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 国民民主党は11日、国会近くで党大会を開催し、国会議員代議員と都道府県連代議員により国民民主党の解散を議決した。

 平野博文幹事長より8月19日の両院議員総会での議決、合併新党に149人の議員が参加し、9月10日に枝野幸男議員が代表に選出され党名が立憲民主党に決まったこと、合併新党に参加しない議員のうち14名からの政党分割要請を受け、政党解散に伴う清算財源の分割等について協議し合意を得たこと等の経過、また、これらの経緯を踏まえ、政党分割(分党)については9日の両院議員総会で承認され、全国幹事会等合同会議にも報告したことについて、改めて説明を受けた。
 その上で、平野幹事長は「合併新党設立のためにも、また政党分割を行うためにも、法令に基づいて現在の国民民主党を解散する、いわゆる解党することが前提となる。合併新党、分割新党と進む道は異なっても、長きにわたる自公政権にピリオドを打ち、国民の手に政治を取り戻すという思いはゆるぎなく、皆さんと共有するものと信じている。したがって、我々の歩みを一歩前に進めるために、国民民主党の解散を提案いたします」と述べた。提案は代議員の拍手により賛成多数で議決された。

 最後に玉木雄一郎代表があいさつに立ち、平野幹事長をはじめ同僚議員、地方議員、秘書・職員など党に関わってきた全ての人に謝辞を述べた。政務調査会が党の政策提案や議員立法についてまとめた「国民民主党2年間の歩み」を取り上げ、党所属議員が取り組んだ、公文書管理法改正案、選択的夫婦別姓法案、悪質クレーム対策推進法案、家畜伝染病予防法改正案、領域警備法案、英語民間試験導入延期法案・記述式試験導入中止法案、新型コロナ困窮学生支援法案、事業者家賃支払支援法案、9月入学・9月新学期に関する中間とりまとめ、新型コロナに係る30兆円規模の緊急経済対策、100兆円規模の追加経済対策などを策定したことを改めて紹介した。
 玉木代表は「我が党が、野党だけではなく、政府を含め、対策・政策のけん引役をつとめることができた。2年間の歩みの中で、皆でつくり上げてきたことを代表として誇りに思っている。我々が積み重ねたさまざまな英知と足跡をそれぞれの道に進んでも、新しいこたえをつくり上げていくことにつなげていただきたい。より良い政治の実現、国民のための政治の実現のためにそれぞれの立場でがんばっていこうではないか」と訴え、あいさつを終えた。