国民民主党 政務調査会長 泉 健太

 本日、文在寅韓国大統領と金正恩北朝鮮労働党委員長との間で「9月平壌共同宣 言」が署名された。南北の緊張緩和に向けた取り組みは、北東アジアの平和と安定を目指す我が党としても歓迎したい。
 しかし今回の共同宣言では、長年の懸案である非核化や拉致問題における具体的進展は得られなかった。
 北朝鮮は東倉里(トンチャンリ)のミサイル発射台などの廃棄を表明したものの、 寧辺(ニョンビョン)核施設廃棄などの追加的措置については『米国が相応の行動を 取ること』を条件としており、今回の共同宣言で北朝鮮の姿勢が変化したとは言い難 い。
 日本政府は『核・ミサイルの完全かつ検証可能で、不可逆的な廃棄』について米韓 政府といっそう緊密に取り組むとともに、拉致問題の完全解決をより強く北朝鮮と国際社会に訴えるべきである。
 日朝首脳会談の開催を含め、国民は事態の打開を求めている。
 政府が国民の声に応え、北朝鮮外交で主導権を発揮するよう、我が党も国会審議などで強く訴えていく。                                       
以上