候補者討論会

 国民民主党代表選に立候補している津村啓介候補と玉木雄一郎候補は27日、岡山市を訪れ、候補者討論会、共同記者会見、街頭演説会を行った。会場の岡山県は津村候補の地元であり、瀬戸内海を隔てて隣り合う香川県は玉木候補の地元であるため、両候補の応援団で会場は満員となった。

 候補者討論会では中国ブロック独自の試みとして、ブロック所属の総支部長や自治体議員からテーマに基づく質疑応答がされた。

 佐藤広典広島県第7区総支部長からは豪雨災害復旧・復興・防災について、芦谷英夫浜田市議からは鳥取・島根県の合区問題について、女性議員ネットワーク会議に所属する大垣照子奥出雲町議からは女性議員を増やすための支援について、青年委員会に所属する福知基弘広島県議からは若者政策についてそれぞれ質疑がされた。

左から佐藤総支部長、芦谷浜田市議、大垣奥出雲町議、福知広島県議

左から佐藤総支部長、芦谷浜田市議、大垣奥出雲町議、福知広島県議

■合区問題

 合区問題について芦谷市議は、地方自治体議会では議員定数を削減しているのに国会は定数を増やそうとしていることを強く批判。合区の解消を国会の最重要課題として野党で合意形成を図るべきと訴え両候補に具体策を質問した。

 これに対し、「中・四国でこの問題は避けられらない」と述べた津村候補は、2012年野田政権時の党首討論で当時の安倍晋三自民党総裁が国会議員の定数削減を約束し野田総理が衆院を解散したことに触れた。それにもかかわらず、安倍総理が定数を増やしたことについて、「安倍さんはこれだけでも責任を取るべきだ」と約束をほごにしたことの責任を求めた。また、現状では、参院選挙区が合区となっている鳥取・島根と徳島・高知の各県に「1議席を割り振ることを約束するこれまでの立場を継承する」と考えを語った。

 玉木候補は、「確かに1票の格差の是正もあるが、ある限られた選挙期間中に選挙カーの声を1回も聞かない地域がある。逆の意味で選挙の情報に接する機会を奪われるような地域が出てくるのは逆に憲法違反と思った。新たな不平等を生んでいる」と合区制度の弊害を指摘。そのうえで、「地域代表的な役割を参院に規定するならば、1県から最低1人は参院議員を出すと憲法上明記する」などと憲法で1県に最低1人は参院議員を選出することを憲法に規定する考えを述べた。

青いシャツの津村陣営と赤いシャツの玉木陣営が会場を埋める

青いシャツの津村陣営と赤いシャツの玉木陣営が会場を埋める

■若者政策

 福知議員は、国民民主党の若者への浸透策や議員を目指す若者の発掘について両候補に質問した。津村候補は、急性白血病で亡くなった日比健太郎名古屋市会議員の政策提言を基に骨髄ドナー登録推進の活動を民進党時代に進めた日比プランを例に示し、「若いからこそできる献血など世代的なテーマをもっとアピールしていく」「具体的な課題を知っていただきながら地に足ついた行動をしたい」と訴えた。他にも学生にインターンをしてもらうなど、党としても若者の政治活動をサポートするようにしたいと意欲を示した。

 玉木候補は、野党時代の自民党が徹底的にしたことがSNS対策だと述べ、「若い人は新聞を読んでいない。何から情報を取っているか精緻に分析して、そこに情報を載せない限り勝てない」と若者向けの情報発信について力を入れたいと見解を示した。また、「県連事務所で学生インターンの人に政治活動に接してもらう」などと津村候補と同様、学生が政治活動に触れることができる機会提供を増やしていく考えも示した。

 岡山市における候補者討論会のライブ動画はこちらから視聴可能です。※ライブ配信は Internet explorer 等の古いブラウザでは表示できない場合がございます。最新のブラウザでご視聴ください。
 https://www.pscp.tv/DPFPnews/1zqKVLrkkYaJB

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街頭演説会

街頭演説会