街頭演説会

 国民民主党は12日、東京・港区内のJR田町駅前で定例の街頭演説会を開き、西日本を中心に大きな被害をもたらした豪雨災害の被災者支援の募金を呼び掛けるとともに、終盤国会への対応を説明した。街頭演説会には玉木雄一郎共同代表をはじめ、渡辺周副代表、泉健太国会対策委員長・国民運動局長、小熊慎司、西岡秀子、森田俊和、緑川貴士各衆院議員も参加した。

 玉木共同代表は、今回の豪雨災害について、「本日、亡くなった方が200人を超えると発表された。まだ行方不明となっている方もたくさんいる。何よりも人命の救出と行方不明者の捜索に全力を挙げなくてはならない。亡くなられた方に心からお悔やみを申し上げるとともに、被災された多くの方にお見舞い申し上げる。わが党も災害復旧に全力を挙げる」と述べ、災害対策に与野党はないという姿勢で取り組む考えを示した。

 募金活動への国民民主党の取り組みについては、「皆さまからお預かりした募金は、しっかりと責任を持って被災地に届ける」と話し、被災地支援への協力を訴えた。

 国会情勢については、特に「働き方改革」関連法案に言及し、「果たして会期を延長までして成立させなくてはならない法案だったのか。本当に働く者の立場に立った法案だったのか。働かせ方改革となっていないか」と疑問を表明。その上で、「残念ながら法案は成立してしまったが、私たちは、審議の中で出てきた問題点を47の付帯決議として付けることを勝ち取った。これをもとに、しっかりと政府を注視していく」と述べ、成立したから終わりではなく、これからが重要だと強調した。

 渡辺副代表は、「私たち国民民主党は来週、青年局を中心に、議員やその秘書、スタッフなども一緒になって、広島県、岡山県、愛媛県などにボランティア活動として現地入りする。もちろん被災地の方たちに迷惑をかけないように自己完結で入る。そしてそこで出来るだけのお手伝いをさせていただく」と、募金活動と並行して現地でも活動していく方針を説明した。

 「現在、国会ではIR整備(カジノ)法案が審議されている。本来は(豪雨災害からの)復旧・復興のための支援について話し合いたいが、石井国土交通大臣はこのカジノ担当の大臣だ。カジノの話を優先するあまり、復興の話は全然されていない。不要不急のカジノ法案や公約破りの議員定数を6も増やす議論は、秋以降に議論し直せばいい。何もこの1週間でやる必要はない」と厳しく批判した。

 地元が京都の泉国対委員長は「嵐山の渡月橋が水害にあっている映像を見た方もあるかもしれない。今回はギリギリで氾濫(はんらん)は免れたが、寸前までいった地域だ。この水害で家を失った方もいる。避難生活を送っている方もいる。どうか皆さんのご協力をお願いしたい」と募金への協力を呼びかけた。

募金活動