと思いますが、それについては当方としては合意していない文書です。きょう我々としてはその前段の合意した、年末に幹事長間で合意した紙、これはもう両党で合意しています。口頭ではあのとき2人で並んで記者会見したと思いますが、改めて両党幹事長間で確認した事項については一つの到達点としてきょう配らせていただきましたが、党首間の合意の案については、あくまで先方からの提案内容で、こちらとしては了解していないものですので、それはもう党内でのお話なのかなということで理解しています。

【日本テレビ・右松記者】
 関連して。そういったものが、党内の理解という形であったとしても、本来党首間でやられるものが役員レベルまで一斉に配られて、一方、我々メディアのほうにそういったものが出回るような状況について、率直にどのようにお感じか。

【代表】
 交渉内容に関することですからね。回収されたとは聞いていますので、やはりそれなりの配慮はされたのだと思いますが、ただ、結果としてメディアにまだ合意していない他方の意見をまとめたものが出たことは、回収されようとしたということが徹底されなかったことは残念だなと思います。

【朝日新聞・小林記者】
 先ほど交渉の中で「民主党」という党名を提案されたとおっしゃったが、それに関連して、原発ゼロ法案の撤回を求めたとか、合併の方式について吸収なのか新設合併なのか、その辺についてどのような提案をされたのかというのがまず1点目。
 二つ目が、次回の議員総会の関係で、早期の合流について議題にしたいという一部の議員の意見があったと思うが、その中で基本合意を先行させるべきだというご意見があったと伺っている。まず合意をすることだけを先行させて、その後、細かい論点については引き続き継続協議するという意見について、代表はどのようにお考えか。

【代表】
 原発については実は幹事長間で既に話題になっていましたが、綱領の中では、立憲民主党の綱領に原発ゼロのことは書いてあるのですが、あまり縛るような書き方ではないので、それは問題ないと私も思うのです。ただ、原発ゼロ法案を、やはりいろいろ難しいので一旦取り下げて、例えばもう一度共同で原発ゼロ法案をつくって出すようなこともどうかということは幹事長レベルでも提案していたのですが、それはできないということだったので、そういったことも紹介はさせていただきました。
 実は、あの幹事長間の文書、あるいはきのう立憲民主党が立憲民主党の案として党内に示したものにも、政策のことは一切書いていないのですね。だから、政策についてはやはり一定の一致が必要だと思いますし、特にエネルギー政策は皆さんも関心があるところだと思うのですが、ただ、綱領レベルでは実はあまりそごがないと思っていて、原発ゼロ法案についての取り扱いが何とかならないかということでやりとりをして、それがノーだということは紹介をさせていただいております。
 合併方式については、一部、読売新聞だったと思いますが、両党を解党して新設合併でないといけないという主張を私がしたとありましたが、私は非公式・公式も含めて合併方式について何か特定の形態を主張したことは一切ありません。

【朝日新聞・小林記者】
 基本合意を先行させることについては。

【代表】
 我々、合意に至るために、そのための条件なり環境を、年末から幹事長、そして積み残された課題については代表でやってきたので、その経緯を踏まえれば、当然、今はその合意に至るためのいろいろな環境整備をしているわけですから、それを今までを一切無視して合意を先にというのは、ちょっとそれは事実上難しいのではないでしょうか。先方もなかなかそれは簡単に受け入れてくれないと思います。まさに合意をするために何を合わせればいいのかということを、幹事長も含めて7回も、私も非公式・公式含めて長い時間協議してきたので、やはりこの協議の延長線上に合意を見出すということが筋だと思います。

【共同通信・中田記者】
 きょうの一連の会議の結論というか結果について、立憲民主党側にどのようにお伝えになるかというのが一点。
 代表は、向こうが1月20日の通常国会の召集日を一定のめどとするのに対して、そこにこだわらず期限は設けないという方針でおられたが、その方針は今も変わりないか確認したい。

【代表】
 あえて申し上げますと、1月20日にこだわらないということは従来から申し上げてきましたが、ただ、いたずらに延ばす気もなくて、選挙が延びたから9月まで延ばすような一部報道がありましたが、私はそんなことは全く言っていません。大切なことは、みんなが納得できる、できるだけ多くの人が納得できる合意内容にして、まさに一つの固まりをつくるということが大事なので、納得できない人がたくさん出て半分こぼれましたということであれば大きな固まりをつくる意味がない。交渉ですから100点満点は無理なのはよくわかっていますが、できるだけ我が党所属議員が納得できるような結論に至るように最後の取り組みをしたいと思っています。
 その意味では、早急に協議もしたいし、党首間協議も可能であればぜひやりたいと思っていますが、ただ、枝野代表は1回だけということをどうも原則にされているようなので、2回目以降があるのかないのかということは、それも含めて今後先方と話さなければならないと思っていますが、私としてはぜひさらなる話し合いをしていきたいと思っています。
 ただ、先ほどお話し申し上げた合流促進の要請が出ましたので、まずはそれを党内で処理して我が党内の考え方を定めないと、他党と交渉がむしろできなくなったと理解しています。まずは本日出された要請に基づいて我が党としての立場を総会で決めるのが先ということになったと思いますので、まずはそこで党内の意見を改めて確認した上で立憲民主党さんと話し合いをするということになると思います。私としては、これまで一任をいただいた方針で交渉できると思っていましたが、それではだめだということの意思表示があったわけですから、まずは総会を開いて、そういった要請に対しての処理を行っていきたいと思います。

【時事通信・中田記者】
 そうすると、きょうの結果についてお伝えになるのは総会の後になるということか。

【代表】
 ということになります。あくまできょうは報告ということだったのですが、要は総会を開いてということですから、一定の意思決定を、機関決定をしろということが提起されたわけですから、まずは我が党内でその処理をしないと他党に対して何か物を言うことはできなくなったと理解していますので、まずはきょう提出された要請の処理を行いたいと思います。

【フリーランス・堀田記者】
 1月5日に出雲大社で枝野さんは、1回目の党首会談で物別れに終わった場合おのおのの党でやろうということははっきり言っていた。それで金曜日に党首会談があったが、そこは幹事長も入っていたが、それで結局物別れになって、しかも1分30秒で自分の言いたいことだけ言って逃げてしまった。玉木さんも何も言わなかった。こんなことでいいのか。東京新聞の大野さんが質問しようと思ったら、もう逃げてしまった。1分30秒ですよ。
 それから、その中で2回目をやろうというようなニュアンスは枝野さんからあったのか。それとも、玉木さんのほうからあったのか。つまり、要するに枝野さんはその1分30秒の中で、中で何があったか、これからのことは言わないと言って出てしまったことは確認していますよね。それはどうなのか、2回目ということは。

【代表】
 交渉内容に触れることなので、お互い党内に説明するまでは対外的にはしゃべらないということで別れていましたので、枝野代表はきのうまでは一切をおしゃべりにならなかったと思いますし、私もきょうまで何か正式に外に向かって話すことはしてきませんでした。さまざまな憶測に基づく記事が出ておりましたが、それは非常に残念だなと思いつつ、きょうはできるだけ言える範囲で正確に所属議員や地方組織に説明をさせていただきました。
 2回目については、やはり難しいものが党首会談に残されていると思っていますので、幹事長間でも7回やっていますからね、私は1回だけではなくてやる用意はいつでもありますし、ぜひやりたいと思っています。もう一段歩み寄れるところがないのかということについては、こちらももちろん100点をとるつもりでいては合意には至りませんから柔軟性は必要だと思っていますが、ただ、もう一段みんなが納得できる、より多くの人が納得できるような結論が出ないかなということはぜひ枝野代表にも申し上げて、そこは話し合いを続けたいと思っています。
 ただ、先ほど申し上げたように、我が党内で総会開催、しかも合流促進の要請が出ましたので、まずは我が党内でそれをしっかりと対応を決めた上で、その上で改めて枝野代表にそうした協議を行っていきたいということは伝えたいと思いますが、ただ、総会の要請に基づく決定がどうなるかによってまたそこは変わってくると思うので、いずれにせよ、今、立憲民主党の枝野代表に向き合うというよりも党内で出された要請の処理を急がなければならないと思っております。

【日本テレビ・柳沢記者】
 この間の党首会談で、人事や政策・理念といった根幹の部分で違いが明確になったと思うが、それでもなおこの合流を追求することが国民からの理解が得られるとお考えか。また、この政党合流という形以外に何らかの政権交代を目指す方法・手段についてはどのようにお考えか。

【代表】
 その他の手段については、今の時点では言及は控えたいと思います。あくまで合流のご要請が先方からあって、それに向けた協議を積み重ねておりますし、私としては終わったと思っていませんので。もちろん1月5日ですか、枝野代表がそういうふうにおっしゃったとは言いますが、ただ、非公式も含めてこれまでも会談に応じてくれておりますので、もう一段何か両党工夫して、よりよい決着がないのかどうかについては、さらに私としては探りたい。そういった選択肢がなくなったときに今おっしゃったような質問に対して答えるべきであって、今はそういった仮定のことについて答えるのは差し控えたいと思います。

【日本テレビ・柳沢記者】
 国民の理解については。

【代表】
 国民の理解は非常に大事だと思います。各種世論調査を見ていますと、必ずしも期待しないという声が多いことも認識をしておりますので、これも枝野代表と話をしておりますが、やはり合流するときの大義、一体何をするために政党を合流させるのかということについての、国民の皆さんにとってわかりやすい説明をあわせてしていくことも重要だと思います。そういったこともこれまでも協議をしてきましたが、重要だと認識しています。

【時事通信・近藤記者】
 根本のところと言われた、党名や人事、政策、党の組織に関して、党首間でこれまで公式・非公式で話した中で合意した部分というのは全くなかったという理解でよろしいか。

【代表】
 党首間で話をしたことについては、幹事長間では非常に積み上げがありましたが、党首間で新たに何か双方納得する形で決まったものについては現時点ではないという理解です。だからこそ、あの10日の時点では、まだまだ我々にとっては不十分だし、これまで党内に諮ってきた交渉方針から見ても十分なものではないということで、10日の時点では合意に至らなかったということで、さらに頑張りたいということをきょうも党内に説明したところです。

【時事通信・近藤記者】
 これまで時間を費やして全くとれなかったものが、今後協議を継続していく中で向こうが折れてくる可能性というか感触を感じていらっしゃるということか。

【代表】
 それは粘り強い協議をやっていく必要があると思いますが、ただ、公式の会談は1回しかしていませんから、その意味ではさらなる話し合いということは重要だし、いたずらに先延ばしする必要はないと思っていますが、できるだけ早く結論を得たいとは思っています。ただ、繰り返しになりますが、党内から両院議員総会の開催と合流促進の要請が出ましたので、まずは対外的に向き合う前に党内の方針を固める必要があるので、まずはこの要請の処理を取り扱いたいと思います。

【NHK・米津記者】
 1月20日に両院議員総会が開かれるということで、早くてもこのタイミングで何らか党としての方針が決まってくるのかという日程感だが、共同会派を組んでいる中で国会が始まるということで、この合流協議の決着がつかないままではあるが、この国会にどのように臨みたいとお考えか。

【代表】
 これは改めて皆さんに申し上げたいのですが、野党の強力な構えということは強化すべきものであって、これを弱体化させては、あるいは後退化させてはいけないと思っています。さきの臨時国会から共同会派を組んで、国会の中の活動はある種一つの政党のように振る舞ってきたし協力してきたので、今、安倍政権、年末年始も続々と問題が明らかになっていますから、ここは野党が一致協力して徹底的におかしなことは追及する。そこに全力を1月20日から傾けることが最優先課題だと思いますし、野党側がガタガタしてその刀の切れが鈍るようなことがあってはならないと思っていますので、ここは両党間の協議とは別に、一致結束して、野党が協力して安倍政権に厳しく向き合っていくという、その方針は変わりません。