代表選に立候補している津村啓介、玉木雄一郎の両候補は1日、神戸市を訪れ、大丸神戸店前で街頭演説に臨んだ。

 津村候補は、27年前、がん患者に告知することが一般的でなかった時代に、家族からの要望で担当の医師が本人の意思確認をすることをしないまま延命治療を終了した医師が殺人罪に問われたことを例に挙げ、「その時の安楽死の基準が現在、世界の安楽死の基準。日本は尊厳死に世界に先駆けて向き合った国である」と述べ尊厳死の合法化を提言したいと訴えた。

 玉木候補は、FMS(米国から兵器や教育訓練等の役務を有償で受けるもの)の予算が民主党政権時は400億円だったものが、安倍政権のもと来年度予算の概算要求では7000億円に膨れ上がっていることを指摘。これを受けて、「海外にお金がどんどん流れていたら暮らしが良くなるわけがない。おかしなところに税金が流れるバケツの穴をふさいで、生活が良くなると実感できるところにお金が流れるように変えていこう」と訴えた。

 街頭演説会終了後に両候補は記者団からの取材に応じた。

 記者団から、代表になったら支持率向上のためにどうするべきと考えているかを問われた。

 津村候補は、「一つは国民民主党と言えばコドモノミクスだよね、尊厳死の議論だよね。アベノミクスの処方箋と言えば国民民主党だよね。と『政策の国民民主党』の認識を皆さんにぜひ持っていただく。もう一つは来年の参院選に向けて野党全体で過半数という目標を、退路を断って明言することで私たちが進むべき道を明確にすることだ」と主張した。

 玉木候補は、「具体的に私たちが目指す現実的な改革中道路線はいったい何なのかを磨きをかけ、それを国民の皆さんと共有していくのが第一。そのうえで、選挙を戦うこと」と述べ、「選挙でしか本当の意味での支持率向上はないと思っているから信じる政策を掲げ、全力で戦い、そして具体的な成果を残していく。その中で支持率を着実に上げていきたい」と語った。

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神戸でのぶら下がり記者会見

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