野党5党1会派は18日、「安倍暴走政権に『怒!』」と題する合同緊急院内集会を開いた。衆院本会議で同日、TPP11協定承認案の緊急上程・採決が行われ、与党が一段と強硬な国会運営に傾きつつあることが鮮明となったことを受けて安倍政権・与党に抗議するのが目的。TPP11協定は、5月11日に衆院外務委員会で趣旨説明があり、16日、18日と合計わずか3日間の審議で採決され、野党が反対する中で本会議に上程、可決という運びとなった。
国民民主党の泉健太国対委員長はあいさつの中で、「連日、各委員会での皆さま方のご努力により、前半国会での議論はこれまでわれわれがリードすることが出来た。そして与党の法案審議は大幅に遅延するという事態が起こった。しかしこれも、野党が国会を遅らせたいがためにやっているのではなく、与党が起こした問題に、われわれが対応せざるをえないというのが今の状況だ」と述べた上で、「いよいよ会期末が近づいている。今になって与党は急に、全てを会期内に押し込めようという強引な国会運営をしてきている。とんでもない」「本当にルール無視の国会運営が行われていることの証明だ」と与党の姿勢を厳しく批判した。
18日は、もともと森友問題での財務省の調査資料の提出予定日。この日付は、与党がたびたび野党への約束をほごにした末に大島衆院議長のあっせんと財務省に対する確認の上に設定されたものであったことを指摘した上で「それにもかかわらず、また約束を破るとはどういうことか」と疑問を投げかけた。「私たちは、ルールのもと、見識のもとに国会運営をしている。にもかかわらず、そういったルールを一方的に無視する。しかもそこで居直るような与党に対して、皆で声を上げて、国民に訴えようではないか」と参加した野党各党の議員に訴え、公文書改ざんやセクハラ対応の責任を問うための麻生大臣の辞任、森本・加計問題に関する証人喚問や参考人招致についても野党国対が一致結束して引き続き求めていきたいと表明した。
集会の最後には、新潟知事選挙での野党共闘候補である池田千賀子候補の勝利と、安倍暴走政権を倒すため、野党が一致結束することを誓い、参加者全員で「ガンバロウ」コールを3唱した。