党代表選の津村啓介、玉木雄一郎両候補が参加する男女平等参画イベント「生きる!輝く!繋ぐ!女性の視点で政治を変える」が党北海道連の主催で28日午後、札幌市内のホテルで開かれた。両候補は会場からの質問に答え、脱原発や公共事業、障害のある子どもの家族への支援のあり方などについてそれぞれの考えを述べた。
会には党所属の地方議員や支援者、労組関係者など約150人が出席。司会は党北海道女性委員長の篠田江里子・札幌市議がつとめた。
最初に党男女共同参画推進本部長の徳永エリ参院議員(党道連代表)が「全国各地で集会や街頭演説会が行われてきたが、北海道では女性を中心にした集会を開かせていただいた」「国民民主党は他の政党に先駆けて、クオータとして来年の統一自治体選挙、夏の参院選女性候補を3割立てる目標を政治的な数値目標を立てた。両代表候補にもぜひとも実行していただきたい」とあいさつ。
続いて、北海道でラジオのパーソナリティとして広く知られるフリーキャスターの中田美知子氏が「女性の視点を活かし多様性を認め合う社会へ」と題して講演。自らの学生時代の体験や女性の社会進出の流れを概観しながら、2014年に国連で女優のエマ・ワトソンが行った演説「He for She」で「if not me,who,if not now,when.(私でなければ、誰がやるの? 今やらなければ、いつ?)と述べて、女性だけで男性もジェンダー平等へともに取り組むよう訴えたことを紹介し(日本語訳はこちら)、「政治は特殊な分野であり、言葉も違うが、そこで変だと思ったことをひとつひとつ書きとめながら、環境を変えるために女性も若いうちから政治を志したらよい」と促した。
後半は政策討論会として、会場からの質問に1問1答で答える形で進行。ともに重度の自閉症の子どもを持つ2人の女性が「孤立して悩んでいる家族を社会全体で守る仕組みを作ってほしい」と訴えたのに対し、玉木候補は「フィンランドのネウボラのような新しい枠組みづくりに挑戦していきたい」と述べ、津村候補は「当事者と障害者福祉に従事している方々の雇用環境をサポートする法案を議論している」と党の取り組みを紹介した。
農業に従事する女性から「種子法廃止やTPPなどで厳しい環境にある北海道の農業をどう活性化するか」と問われ、津村候補は「党で種子法復活法案を提出した。TPPの酪農や畜産の分野での北海道への影響は大きく、TPPからアメリカが離脱したことでセーフガードの発動基準が厳しくなることを懸念する」との認識を表明。玉木候補は「新自由主義的な農政では農村が崩壊する。収奪型ではなく、家族農業の価値を見直そうという世界の流れに日本は遅れている」と危機感を示し、地域政策として農業の重要さを強調した。これ以外には「災害時の避難者のLGBT対策」「脱原発政策」「高齢化や車を持たない時代の社会インフラのあり方」「選択的夫婦別姓」についての質問が出され、両候補は自らの体験や具体的な事例を交えながら丁寧に回答した。
討論後に両候補は5分ずつ代表選への自らの思いと政策を訴えた。さらに、25日に金沢市で党女性議員ネットワーク会議が手渡した男女平等参画について両候補の考えを質す公開質問状への回答が約束通り、同ネットワーク会議北海道ブロック世話人の篠田札幌市議へ手渡された。
討論会を終えた両候補は地元メディアの記者会見に臨んだ後、市内の大通公園で札幌市民や足を止めた観光客などを前に街頭演説を行い、涼しい北海道での熱い選挙戦を締めくくった。
集会のライブ動画はこちらから視聴できます。
https://www.pscp.tv/w/1BRJjeryXXvGw
※IEなど古いブラウザではご覧になれません。最新のブラウザでご覧ください。
大通公園での街頭演説の動画はこちらからご覧ください。
https://www.pscp.tv/w/1LyxBQrRmlyJN
※IEなど古いブラウザではご覧になれません。最新のブラウザでご覧ください。