泉健太国会対策委員長は7日、国会内で定例記者会見を開いた。

 この中で泉国対委員長は、衆院厚生労働委員会の運営について自民党国対に対し抗議を申し入れたことを明らかにした。5日の同委員会の理事懇談会の席で、高鳥修一委員長が、自らを「スーパー委員長(解任決議案を一度否決されたため、再び解任の対象となりえないことを指す) 」 と称し、職権で強引に委員会日程をセットしてきたことが直接の理由だ。そこに至るまでの伏線は、先週金曜日の委員会にあった。この日、与党議員の数が定足数に満たないことに気づいた岡本理事が高鳥委員長に抗議。野党が退席したため、委員会は定足数割れし、審議がストップする事態に。この事態に対し高鳥委員長は、6日の理事懇談会の場で「野党に恥をかかされた」と逆ギレし、前述のような事態に至った、と事の経緯を説明した。泉国対委員長は、高鳥厚労委員長があたかも暴君のように振舞っており、「議会人としてなっていない。こういう委員会運営は許されるものではない」と同氏の対応を厳しく批判した。

 麻生財務大臣についても、あらためてその政治責任を追及し、「公文書の改ざんというのは、前代未聞のあってはならない問題だ。政治責任が問われている。行政の職員だけが責任を負い、処分を受ければよいという話ではない。外務省ロシア課長がセクハラ問題で停職9カ月という中で、大規模な公文書の改ざんを行った前理財局長が停職3カ月。そして財務大臣は、大臣給与170万円の自主返納に終わっているというのは、極めて処分が軽いと言わざるを得ない」と、その辞任を求めた。「この責任が取れないというのであれば、政権そのものの姿勢が問われている。ですから国民の皆さんには、次の選挙でぜひそういったことも踏まえた選択をしてもらいたい」と締めくくった。