国民民主党の泉健太国会対策委員長は8日、定例記者会見を国会内で開いた。
結党1カ月を受け一部メディアが「じわり自民接近」と報道したことについて泉委員長はこれを明確に否定したうえで「今の与党に対峙(たいじ)し、野党の枠組みの中にあって、野党への信頼感が多くの国民に広がるように野党自身も改革していくのが国民民主党だ。自民党に接近するという戦略はない」と明言した。
内閣委員会で審議中のIR(カジノ)法案については、野党側が充実審議を求めているにもかかわらず、与党側が「資料を出さない、参考人を出さない、質疑時間を確保しない」という審議拒否を展開していると説明。このように審議不十分なまま与党が質疑を終局しようとすれば、厳重に抗議する考えを示した。
また、旧優生保護法に基づいて不妊手術を強制された被害者が起こした賠償請求訴訟で、国側が「国と国会に救済立法の義務はない」と主張していることについて、「極めて遺憾であるし、人間らしさに欠ける対応ではないか。このような政府の見解があったとしても、立法府としては議員立法も含めて対応していく」と述べた。