玉木雄一郎代表記者会見

2020年9月2日(水)14時00分~14時38分
発行/国民民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/VZGOhT0NQgk


■冒頭発言

  • (なし)

■質疑


■冒頭発言

(なし)

■質疑

○経済政策について(1)

【「フランス10」・及川記者】
 おとといの記者会見で枝野幸男代表が、経済政策として、一つは消費税減税か消費税の廃止、もう一つが中間層の所得税の減税、三つ目が貧困世帯への給付ということで、三つのアプローチがあるとおっしゃっていた。玉木代表は枝野さんとの違いについて消費税減税で一致できなかったとおっしゃっているが、この枝野発言をどのように捉えるか、受けとめをお願いしたい。

【代表】
 私も報道でしか聞いておりませんが、今おっしゃったような経済対策を検討するということは非常にいいことだと思いますし、野党全体として協力をしていけるようなベースになるのではないかと思います。
 私は従来から、消費税の減税、追加の現金給付、こういったことはコロナ禍で苦しむ経済を再生していくために必要だということで、100兆円の経済プランの中でもそれぞれ13兆円・13兆円、合計26兆円ということで提案をしてきましたので、ぜひこれは実現に向けて力を合わせていければと思います。
 所得税の減税も入っていますので、私は三つ全部やったらいいと思います。所得税の減税と給付措置というのは場合によってはうまく組み合わせて、いわゆる課税最低限と言われる税金を払っていない方については給付で、所得税を払っている方については減税という形で、組み合わせてやるといわゆる給付つき税額控除のようになりますので、二つ目と三つ目の政策は一つにまとめてやるようなことも含めて、いずれにしても今非常にGDPも落ち込んでいますし、家計消費をいかに盛り上げるかというのが重要な経済政策ですから、私はどれかというよりも三つ全部うまく組み合わせてやればいいなと思います。

○新党結成及び対応について(1)

【朝日新聞・山下記者】
 解党に向けたスケジュール、手続について伺いたい。両院議員総会や解党の大会もあるのかと思うが、スケジュールも含めて作業をどうやって進めていかれるか。

【代表】
 15日が合流新党の結党大会だと聞いておりますので、そこから逆算してやっていくと11日に解党をする必要があるだろうということで今のところ事務方から報告を受けております。ただ、非常に日程的にも、あすが合流新党に参加するかどうかの意向確認の締め切りになっていますので、それを踏まえた後、合流されない方が政党をつくるということであれば、分割協議会を速やかに開催して、そういった11日の解党また15日の党大会ということに間に合わせていく日程になるのかなと思います。

【朝日新聞・山下記者】
 関連だが、玉木代表が新たに立ち上げる意向の新党だが、こちらの結党のスケジュール感、現時点で仲間の国会議員がどのくらい集まる見込みなのか、見通しもあわせて教えていただきたい。

【代表】
 あした締め切りに合流する新党に参加される方の意向確認をしていますので、当然それで行かれないという方も出てくるということだと思います。そうした中で、どれぐらいの方が参加されるのかについては、あしたの締め切りを待ってまたしっかりと見定めたいと思っています。

【共同通信・太田記者】
 きょうの午前中からお昼ぐらいにかけて、立憲民主党との合流新党に参加しない方で、玉木代表が新しく立ち上げる結党に向けての打ち合わせがあったという情報が入っているが、いつどこで誰がどういう趣旨で集まって何を決めたのか、事実関係も含めて教えていただきたい。

【代表】
 私は知りません。参加された方に聞いていただければと思います。

【フリーランス・堀田記者】
 他党のことだが、立憲民主党に所属している須藤元気さんが離党したいというのを何回も出しても、立憲民主党はそれをたなざらし、つるしている。あした午後5時までに入党届を出し、それを向こう側は何人来た誰がということは発表するかどうか、たぶん発表しないだろうけれども、そこで須藤さんが離党できたかどうかというのはちょっとこれまた法的に違うが、須藤さんが離党して午後5時を過ぎた場合、玉木さんは祝電でも打ってあげますか。
 それから、もう一つ。他の団体のことだが、何か連合の会長がとても大人げないことを言った。とても恥ずかしいことを。それに対してコメントください。

【代表】
 須藤さんのことについては、他党のことでもありますし、また、仮定の話なので、コメントすることは私からは差し控えたいと思います。
 連合の神津会長が何か発言をされたということですが、報道等でしか承知をしていないので、私から何かコメントすることも、これもあわせて控えたいと思います。

【NHK・米津記者】
 連合の神津会長の会見の関連で伺いたい。神津会長は会見の中で、国民民主党に所属する組織内議員の方たちが合流新党に参加しないことを確認されたと我々は取材しているが、これについて翻意を促す材料が連合としてあるのかという質問に対して、具体的にないわけではないがいわゆる企業秘密みたいなものなのでちょっと勘弁してください、何らかさらに考えていきたい、などとおっしゃっている。国民民主党の代表として玉木さんは、どのようなその材料があるか、綱領ではこれまで折り合えなかった中で何か新たなアイデアというものがある状態だと確認していらっしゃるかということが一点。
 あと、神津さんの会見の中で、これは報道でも出てこれまで使われている言葉だが、玉木さん方が立ち上げる意向の新党が「玉木新党」と呼ばれており、新しい「国民民主党」とここのところおっしゃっている新党というものはいわゆる「玉木新党」になるという認識をお持ちか。つまり、代表が玉木さんになるというふうにお考えなのか伺いたい。

【代表】
 前段については、その企業秘密というふうにおっしゃっていることを指しているのかもしれませんが、私は承知をしておりません。
 新しくできる党については、私は、8月19日の両院議員総会で友好的かつ円満に諸手続を進めるよう私と幹事長に一任を受けておりますので、その一任を受けた側になりますから、新しくできる党については、合流新党にしてもそうではない新党にしても、何か私から今コメントをするものではないと思っております。

【産経新聞・千葉記者】
 神津会長の発言の関係だが、今回のその発言にかかわらず、この間、連合及び神津会長が合流に向けて果たしてこられた役割についてはどのように評価されているか。

【代表】
 さまざま組織の中をまとめるということで会長・事務局長は努力をされてきたと思いますし、そのことについては我が党をご支援いただいている特に六つの民間の労働組合も評価をする、敬意を持ってそれを捉えているというふうに承知をしております。

【産経新聞・千葉記者】
 政党の代表の選び方について伺いたい。自民党の総裁選では地方の党員に投票権がないということで、それに対する批判も出ているが、一方で合流新党でもやはり投票権が国会議員に限られている。こういった地方や一般の党員に投票権がないという党の代表選のあり方について、他党のことではあるが、代表としてどのようにごらんになっているのか伺いたい。

【代表】
 一般論で言えば、自民党にしても我が党にしてもそうなのですが、やはりその代表を選ぶ権利があるということで党員なりサポーターを集めているので、原則としては広く、党員やサポーター、自治体議員の意見が反映されるような代表選びというのが最も民主的で望ましいというふうには思います。一方で、いろいろな、緊急事態であるとか、限られた環境の中でどうしても急いでやらなければいけないというような状況のもとでは国会議員のみで選挙するということしかない場合もあるのですが、ただ、望ましいのは、やはりそういった本格的なフルスペックの投票をするほうがより正統性が付与されるし、強力な基盤のもとにもなるのかなというふうには思います。

○解散・総選挙について

【テレビ朝日・鈴木記者】
 自民党が総裁選、野党が合流の話でいろいろ動いているが、改めて代表は解散・総選挙がいつあると今の時点で考えていて、それに向けてどういった準備をしていくつもりなのか伺いたい。

【代表】
 早ければやはり10月25日の投開票ということがあり得ると思います。今月末に解散をして10月25日の投開票というのは一つのスケジュールだと思います。また、一旦首班指名をして国会を閉じて、10月末なりにもう一度開いてやるような場合には、12月の例えば6日の投開票日ということもあり得ると思います。いずれにしても年内の解散の可能性というのは常に高い確率であるという意識で取り組んでいかなければならないと思っております。

【西日本新聞・川口記者】
 自民党の新しい総裁のもとで新しい政権ができた場合、野党としては通常は解散を求める立場にあるのが常道だと思うが、今回は早期の解散を求めていかれるのか。それと、野党再編の最中だが、仮におっしゃったような日程で秋にも解散があった場合、どういう形で衆院選に臨んでいきたいと思っていらっしゃるか。例えば野党協力のあり方について伺いたい。

【代表】
 時期については、野党としては常に解散で政権をかえるということを求めていくということなのですが、一番重要なのは、やはりコロナの感染拡大がどのように抑えられているのかどうか。つまり、選挙を最優先でやる環境にあるのかどうかということは、国民生活の現状や感染拡大がどれほど抑えられているのかということを踏まえて判断すべきことだと思います。
 選挙の戦略・戦術的なことですが、やはり野党の中での選挙区での乱立というのは与党を利するだけになってしまいますので、いずれにしても選挙区における協力というのはできる範囲でしていくべきではないかと思っております。そういうことを速やかに行っていくことがいずれにせよ大事だと考えています。

○新党結成及び対応について(2)

【フリーランス・安積記者】
 国民民主党は解党し、多くの議員が立憲民主党と合流するということで、玉木代表のところには結構少ない、半分以下という見通しだが、それにまた神津さんからきのう結構ひどいことを言われ、結構満身創痍の状態だと思うが、この状態を今ご自分ではどういうふうに認識されているか。例えば、打たれ強くなったなとか、明けない夜はないとか、夜明けの前が一番暗いとか、今どういうふうな状況か。

【代表】
 あす3日の17時まで締め切りで、合流する新党に行くか行かないかということを、今、最終的な意向確認をしておりますので、それを見てから判断をしたいと思います。

○安倍首相辞任について(1)

【「FACTA」・宮嶋記者】
 玉木先生は何度も国会で安倍総理と対峙してこられた。正直言ってこれはやはり桁外れに強い横綱で、ほとんどのメディアは蹴散らされ、私などは実はそこはかとない安倍晋三ロスに陥っている面もある。今まだ65歳、たぶん国民の間にも立場を超えて安倍さんへの期待はあるし、長期政権だっただけにある種の国のアセットかもしれないが、この方はたぶん復活するだろうと私などは思うが、立場を超えて若くして安倍さんと戦った玉木さんとしては安倍さんというのを今どんなふうに考えておられるか。

【代表】
 私も公党の代表になって初めて行った党首討論の相手が安倍総理でしたから、それなりに自分なりにもいろいろな思いで党首討論、そしてまた予算委員会などで、いろいろありました。「日教組」「日教組」とやじも飛ばされましたが。それにしても、なかなか正面からお答えいただけなかったこともある一方で、天下国家の話をできたということはありがたかったなと思うし、そこは7年8ヵ月、国のトップとして務めるのは相当な激務だったと思います。ですから、その意味では、累積したその疲労がこういう病気を理由にまた辞任をされるということにつながったと思うので、まずはゆっくり休んでいただいて体を大切にしていただきたいなと思います。
 総理しかわからないこと、国のトップとしての孤独、いろいろなことがたぶんおありになったと思いますが、立場や時にいろいろな考え方が違っても、しっかり向き合って論戦をした相手だということで、そこは心からの敬意を表したいと思います。

○新党結成及び対応について(3)

【西日本新聞・川口記者】
 自民党政権に対峙する政権交代を目指す政党として今後大事になるのは、いかに透明性がある政党かということだと思うが、それを前提に二つ伺いたい。一つが、先週お伺いした、今の時点で国民民主党に幾ら残っているのか。先日は40億円台半ばという少しざくっとした数字だったが、具体的な金額と内訳はどうなっているか。2点目が、これから合流しない議員も含めて党の資金・資産をどう分けていくかということもあると思うが、最終的なそうした収支を国民に対してどのような形で公開する予定か。いつごろ公開する予定か。この2点を伺いたい。

【代表】
 先週申し上げたことと変わっておりません。分割に関するものは、政党助成法に基づく分割協議会をつくり分割協議書を締結しますので、それに基づいて行われていくということになろうかと思います。公開等のあり方については、法律で求められるものは的確に行っていくということになろうかと思います。

【読売新聞・天野記者】
 きょうで定例会見がおそらく最後であろうということで、結党から振り返って思うところがあれば教えていただきたいということがまず一点。先ほど質問が幾つか出ているが、合流新党に参加されない方は今の国民民主党の理念や政策を引き継いでいくことになると思うが、改めて代表経験者としてどういう政党につくっていくというか、かかわっていくか。そのあたりを伺いたい。

【代表】
 きょうが定例会見としては国民民主党として最後ということなので、まず、この間おつき合いいただきました記者の皆さんたちに心から感謝を申し上げたいと思っております。
 その上で、振り返ると、そうですね、あっという間だったなという気がします。なかなかそれぞれの局面で厳しいことが多かったというのが率直な印象ですが、ただ、コロナが発生して、ことしの通常国会以降は、我々が結党時に掲げた「つくろう、新しい答え。」、世の中が大きく変化していく中で、やはり既存の考え方とか政策ではなく、この難局を乗り越えていく新しい政策、「新しい答え」を我々は堂々と提案していく政党を目指そうということでやってきました。なかなか野党として提案型というのは、もう少しいわば対決をしたほうがいいのではないかという声もありました。もちろんおかしいところは厳しく、どの党よりも厳しくチェックをしてきた自負もありますが、一方で、この問題を解決していく問題解決型・政策提案型の改革中道の政党というのはコロナを経て改めて必要なんだなと思いましたし、10万円の定額給付をいち早く提案したことも含め、私たちの政策であるとか立ち位置とかやり方とか理念というのがようやく国民の皆さんの中にも少しずつ理解・浸透を始めたのかなというふうに思っておりました。
 ですから、残念ながら今月の11日をもって国民民主党は解党となりますが、こうした国民のために、そして日本国のために、何か一つでも提案をして解決策を示し問題を具体的に処理していく、解決していく、こういう党のあり方や所属議員の思いというのは、党が仮に分かれたとしても、どういう形になっても、それぞれの中で生き続ける。そういう思いであるし、思いであってほしいなと思っています。
 私自身もやはり少しでもお役に立てる、国民と国家のためにお役に立つ政策や提案をこれからも、これまで以上に積極的に、遠慮することなくやっていきたいと思っています。

【「フランス10」・及川記者】
 関連して。新党をつくられて代表になられた場合も定例会見はお続けになるか。

【代表】
 まだ新しい党ができていませんし、誰が代表になるのかも決まっておりませんから、お答えは差し控えたいと思いますが、ただ、一般論として言うと、やはり先ほどもあったような透明性とか説明責任ということを公党は果たす必要があると思いますから、誰が代表になろうと定例会見ということはできるだけまめに行っていくべきだと考えています。

○安倍首相辞任(2) 石垣議員のSNS投稿について

【フリーランス・堀田記者】
 公党である、いろいろと説明責任があるということに対して、他党だが、立憲民主党は何もやったことがない。今一番問題になっている石垣さんのツイッターのことについてどう思うか。安倍さんの病気のことについて共産党の志位さんや小池さんは会見で、この2人はきちんと安倍さんが言った以上のことは言わないで、記者が欄を起こしたいと、重要なかぎ括弧がほしいといっても、安倍さんがおっしゃるとおりしかわかりませんと言う。それに対して、石垣さんのあのような人権無視のことは許されないと思うが。

【代表】
 一般論で申し上げれば、やはり難病を抱えておられるような方というのは、なかなかその思いに寄り添うことが難しい場合があるので、よくよくそういった方々の思いにきちんと配慮しながら発言していくことは私も含めて気をつけていかなければいけないなと思います。

○「こくみんうさぎ」について

【フリーランス・安積記者】
 最も重要なことを聞かないといけないが、分党協議会の対象に「こくみんうさぎ」は入っているか。それと、「こくみんうさぎ」の行く末、これ憲政記念館に行かないようにするとおっしゃったが、もし行き場がなかったら玉木事務所のほうで私設秘書とか何かで引き取られるご予定はあるか。

【代表】
 時に私以上に人気のある「こくみんうさぎ」なので、その行く末については多くの党員・サポーターの皆さんとか支援者の皆さんから問い合わせをいただいております。ですから、これも、確認しますが、たぶん分割協議の対象になるので、ぜひ引き継いでほしいという声が多いので、そういう粘り強い交渉をしていきたいと思っております。

○新党結成及び対応について(4)

【時事通信・近藤記者】
 2点伺いたい。一つは、きのうの連合神津会長の会見の関係で、玉木代表が分党を表明されたときというのは、綱領も固まりつつあり、この状況では行けない人がいる見通しとなったので、そういう人のためにと、おそらく産別も念頭にあった発言かと思ったが、その産別の代表である連合の会長が、それを引き込むようであったらその新党は支援できないと。ちょっとはしごを外された形になったのかなと思ったが、ここについてコメントをいただきたい。
 もう一つ、別件で、自民党総裁選のほうが派閥の動きで菅官房長官が有力ということになっているが、菅総理となった場合、どのような政権になると見ていらっしゃるか伺いたい。

【代表】
 まず、分党に関して言えば、確かに8月11日、意見が分かれる中で、何とか円満に、合流する人については立憲民主党から提示された条件で行けるように、そして、なかなかそれでは難しいという方もこれだと出るだろうということで、そうではない方についてはもう一つの受け皿をつくろうということで提案をさせていただいたのが8月11日です。ただ、まだその時点では実際に政党要件を満たす5人以上が新党に加わらないということがわからないわけですから、より正確な表現として、8月18日に役員会のメンバーで集まって、次の日の両院議員総会にかける文案として、例の、この条件で合流するけれども全員が行けない場合については友好的かつ円満に諸手続を進めることを代表・幹事長に一任すると、こういうことで役員会全員で確認した上で両院総会にかけて、そしてそれを党全体として機関決定をしたので、もう私自身の思いというのではなくて組織としての提案であり決定になっているので、その方針に従っていかに友好かつ円満にやっていけるかということを私や幹事長を中心に今も進めているという状況です。我が党としてはそういう方針で臨んできたし、これからも臨んでいくということであります。
 菅内閣になるかどうかはまだわからないのでコメントは差し控えたいのですが、もしなったとしたら、やはり手強いなと思います。というのは、やはり政権の要でやってこられた方ですから、役所に対してのそういったコントロールもしっかりしておられるでしょうし、ご自身が非常に苦労されてここまで上り詰められたということであれば、非常にそういったご苦労されている方の立場や、あるいは秋田県の地方出身だということで地方の視点ということを訴えられれば、野党としても相当きちんと政策も含めて向き合う構えをつくらないと、かなり手ごわいなという印象を正直持っています。

【「FACTA」・宮嶋記者】
 代表が党大会でカエルの童話、もがくカエル、私はあれを聞いていて、国民民主党は60人を超えるような議員がいるから、2%、3%、やはり政党支持率が上がってくるだろうなと、当時あの演説を聞いて思った。しかし、政党支持率がやはり上がってこなかった。結局それに尽きると思う。玉木さんもいろいろ魅力があったし、国民には優れた若い優秀な人がいたが、結局政党支持率が1%に張りついてしまったというのが、今から思うとやはり希望の党の騒動の一回しみついたレッテルというのか、それがやはり余りに多かったということなのか。それをどうお考えになっているのか。最後だというので、本当に私は玉木さんはもがくカエルで頑張ったと思うので、どう思っているのか伺いたい。

【代表】
 そうですね、いろいろな経緯の中で国民民主党ができて、最初は大塚耕平さんと共同代表、そして代表選挙をして私が代表として率いてきましたが、そういった過去のいろいろな経緯がしみついていたというご指摘はこれまでも受けてきましたし、それを否定するものではありません。ただ、もう少し、私としては、ようやく我が党の考え方や発信する政策というのが少しずつ浸透してきて、これからではなかったかなという思いはあるので、この時点での解党というのは非常に残念で寂しいものは感じます。ただ、そういう意味では一つの区切りがここでつくということですから、それぞれに国民の期待に応えられるような、あるいは新しいこれからの日本を切り開いていけるような、そういう立ち位置、また、まとまりになって、おのおの努力していく。次のステージに移っていかなければならないなと、そう思っています。

【フリーランス・堀田記者】
 玉木さんの考えがいろいろと浸透していったので、玉木新党で浸透していったら余計いいと思う。本題だが、あした午後5時の結果というのは玉木さんは知ることができるのか。要するに立憲はたぶん発表しないと思う、はっきり言ってあんな党だから。ただ、まだ国民民主党に籍がある人が行くかもしれないのだから、それを知る権利というのはあるか。玉木さんのほうから発表してほしいと思うが、まず知る権利はあるのか。

【代表】
 代表・幹事長名で我が党所属の議員に対しては出していますから、当然集約した結果は私は知ることになると思います。それを対外的にどう発表するかどうかについては、ちょっと決めていないというか定かでないので、そこは確認させていただきたいと思います。

○経済政策について(2)

【NHK・米津記者】
 自民党の総裁選に関連して、もし菅官房長官が新総理になられた場合に、一部で消費減税を訴える方向に行くのではないかという指摘も出ている。代表は先ほど消費税減税について、立憲民主党の枝野代表が会見で触れられていることも踏まえて、野党での連携が進めばいいということをおっしゃっていたが、もしこの秋に衆議院の解散・総選挙があるとなれば、なかなか時間がないということになってくると思う。どのようなスピード感で、消費税減税についてもし旗印にするべきだとお考えであれば、どのように野党の連携というものを進めていきたい、打ち出していきたいとお考えか。

【代表】
 枝野代表が消費税の減税を検討するというふうに最近おっしゃったということで、そのことについて私はこの合流協議の中で、できれば党首会談で一致点を見出したいということをずっと申し上げてきましたが、それは残念ながらかなわなかった。ただ、最近そういったことを言い出されているので、野党としては、パーセンテージとかいろいろな程度の差はあれ、経済政策として消費税の減税というところはどこも言っていると思います。ですから、やはり野党の一つの経済政策の柱として消費税の減税あるいは追加の給付のような、そういった経済対策について一致点を見出すことは有効・有用だと思いますので、それこそ仮に党が一つにならなくても党首会談を行って、この共通政策で、この共通経済政策で衆議院選挙を戦うんだというような心合わせができれば望ましいと私は思っています。