「命とくらしを守る『新しい標準(ニューノーマル)』を創る」。国民民主党の平野博文幹事長と連合の相原康伸事務局長、立憲民主党の福山哲郎幹事長の3者は27日、「共有する『理念』」を発表した。理念では、働き方、くらし方を柔軟に選択できる社会、命とくらしを中心に据えた新しい資本主義、地域が主役となる社会等の5項目を示している。
理念では、日本の将来ビジョンとして、(1)コロナ禍及びそれにより明らかになった社会の脆弱さを克服する(2)「命とくらしを守ること」をすべての基軸に、未来を切り拓く(3)1人ひとりの可能性をもとに、格差を排した社会づくりを通じ新たな国民生活の活力に結びつける──をあげた。
めざす社会像として、(1)命とくらしを守る生活保障(セーフティネット)が確立され、働き方・くらし方を柔軟に選択できる安心社会(2)将来世代へ希望がつながる持続可能な社会(3)命とくらしを中心に据えた新しい資本主義(4)「新しい豊かさを地方から」創り出す、地域が主役となる社会(5)健全な民主主義と機能する政府・地方行政──を掲げている。
平野博文幹事長は、「これまでできていると思っていたものが、コロナ禍の中でできていないことが初めてわかったということだ」と述べ、セーフティネットをもう一度見直すこと、行き過ぎた資本主義を国民生活の視点でもう一度見直すこと、東京一極集中ではなく、地方の豊かさを確立すること等を政治主導で動かさなければいけないと主張した。