玉木雄一郎代表記者会見

2020年2月19日(水)14時03分~14時35分
発行/国民民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/719r9pPQ3gw


■冒頭発言

■質疑


■冒頭発言

○GDP年率6.3%減 緊急経済対策の必要性について

【代表】
 本日の報道で、政府はあす20日に月例経済報告をまとめるということですが、景気は緩やかに回復局面との認識を維持するというふうにされています。しかし、今週月曜日に公表されました昨年の10月-12月の経済成長率は年率で6.3%(減)と、事前の予測を大きく上回る減速となっています。また、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響も懸念されるところですから、果たしてこうした緩やかな回復局面ということが本当に信じられるのかなという思いであります。
 我々としては、やはり内需は総崩れという状況になっており、また新型コロナウイルスの影響でインバウンドを含めた外需も大きく落ち込む可能性がありますので、早急に予備的・予防的緊急経済対策を講ずるべきだと思います。その意味では、まず、今議論が行われている来年度予算案の組み替えをぜひ提案していきたいと思っておりますし、補正予算の編成ということもあわせて視野に入れつつ、まずは当初予算の組み替えをしていただくというのが筋だと思いますが、それをしないという場合であっても、補正予算の編成も含めた、とにかく相当景気が悪化していると、特に地域経済が非常に疲弊しているという認識・危機感を持って対応していきたいと思いますので、その準備に取りかかっているということを冒頭申し上げたいと思います。


■質疑

○経済情勢について

【東京新聞・大野記者】
 冒頭発言でもあったが、国内総生産が1年3ヵ月ぶりのマイナス成長となった。首相は1月の施政方針で名目GDPが7年間で13%増だったと誇っていたが、アベノミクスが本当にうまくいっているのかという観点から、代表のこの発表への受けとめをお願いしたい。

【代表】
 いつまで過去のことを語っているのかなということと、あとご存じのとおりGDPの算定の見直しがあって、いわゆるかさ上げが行われていますので、単に数字だけを見てそれでよくなったというのは間違っていると思います。年率の成長率を見ても民主党政権のほうが高いのが実態でありますし、何よりこの間、実質賃金が下がり続けていて、名目ももう下がっている、実質も下がっている、その傾向は変わらない。そして、消費が極めて低調で、しかも昨年10月の消費税増税によってだめ押しになっているというのが実態だと思いますので、総理の認識は間違っていると思います。

【読売新聞・天野記者】
 関連して。5月に発表される1月から3月期が2期連続でマイナスとなった場合、景気後退期とみなされる可能性があるが、消費税を引き上げた政府の判断の是非と、減税に関して玉木代表はどういうお考えを持っているか伺いたい。

【代表】
 結論から申し上げると、消費税の税率引き上げは政策的に間違っていたと思います。我々は参議院選挙でも8%から10%へは上げるなと言ってきましたし、もちろん景気への悪影響ということに加えて、複数税率というむしろ高所得者に極めて有利な逆再分配が行われるやり方で増税すること、またポイント還元にしても、泉健太政調会長が国会でも指摘をしましたが、これもまた富裕層や都会在住者に有利な形で分配が行われ結果として逆再分配になる。中身においても問題だということで、上げるなということで参議院選挙を戦いましたが、あれから振り返ってみて、改めて10月の消費税増税は政策的に間違っていたと断言せざるを得ないと思います。
 ですから、我々としても予備的・予防的緊急経済対策が必要だと申し上げましたが、やはり家計の減税を中心とした緊急経済対策を打つべきだと思います。その中で、家計減税のやり方は大きく二つあって、一つは所得税の減税ということでやる。課税最低限の方には給付をするということでもいいと思いますが、やはり消費税増税が経済に明らかに悪影響を与えるのであれば、消費減税という形での家計減税についても、これは早急に我々の考え方をまとめていかなければならないと思っていますので、いずれにしても家計減税のあり方について早急に、今、党内で検討を進めております。

○新型肺炎対策について(1)

【フリーランス・横田記者】
 新型肺炎について3点。
 1点目が、岩田健太郎神戸大学教授が公開した動画について、代表も紹介されているが、これの受けとめと、今後の政府の対応への追及について。
 2点目が、れいわ新選組・山本太郎代表が、対政府要望ということで、今国会で消費税を8%に戻す緊急立法を超党派で出すべきではないかとおっしゃっていたが、それについてどう思われるか。あわせて、野党共闘の条件として掲げる消費税5%減税についても今こそ必要なのではないかと対政府要望の中で書かれているが、それについてどうお考えになっているか。
 3点目が、先ほど代表がおっしゃった、観光業者、地方経済への打撃という点では、インバウンドがまさに中国と韓国がダブルパンチで両方減って大変な状態になっているので、せめて韓国人観光客をV字回復させるという意味で日韓関係改善を改めて申し入れるお考えがあるのかどうか。3点お伺いしたい。

【代表】
 まず、一番最初に言及のあった岩田健太郎神戸大学教授が、きのうですかね、(ダイヤモンド・プリンセス号)船内に入った動画を公開されました。私も14、15分の動画を見させていただきましたが、大変興味深い内容だったと思います。十分な、いわゆるレッドゾーンとグリーンゾーンをきちんと分けて対応ができていないとか、専門家ならではの指摘があったと思います。
 それを受けまして、やはり問題だということで、けさ我が党の泉政調会長と立憲民主党の逢坂政調会長が共同で厚生労働省の官房長を呼んで、実際どうなっているんだという話を伺いました。伺ったところ、全てがあのとおりではないということで、どうしても短い期間一部だけ見ているということなので必ずしもあれが全部の実態でもないというような説明は受けたということですので、そこはまず冷静に事実関係は我々としても確かめたいと思います。
 ただ、重要なのは、あの「ダイヤモンド・プリンセス」の船内で一体何が起こったのか、現在もなお行われているのかという、克明な記録だけはしっかり残しておくべきだと思います。今はとにかく事態に当たっているので、あまり今やっている事態そのものを批判・追及してしまうと、現場で頑張っている検疫官や厚生労働省の職員の皆さんの足をとめることになってはいけないので、とにかくまずやることは、今しっかりと何が行われているかの記録だけはしっかりとっておくこと。そのことによって事後的な検証を可能にしておくことが大事だと思いますので、そこだけは早急に対応していただきたい。
 いずれにしても冷静に事実を確認して、またやはり問題があれば我々としても前向きな改善策を提案していきたいと思っています。これが1点目です。
 二つ目の、経済対策に関連してれいわの山本代表がおっしゃっていることについてでありますが、私、必ずしもそのれいわから政府に申し入れた内容をよく見ていないので、あまりコメントはしないほうがいいかなと思いますが、ただ、前段の質問については私は今お答えしたと思います。やはり経済の状況を見ても昨年の10月からの消費税増税はやはり政策的に間違っていたと思いますから、そこは改めるべきという意味では、やはり消費減税、8%に戻すということについては、少なくとも家計減税の一つの方策として検討していくべきだと思っています。
 5%減税をどうするのか、それが野党共闘の条件となるのかということについては、これは他党もあります。我が党としてはいずれにしても消費税のあり方については検討していきますので、その税率をしてどこまで下げるのか下げないのか、それも含めてしっかりと検討していきたいと思います。
 いずれにしても、消費が急速に縮んでいる状況だと思いますから、家計消費の縮小をとめるためのあらゆる方策を講じることが必要で、その意味では家計の減税策ということが今極めて重要だと認識しています。  それと韓国との関係ということでありましたが、日韓関係はやはり改善していくべきだと思います。ただ、そのためには1965年の約束(日韓請求権協定)を韓国側にもしっかり守ってもらわなければならないというのが大前提であります。
 あわせて、今、中国に対してもマスクを送ったりさまざまな支援をすることによって、中国の皆さんの日本に対する見方というのは実はよくなってきていると思います。ですから、今回何とか両国を中心に新型コロナウイルスの事態を収束させることができた後には、そうした好転した日本に対する感情ということも相まって、補うようなインバウンドがその後さらに起きることも期待できますので、いずれにしても韓国との関係や中国との関係については双方が努力して改善していくことが必要だと思っています。

【フリーランス・横田記者】
 岩田教授へのヒアリングの予定はあるか。

【代表】
 きょう昼に原口一博国対委員長が個人的にお話を伺ったということを聞いていますので、また原口国対委員長からも話を聞きたいと思いますが、ただ、直接お話を伺うこともそうですが、一方で役所側からも実態を聞いて、ここはやはり冷静に対応していくことが必要だと思っていますので、過度に告発的にならないように、改めるべきところは改めていかなければいけないと思いますが、繰り返しになりますが、冷静な検証のために今やることは、現場の足をとめないようにしつつ記録をしっかり残してもらうことを徹底する、これが一番大事だと思います。

○予算組み替えの提案について

【ラジオ日本・伊藤】
 当初予算案の組み替えを提出したいということだが、時期はいつごろになるのか。それから、この組み替え要求、これは国民民主党が単独でやるのか、あるいは共同会派でやるのか。その2点お尋ねしたい。

【代表】
 衆議院の予算審議がどうなっていくのかということをよく見定めたいと思いますが、来週が山場になってくると思いますので、その意味では、衆議院で出すとすればもう来週どこかでというタイミングになってくると思います。来週をイメージしております。出すとすれば、今、会派をともにしている政党・会派がありますから、まずは共同会派で出すということを検討していくことになろうかと思います。
 主な内容は、やはり今の当初予算案の中には新型コロナウイルス対策が1円も入っていませんから、やはりここをしっかりとやるということ。東京都だけで400億円も積むというのは、私はこれは高く評価したいと思いますが、国ですから、もっとしっかりとした、充実した対策予算を早急に組むべきだと思いますし、あわせて、経済対策として不十分なところがあれば、そこは財政政策として考えられる政策を積み増していかなければいけないと思っています。

○消費税について(1)

【産経新聞・千葉記者】
 先ほどから言及のある消費減税のことだが、前の国会の際も消費税減税法案の野党共同での提出を目指したいとおっしゃっていたが、まだ実現していない。一つには立憲民主党の中にちょっと消極的な反応もあったかと思うが、現時点で減税法案の野党共闘での提出についてどのようにお考えになっているか伺いたい。

【代表】
 私は、先ほど申し上げたように、まず広く家計消費の減少を防ぐための家計減税が必要だと思います。それはどのような税目でどのようにやっていくのかというのはこれから詳細は検討したいと思いますが、消費減税もその選択肢として排除することなく検討していきたいと思います。他党に対してもそういった考え方についてお示しをして、ご納得をいただいて、できれば共通して提出をしていきたいと思っておりますので、政調会長同士でそこはまずよく話をしてもらいたいと思っています。

○森友学園問題 籠池前理事長に対する地裁判決について

【産経新聞・千葉記者】
 きょう大阪地裁で、森友の籠池前理事長に5年の実刑判決が言い渡された。いわゆる値引きの問題について公判の中で何か真相が明らかになったのかどうかとか、そういった評価も含めてご所感があればお願いしたい。

【代表】
 地裁の、司法の下した判断ですから、そこは一つの判断として尊重すべきだと思います。中身をまだ具体的に見ておりませんが、たしか保育園の補助金をめぐる不正だったと理解していますが、それはもう法と証拠に基づいて司法の中で公正に裁かれたということですから、その結果をしっかりと受けとめたいと思います。
 ただ、一方で、いろいろと言われている値引きの問題等については会計検査院も指摘をし、まだまだ国民の皆さんの腹に落ちる納得感は得られていないので、それはそうとして、やはりしっかりと政府においても説明する責任が残っていると思います。

○小泉環境相の新型肺炎対策会議欠席について

【フジテレビ・高橋記者】
 きのうの予算委員会の質疑で、共産党の議員の質問で、小泉大臣が対策本部を欠席して自身の後援会に出席していた、自身もその趣旨を認めているというような話で、代表の受けとめをお聞きしたい。

【代表】
 (小泉大臣の地元の)神奈川県は「ダイヤモンド・プリンセス」が寄港していますよね。ですから、もちろん所管の大臣ではないとはいえ、余りにも緊張感がない。そう言わざるを得ません。ぜひ、よく反省をして、今後改めてもらいたいと思います。

○消費税について(2)

【共同通信・中田記者】
 代表は従来消費減税に関しては、リーマン級とか経済危機が起こった場合に時限的な措置として減税を検討するのはありだと、そういうお考えだったと思うが、現状の認識は当時と変わったのか伺いたい。

【代表】
 消費税に関してですが、私は、今必要なのは、予備的・予防的緊急経済対策が必要だということを申し上げました。予備的・予防的というのは、今回の新型コロナウイルスの問題が経済に及ぼす影響によってはリーマンショック級の大変大きな経済危機が日本経済に訪れる可能性が否定できないという認識のもと、その意味では、やはりかなり思い切った緊急経済対策が必要だという認識に立っています。ですから、その観点から、消費減税も含めた家計減税のあり方を早急に検討しなければならないということで申し上げておりますので、その意味では、これまでと言っていたことは同じことを申し上げていると思っていますし、これまで言ってきた事態が残念ながら実現しつつあるという認識を持っております。

○「桜を見る会」問題 首相答弁について

【共同通信・中田記者】
 きょうのラジオ出演で代表は、「桜を見る会」に関する総理の答弁について、破綻していて、やはり収支報告書に記載することができていなかったと認めて責任をとられるべきだと、どう責任をとるかは政治家の出処進退を決めることだと思うがというふうにおっしゃっているが、これはいわゆる退陣要求をするというような意図があってのご発言か。

【代表】
 「桜を見る会」の問題については、どう聞いていても総理の説明はなり立たなくなっているなと。一個うそをついて、そのうそを糊塗するためにまたたくさんのうそをつかなければいけないようになっているように見えますし、あれだけ大規模な集会を行い安倍事務所も関わっているということですから、やはり収支報告書に載せるべき後援会行事であったことは自然に考えれば自然に出てくる結論なのかなと思いますので、あまり無理はされずに早くそれを認めて、収支報告書の修正・訂正を行って、その責任を果たされるべきだと思います。
 出処進退については政治家がご判断される話ですが、仮に法律違反ということが明確になれば、それは行政の長として当然判断しなければならない、あるいは果たさなければいけない責任はあるのかなと思います。

○立憲民主党について(1)

【「FACTA」・宮嶋記者】
 合併交渉の相手だった立憲が党大会をやった。ネットでも公開していて、枝野さんは随分張り切っていろいろ言っていたが、ネットでも少しぐらいはごらんになったか。あまり関心ないとか。どうでしょうか。

【代表】
 ネットで、ツイッターなどで上がっていたダイジェスト動画などは見させていただきました。

【「FACTA」・宮嶋記者】
 感想は。

【代表】
 かなりよくつくり込んでいるイベントだなという印象で、非常に、幾つかブースが出ていて、やはり時間と労力をかけているなという感じはいたしました。

【「FACTA」・宮嶋記者】
 年末には合流を呼びかけたが、あの党大会を見れば、これから独自に政権構想なるものをつくって、門戸開放ということだが、基本的にはこの指とまれで、みずから何か合併合流というのは、選挙になればわからないが、考えていないと。そういうメッセージだったと思う。その辺も含めて、立憲が政権構想をつくるのだったら、水面下で国民に話があるのかどうかわからないが、何か野党をまとめるという意味では第1党失格ではないかと個人的には思ったが、どうでしょうか。

【代表】
 それこそ何かまとまっていくときには、双方ある種の腹を固めて、何というのですかね、自分自身は脇に置いて大きなもののために判断をしなければいけないというのは、政治家の心持ちだと思います。その意味では、仲が悪かったと言われている、香川県出身でもあるのですが三木武吉さんと、大野伴睦の、そういうエピソードも想起すれば、やはり次のステップというのは国家国益のために大きく、それぞれ私情を捨てて、背負っているものを捨てて、大きく、大義のために、国益のために、国家のためにまとまっていかなければいけないのかなと。それができると私はいまだに信じていますし、そういうダイナミックな動きを国民の皆さんも期待しているし、そのことによってまた国民の期待も生まれてくるのかなと思っています。

○新型肺炎対策について(2)

【フリーランス・安積記者】
 コロナ肺炎の件で、国民はもっと大きなダイナミックな動きを期待しているのではないか。2011年3月に自民党の当時の総裁の谷垣さんがツイッターで、「国民の中に心をひとつにして乗り切っていこうという気持ちがある今、政治は対立点を一時棚上げにして心を一つにこの危機と日本復興に当たっていくべきとの思いで、与野党が全力で対応に当たる場を設置するよう全政党に提案します」と呼びかけているが、今、自民党はそういうふうに野党に呼びかけていないし、野党は自民党にそういうふうなことを言っていない。野党自体が全然まとまらないような状態である。こういう状況を打破してやっていかないと、ウイルスは見えない敵だから、放射能と同じで、しかも放射能は言ったら東北からいきなり沖縄まで行かないが、ウイルスは一瞬にして日本どこに行くかわからないし、そこからどう蔓延するかわからない。そういう危機があると思うが、玉木代表も政権担当を目指していらっしゃる以上、この国難についてはどういう姿勢で挑まれるおつもりか。

【代表】
 ある意味、外敵からの侵害に対して国家国民を守るという意味では、今回の事案もある意味、安全保障の問題に非常に似ていると思います。国家を守り国民を守っていくという意味では、党派を超えて取り組まなければいけませんし、政争に明け暮れるように見られてはならないと思いますから、その意味では我々としても全面的に政府の対応については応援をしていきたいと思っています。先ほどの震災の際の例として、与野党超えてそういった対応する枠組みをつくっていくということは賛成ですから、間もなく第2次の政府に対する申し入れを行いたいと思っておりますが、そういった中でも我々としても、野党としても国民民主党としても政府にそういった話はしてみたいと思います。

【フリーランス・安積記者】
 第2次の申し入れの中に、要するに中国からの入国を全面的に禁止して日本からも中国に行かないというのが入っていたと思うが、そうすると4月の習近平主席の来日については断らざるを得ないと思うが、これはどういうふうに処理されるか。

【代表】
 収束していなければ、やはり予定どおり行うことは難しいと思いますし、両国国民の理解も得られないと思いますので、今はとにかく収束に向けてそれぞれの国が、そしてそれぞれの国が連携をして、全力で取り組まなければならないと思っています。

○立憲民主党について(2)

【フリーランス・堀田記者】
 合流というのが一応だめになったわけだが、これについて、はっきり言って枝野さんは反省していない。福山さんも。
 かつて菅民主党・小沢一郎自由党との合併があったが、その前に鳩山さんが、合併してくれと一人で張り切って溜池にあった自由党本部に来て、それで責任をとってやめた。その後で民主党と自由党が合併した。キャピタル東急で調印式をやったわけだが。
 要するに一緒になろうということを言ったのは向こうだ。シェルパの役割を果たしたのも福山さんだ。これできなかったわけで、責任もとらないと。いろいろなことがあって、この前、合流が失敗したときに、1分30秒しかここでやらなかったが、それらを受けて、立憲フェスの後の会見は彼としては珍しく非常に丁寧に、記者に聞かれたことに「さっき話しました」とかいうことではなくやったが。とにかく大きなことをやるのに責任をとらない、枝野さん、福山さんをどう思うか。

【代表】
 他党のこと、他党の幹部のことについて私がコメントすることは差し控えたいと思います。

○衆院静岡4区補選について

【フリーランス・堀田記者】
 4月の補選だが、山本太郎さんもそのことは聞いていないと、要するに関知しないと言っているが、今のところ国民系の人と共産党が出ているが、これをどうまとめるか。

【代表】
 まとめたいと思います。

【朝日新聞・小林記者】
 関連だが、17日に国民民主党の県連のほうでは田中さんの支援を決めたそうで、榛葉さんがきのう会見で改めて推薦を出したいという意向は話されたが、党本部としての対応は代表としてどう考えかというのがまず一点。
 あと、共産党との一本化をする上では浜岡原発の再稼働が大きな焦点になると思う。共産党はそれをこの選挙の最大の争点だと言っているが、この点について共産党と折り合えるかどうか、その辺の見通しを伺いたい。

【代表】
 今まだ具体的な上申というのは見ておりませんが、上がってくれば党本部としても田中さんをしっかり応援する態勢を組んでいきたいと思います。
 共産党との調整ですが、選対委員長を中心に今やっております。小選挙区制度なので、比例復活もありませんから、やはり1対1の構図にいかに持ち込むのかということが勝利にとっての必要条件だと思いますので、何とかここは、安倍政権に対する批判も高まっていますから、それを占うというか、それを国民の皆さんに判断していただく非常にいいタイミングでの国政選挙だと思いますので、ぜひ1対1の戦いになるように、粘り強く候補者調整に汗をかいていきたいと思っています。