玉木雄一郎ぶら下がり会見

2020年8月7日(金)18時56分~19時34分
発行/国民民主党役員室


■冒頭発言

(なし)

■質疑


■質疑

○立憲民主党との政党間協議について

【記者】
 冒頭、幹事社から1問だけお伺いします。
 きょう立憲民主党の福山幹事長から新たな提案があったが、その受けとめと、これによって国民民主党から求めていた条件・提案というのは満たされたとお考えかお聞きしたい。

【代表】
 きょうは8月7日ですが、7月15日に立憲民主党さんから合流の申し入れがあり、それに対して7月22日、我がほうから文書で回答しておりました。特に党名について、民主的な方法でやってほしいと。また、口頭で、消費税を含む税制など景気・経済対策と憲法議論についてのあり方ということについてしっかりと統一した考え方でいこうということを申し入れておりました。それに対して、きょう8月7日、野田元総理からも「8月7日ぐらいまでに決着を」ということで、きょう正式にご回答いただいたことは評価をしたいと思います。
 中身については、これまで「立憲民主党」という名前を新党においては使うということだったのですが、それを投票に付すということについては前進したと思っております。
 ただ、先ほど平野幹事長からも報告を受けましたが、まず記名投票になるのか無記名投票になるのかが決まっていないということ。また、一つの札に代表選挙の代表名と政党名も両方書くということの提案だったらしいのですが、それをなぜ一つにするのか、分けてできないのか、こういったことについて幹事長にも聞いたのですが、必ずしも判然としないところがあるので、先ほどの記名か無記名かも含めて、投票になったことについては前進だと思っておりますが、さらにその点、何か紙があるわけではないということなので、さらに詰めてもらいたいと思いますし、詳細を教えていただきたいと思っておりますので、その点また平野幹事長に指示をいたしました。
 あわせて、やはり党を新しくつくるということであれば綱領や政策における一致がないと何をするか党かわからないということは従来から申し上げてきましたので、幹事長からも申し入れている消費税や憲法についてどうなっているんだということについて確認したところ、それはまだ具体的な進展がないということでしたので、政調会長から報告を受けて代表の私にも報告するようにということを平野幹事長に伝えましたので、その点もあわせて確認をしていきたいと思っております。

【記者】
 何点か確認させていただきたい。まず、きょう党名を投票に付すということで立憲さんから提案があったが、今の段階では大筋の合意というふうにはまだ言えないという理解でよろしいか。

【代表】
 そうですね。中身の確認をしたいと思います。
 繰り返しになりますが、これまで「立憲民主党」と決め打ちだったものが、投票の対象になったということは、これまで我々からも申し上げてきたので、これは前進したなと正直思います。ただ、先ほど申し上げたように、記名なのか無記名なのか、同じ札の中に代表選挙の代表名と党名を書くというのはあまりないというか、ちょっと異例だと思いますので、実務的にも実際どうなるのかということについては確認をしたいということで平野幹事長にも伝えましたし、まだ決まっていないところも多々あると思いますので、そこはさらに先方から確認してほしいし、決まっていないところがあれば決める必要があるということで申し上げました。

【記者】
 確認だが、これまで代表は、民主的な手続ということで、無記名投票しか考えられないとおっしゃっていたが、きょう記名と先方から示された。記名による投票では今の段階では認めがたいか。

【代表】
 やはり無記名投票が素直だと思います。記名投票は国会においても、ある種、自陣を固めて、党議拘束をかけて、首班指名であるとか予算の賛否を決めるようなときによく使うのですが、ただ、民主的というのは我々が国会議員とか市議会議員を選ぶときのように、やはりその自由な意思を表明してそこで決まっていくというのが本当に民主的な手続だと思いますので、当然そこは無記名になるべきだと思いますし、それは民主的な手続ということを判断する上で重要な要素だと思います。

【記者】
 最後に一点。今の段階では代表のご認識としては大筋の合意とは言えないと。これまで繰り返し党首会談を枝野さんに呼びかけてきたが、引き続き党首会談を求める考えに変わりはないか。

【代表】
 もちろんです。最終的に決めるときには代表同士で会って決めなければいけませんし、ある意味、幹事長同士はこれまでかなり技術的なことも含めて議論をしてこられたと思いますから、やはり代表が最後どういう大きな政治的意思をもって、政治的な一致点をもってやるのかという、そこは最後代表が決めて進まなければいけないと思います。政策の枠についても、もし政調会長間等で決まらないのであれば、そこはやはり代表同士で最後話し合って、新党は一体何をする政党なのか、国民にとっていかなる意味がある政党なのかということは、やはり代表同士が腹を割って話して一致点を見つけなければならないと思っています。

【記者】
 代表名と政党名を両方書くという方式について触れていらっしゃったが、これはどういったところが問題、あるいは何か懸念があれば、そういった点を教えていただきたい。

【代表】
 ちょっと私も初めて聞いて、イメージがまだできかねるのですが、普通、代表を選ぶときには代表の名前を書く札があって、党名は党名ということだと思うので、それをセットにすることによって、例えばある入れるべき代表の名前を書いたら当然そっちはその党の代表がいた政党の名前を書いてしまうことになるので、あるいはある種の抱き合わせ販売みたいになってしまうので、それは純粋に政党名は政党名、党の代表は代表ということで選んだほうがわかりやすいし、公平で透明で民主的だと思います。

【記者】
 関連で。代表名と政党名が連動しなくてもいいということで福山幹事長はおっしゃっていたが、そういう方向であってもその点は。

【代表】
 連動していないのであれば、分ければいいと思います。そのほうが明確ですから。

【記者】
 福山幹事長はぶら下がりで、来週の11日までに連休も使いながら規約とか政調の作業も進めていくという日程感をおっしゃっていたが、代表としては今、どのような形であれ、いつまでに結論を得るべきだとお考えか。

【代表】
 きょう8月7日という、一つのデッドラインと考えておりましたので、明確な回答が立憲民主党さんから来たことはよかったと思っています。11日というとビジネスデーでいうと翌日、あしたなので、まだ私、規約も綱領も政策も見ていないので、どこまでどれだけ合意したのかということについては明らかではありませんので、先ほど幹事長にどこまで進展しているのかということ報告を求めましたし、政調会長にも直接話を聞いてみたいと思います。できれば11日に、まず我が党内で、今回先方から来た答えについて幹事長から役員に対しても説明をしてもらおうと思いますので、役員会の開催をまずやりたいと思っています。まだ私自身、どこまで綱領や政策が煮詰まっているのか、一致点が見出せているのかわかりませんので、まずはそこを確認するところからだと思っています。

【記者】
 11日までに終わるという形ではないと。

【代表】
 党名については、きょう明確な答えをいただいたと。一部まだ先ほど言ったように確認しなければいけないところはありますが、一定の答えはいただいたのでよかったと思いますが、綱領や政策についてはまだゼロなので、そこはしっかりと中身を吟味していかなければいけませんし、一致できるのであれば早いにこしたことはないと思っておりますが、いずれにしても新しい党がスタートするのであれば政策的な一致ということは大事だと思いますので、そこは確認をしたいと思います。

【記者】
 きょうの立憲・福山幹事長からの説明だと、今回の提案では代表選及び党名の投票権者については国会議員に限定して地方議員などは含まれないというような説明だったが、その点については代表としてはどのように評価されているか。

【代表】
 我々はやはり地方の声をしっかり反映させるということで、先般の全国幹事会でもぜひ地方の投票権をという声もありましたので、そこも含めて、きょう正式に初めて先方からのお答えをいただきましたので、我が党内にそれをかけていかなければいけませんし、きょうも陳情をいただきましたが党員・サポーターも加えてほしいという声もありますので、やはり手続をちゃんと経て地方の声も反映できるようにしていきたい。もしそれができないのであれば、できない理由をきちんと地方なり党員・サポーターに説明しなければいけないので、一定の手続はやはりきちんと踏みたいと思っています。

【記者】
 一票連記方式であくまですると立憲さんが言った場合には基本合意はできないというご認識か。

【代表】
 その一票連記方式というのを初めて聞いたので。

【記者】
 一つの札に候補者名と政党名を書く方式でどうしても立憲さんが合意したいと言ってきた場合、これは基本合意までは持っていけないというご認識か。

【代表】
 いや、先ほど申し上げたように、そもそも記名か無記名かも決まっていないし、明らかになっていないので、確認するところがまだあるなという認識です。  同じ一票に両方書くのですか。

【記者】
 一つの札に政党名と候補者名を書くということだと思う。

【代表】
 2票ではなくて。小選挙区の票と比例の票みたいな、二つあって二つボックスに入れるという形ではなくて、同じ紙に二つ書くということですか。

【記者】
 同じ一枚の紙に二つ書くという方式だと聞いている。

【代表】
 そこも確認したいと思います。文書があるのかということを平野幹事長に確認したのですが、平野幹事長も口頭で聞いただけということだったので、そこはちょっと口頭だけだと、今、たぶん私も皆さんも福山幹事長の会見だけですよね、情報は。少しそこは確認するところがあるなと思っているので、まずはどういう内容なのかということを確認したいと思います。
 ただ、投票に付すことになったということについては、やはり前進だと思っています。

【記者】
 もう一問だが、先ほどおっしゃった消費税と憲法についても政策的に一致できないと基本合意には持っていけないとお考えか。

【代表】
 これは7月22日に平野幹事長から先方に明確に申し入れていますので、ここはぜひ一致させたいと思っています。新しい党が始まるときに、国民にとって何をするのか、どういう意味があるのかということが明確に示されることが必要だということはもう繰り返し申し上げてきましたので、消費税を含む経済政策、そして憲法論議のあり方ということについては、ぜひ一致点を見出したいと思います。

【記者】
 投票方式だが、結党前に党名を訴えながら代表選を行うという、その方式そのものについてはオーケーということか。今までは先に党名合意をもって代表選という話だったと思うが、そこが決まらないまま、先に新党をつくることを決めてから代表選の中で決党名を決めるという提案だが。

【代表】
 そこも私、法的にも確認したいのですが、まず、政党があるから代表選挙が行えるので。規約があって構成員がいてという、その政党がある基本要素がありますよね。その規約の第1条は党名なので、やはり党名を先に決めないと政党ができないし、政党がないと、代表選挙も規約に基づく代表選挙規定でやるはずなので、その辺が法的にも可能かどうかも含めて少し確認するところがあるのかなと。普通は、党名を選挙で決めて、それに基づいた党名を規約の第1条に書き込んで、それで政党ができますから、規約に基づく代表選挙規定で代表を選んでいくという、当然2段階になるのかなと思っていたのですが、同じ札に二つのことを書くということなので、そういったことが技術的・法的に有効かどうかも含めて少し確認してほしいということは平野幹事長にも指示をしましたので、そこは改めて記名か無記名か等々を含めてまず確認をさせていただきたい。そもそもそれが可能なのかどうかも含めて確認をしたいと思います。

【記者】
 2点伺いたい。  地方の声を反映させるようなシステムにすべきだということだったが、党名を決める選挙で立憲民主党に対して地方の声も反映できるような仕組みを実現してもらえるように求めていくというお考えでよろしいかということが一点。
 代表は、このコロナの中で、先ほど消費税に触れられたが、新型インフルエンザ等特措法の改正や感染症法改正を広島での会見等でもおっしゃっていたが、これについても求めていくお考えか。

【代表】
 まず、我が党は結党以来、地方の声を本当に聞いてきた政党です。面倒くさいくらいいろいろな手続を経て、国会議員だけではなくて地方の声もというのは、党が分かれた経緯からするとそこは尊重しようということでやってきました。ですから、我々としては、代表を選ぶ、あるいは党名を選ぶという民主的なプロセスが整うのであれば、そのプロセスにはぜひ地方の声も反映させるべきだと思いますので、選挙の具体的な代表選挙規定とか党名選定規定といったものができ上がるときには地方の声も何らかの形で反映できるように、あるいは党員・サポーターの声も反映できるように求めていくのは当然だと思います。
 それと、繰り返しになりますが、新しい政党ができるときには、「何をする政党なんだ」「何において一致したから新しいスタートを切るのだ」という国民に向けた意義を、大義をやはり語る必要があると思っています。政党というのはやはり政策を同じくするために集まった集団ですから、そこについては語らなければいけないし、特に今、国民の最大の関心事はコロナ対策ですから、やはりその中でも特措法をどうするのかとか経済対策をどうするのか、こういう大きな根幹について一致できれば非常にアピールしやすいと思いますし、そこはぜひ一致させていきたいと思っております。

【記者】
 コロナの感染拡大が広がる中で協議が長引いていると思うが、代表の中でこの時点を過ぎたら一旦協議を休止して例えば収束後にもう一度仕切り直すべきだというようなお考えがあるかどうか伺いたい。

【代表】
 おっしゃるとおりで、これは私も何度も申し上げていますが、やはり感染が広がっていますので、その中で野党が何か野党政局というか、こういうことで国民から見て「もっとほかに大事なことをやれ」と思われないようにすることが大事なので、いつまでもだらだらやるべきではないと思っています。その意味で、きょう党名に関して一定の返答があったことについては、これは前進だと思っています。ただ、綱領とか政策についてはまだ見えておりませんし、具体的な一致点が何かあるというものではないので、こういった点は早く協議を進めて何らかの一致点をやはり見出すべきだと思っています。
 具体的に、お盆に入りますので、どうしても少しお盆休みということは入ってきますが、できるだけ、お盆を返上してでもそういった作業は進めていかなければならないと、あまり長引かせるものではないと思っております。

【記者】
 一点確認だが、投票の形式について、無記名投票が素直に考えられるという趣旨の発言だったと思うが、逆に言うと、無記名ということであれば一つハードルはクリアして、そこはのめる、一歩前進になるという理解でよろしいか。

【代表】
 無記名であるほうがいいと思います。というか無記名であるべきだと思いますが、ただ、先ほどから出ている一つの札に二つのことを書くということが、まず可能なのかどうか。あるいは、別々であれば、それを別々にしたほうがいいのではないかということもありますので、そういったことも含めて、初めて聞くような形式ですので、そういったことは改めてよく確認をしたいと思っています。

【記者】
 一票連記形式の話とは別に、まず無記名ということだったら一つハードルはクリアできるという理解でよろしいか。

【代表】
 従来から、やはり民主的な手続というのは無記名の投票方式だということは申し上げておりましたので、無記名であるということが当然望ましいと思います。

【記者】
 昼の玉木代表の岐阜での記者会見で、きょうある程度方向性は決めなければいけないと、きょうがデッドラインだとおっしゃっていた。今のお話を聞いていると、立憲側からきょう返ってきたのでわからない部分があるからというところで、投票形式についてはもう少し確認したいということだったが、逆に言うと、綱領等もまだ聞いていないという話だと、きょうがデッドラインというのはそもそも何か無理があったのかとも思うが、そこら辺のご認識はいかがか。

【代表】
 7月22日に文書で我々から返事をしたことに対しての回答はきょうデッドラインにもらえたので、そこは前進したと思っています。ただ、加えて、やはり政策とか綱領のことについては、これは福山幹事長もたしかおっしゃっていましたが、党をつくる規約とか綱領がなければ集いようがないので、やはりそういった党の根幹にかかわる部分については早急に一致点を見出すべきだと思ってます。

【記者】
 一度破局した後に、2月に枝野さんが読売新聞のインタビューで、合流という言葉は何も使わないで、別々でいいと、連立政権を目指すと、おのおのが持ち味を発揮していけばいいと、読売新聞のインタビューに正式に答えている。その後で玉木さんに合流をしたいということは言ってきたか。あの読売のインタビューには合流という言葉は何もない。

【代表】
 7月15日に合流の申し入れをいただいたという理解です。

【記者】
 あの読売のインタビューは何だということはなぜ質問しなかったのか。

【代表】
 幹事長間で文書で来たので、そういったことをお伝えする場がなかったというか、ないというのが現状です。

【記者】
 電話一本でやればいいのではないか。いつ気が変わったのかと、なぜ聞かないのか。

【代表】
 いずれにしても党首会談を、その意味でもやりたいということで申し入れております。

【記者】
 2点確認させてもらいたいが、まず役員会の日程について、想定されている日程があれば教えていただきたいのと、政策面については一致させたいとおっしゃっているが、政策面での一致が合流の基本合意のための条件になるかどうかということについて確認させていただきたい。

【代表】
 役員会はまだ未定ですが、早ければ週明け11日ということになろうかと思います。まだ日程、具体的な時間等も私もまだ承知しておりませんが、早ければ11日ということになろうかと思います。
 政策については、7月22日にも申し入れておりますので、これはぜひ一致させたいし、一致させるべきだと思います。でないと、どうしても国民から見て何をする政党かわからないし、選挙目当ての野合だと言われかねないので、その意味ではやはり消費税を含む経済政策、そして憲法についての基本的な考え方、ここは一致させたいし、一致できるように政調会長間でもしっかりと議論を積み上げていってもらいたいと思っています。

【記者】
 譲れない一線だとお考えか。

【代表】
 そうですね。やはり新しい政党を発足するに当たっては重要な要素だと思っています。

【記者】
 今の質問に関連するが、譲れない一線ということで、事実上の条件と捉えてよろしいか。

【代表】
 今、政調会長間で消費税の話も含めてやってくれているということですので、今どこまで進展しているのか、まずはそれを確認したいと思いますが、繰り返しになりますが、コロナについて国民の関心が非常に高まっていますし、消費税はこういう大きな政党同士の合流というところにあわせてその方向を決めて明確に国民に示すということが新党の勢いをつけることになると思いますので、これは何とか一致したい、一致させたいと思っています。

【記者】
 重ねての質問になるが、枝野代表との党首会談を代表として提案したきっかけは、党名について膠着しているということがあったと思うが、党名を投票で決めるということについて引き取った結果一致できれば、党首会談はどういう目的で開くことになるか。それは合意なのか、協議をする場になるのか。

【代表】
 幹事長間でこれまで議論を積み重ねてきましたので、幹事長間で決まることはもうそこで決めていけばいいと思いますが、従来から申し上げているとおり、やはり両党の所属議員が納得して集まれるような、その対等な条件で合流できるかどうかということが一つの要素だったと思います。
 その一つが党名であり、党名についての投票方式を導入するということでしたので、ここについては一定、きょう明確な返事をいただきましたので、前進したと認識しております。
 一方は国民にとっての意義・大義というところですが、ここもちろん政調会長間で合意ができればそれで一致して進むことができると思いますが、ただ、どうしても消費税の問題であるとか憲法の問題で政策担当当事者では決まらないことがあれば、こういった大きな党の方向性あるいは政策の方向性ということを代表で最後一致して新しい党をスタートさせることが大事だと思います。
 この二つの点において、党首間で確認や、あるいは一致ができればと思っています。

【記者】
 合意ありきの党首会談ではなく、例えば政策についての協議をするものになるか。

【代表】
 消費税も含めて、事務当局間で詰まれば、後はサインするだけの党首会談になるかと思いますが、どうしても事務方というか幹事長や政調会長で決まらないということがあれば、最後はやはり代表が会って政治判断をしていくということが私は重要だと思いますし、そうすべきだと思います。

【記者】
 確認させていただきたいが、投票で記名か無記名かだが、記名投票でと先方が言ってきた場合、それはもう合意できないということになるのか。それはまた協議の余地があるのか。

【代表】
 まだ記名なのか無記名なのかということを正式には聞いておりませんので、正式な答えが来てからお返事をしたいと思います。まだ予断を持って何か申し上げることはきょうは避けたいと思います。

【記者】
 合流ということに関して、玉木さんから最初に言ったのか向こうから来たのかもうわからないくらいになっているが、今、2007年の小沢民主党が参議院選挙に勝ち、千葉7区補選で齋藤健さんに太田和美さんが勝ち、そして安倍内閣が倒れ、福田さんが行き詰まって大連立を仕掛けたという状況とは全然違う。国民も期待していた。今、安倍さんもちょっとだらしがないが、野党はもっとだらしがなく、全然期待されていない。その中で、玉木さんのところは少しずつ光ってきている。枝野さんのところは幹がなく枝ばかりで、これは枯れ枝だ。私としては、一歩一歩、次の選挙で勝ってほしいと、合流はやめてほしいと思う。大きな固まりになってやった静岡の補選、都知事選、都議補選4区、全部惨敗だ。これで全然意志が違うのと一緒になっても勝てませんよ。はっきり言って自民党の人たちはせせら笑っている。2007年から2009年とは違うんですよ、それを確認してください。その中で、国民民主党は今まで支持率も低かったが、少しずつ光輝いてきている。だから合流なんかする必要性がない。はっきりしたことを言えば、2009年に民主・国民新党・社民党の連立政権をつくって、その中にいた人たち、夢よもう一度の人たちがやめれば本当に野党もよくなる。これは日本国中を回って聞いた声だ。だから合流とかに焦る必要性はない。評価も少しずつ上がっているから、それは鈴木棟一さんがきのう書いているから、よく考え直してください。

【代表】
 本当にいつも貴重なアドバイスを、ありがとうございます。
 我々野党に向けられている、旧民主系の野党に特に向けられている国民の厳しい目というのはしっかりと受けとめなければならないと思っています。だからこそ、今回新党をつくるということで合意ができるのであれば、先ほど堀田さんがおっしゃったような方向性の違いとか、そういったことをしっかりと埋める必要があると思いますし、やはり国民に期待していただけるような政策を出していく必要がある。特に今、コロナ禍ですから、コロナに関する政策で一致点を見出すことが、今いただいたようなご批判を乗り越えていける、そのご批判を突破できる不可欠の要素だと私は思っているから、例えば消費税の減税など、これまでなかなか一致点(を見出すこと)が難しかった点について、やはりこれはある意味新党をスタートさせる条件の一つではないかということで提案をしてきたし、何とか一致点を見出したいということで、今、努力をしているところであります。
 我々は本当に、旧民主系の野党は乗り越えなければいけないところがたくさんあると思います。だからこそ、そういった新しい政策で、これまで言ってこなかった政策で、特にコロナで苦しむ国民のための政策で一致することが新党を国民の皆さんにわかりやすくアピールするためにも不可欠だということで政策のことも申し上げてきているわけでありますので、粘り強くここは、今、協議が進んでいる最中だと思いますが、何とか一致点を見つけるように、一致できるように頑張りたいと思っております。

【記者】
 きょう福山幹事長がぶら下がりで、今回立憲側が提示した案について、党名の決め方だが、平野幹事長に十分共有してもらって私自身はこれで行こうと同意をもらったというふうに判断したと、平野先生も大いに評価されているとおっしゃっていた。そうすると代表と平野幹事長の間にちょっとずれがあるのかとも受けとめられるが、そこについてはどうか。

【代表】
 先ほど平野幹事長からも説明を受けました。申し上げたように、これまで「立憲民主党」という決め打ちの党名だったことが投票に付されるようになったことについては前進しているということで、ここは幹事長と一致しています。全くそごもありません。ただ、記名か無記名かということはどうなんですかと平野幹事長に聞いたら、そこはわからないということでしたし、一つの札に二つのことを書くということの法的な整理とか、そういったことについては自分もまだ口頭で福山さんに言われたばっかりなのでそこはよくわからないということだったので、その点については確認していただけますかということになっているので、投票に付すことになったことについては平野幹事長も私も前進だと捉えています。