泉健太国会対策委員長

 国民民主党の泉健太国会対策委員長は10日、定例の記者会見を国会内で開いた。

 冒頭、泉国対委員長は、西日本を襲った豪雨災害で亡くなられた方々にお悔やみと、被害にあわれた方々にお見舞いを述べるとともに、政府や自治体、関係機関が災害対応に全力で取り組んでいることから「われわれもできる限りの協力をしたい」と語った。

 具体的には、玉木共同代表が提案している災害対応の補正予算について「政府は早急に補正予算の必要性について検討し、可能な限り早い段階での成立をわれわれも後押ししていきたい」との考えを表明した。また、7月12日午後5時半から東京の田町駅前で行う街頭演説会では災害募金活動も行うことを明らかにした。さらに、党青年委員会が被災地ボランティアの編成を検討していることを報告した。

 野党の取り組みについては、大塚耕平共同代表をはじめとする野党6党派の党首等が9日、首相官邸を訪問し、菅官房長官に緊急申し入れしたことに関して「野党としても災害対応に全力で尽くす」「国会がこの災害の状況で頻繁に開かれれば、総理や国土交通大臣、防災担当大臣という災害の陣頭指揮を執るべき方も国会対応に追われるケースが出てくる。われわれは審議以上に災害対応を優先していただいて構わない」旨を伝えたことを報告した。

 参院で審議中のIR(カジノ)整備法案、参院選挙制度関連法案の取り扱いに触れて「現在の災害の状況で(石井国土交通大臣が)IR大臣として国会に居続けることが果たして適切なのか。政府にはよく考えてもらいたい。今はインフラの復旧、2次災害の防止、砂防ダムが各地で埋まってしまっていることから、2次被害の可能性が考えられる。その意味で国土交通大臣として災害対応に一番に当たるべきではないか」と提案した。

 安倍総理をはじめ政府与党の幹部が5日、すでに豪雨災害が起こっていたにもかかわらず、同僚議員と『赤坂自民邸』と称した宴会に興じていた問題については、「政府には情報が最も集まってくるはず。総理大臣を含めて政府・与党の重要人物が長時間滞在し宴会に興じていたことは通常では考えられない。与党はこういったことに一番敏感でなければいけない」と述べました。