泉政務調査会長、3大学合同ゼミ合宿でスピーチ

泉政務調査会長、3大学合同ゼミ合宿でスピーチ

 泉健太政務調査会長は28日午後、国会内で行われた「OAK Joint Seminar2018(長崎県立大学、東洋大学、神戸学院大学合同ゼミ合宿)」に参加し、「泉政調会長に聞く10の質問」に答えるとともに、「泉議員キーノートスピーチ」を行い、意見交換した。

「泉政調会長に聞く10の質問」

「泉政調会長に聞く10の質問」

 参加者の大きな拍手で迎えられた泉政調会長はまず、「議員会館の食堂はおいしいですか」「日ハムより他球団が好きだ」といった楽しい問いや、「子育てに参加している」「自民党総裁選で投票するなら」といった10の質問に〇×で回答した。「子育てに参加している」の問いには速攻で〇を挙げた。

 ゼミの学生たちは合宿期間中、2つのグループに分かれて「労働問題」と「日ロ関係」に関して調査し議論してきたとして、その結果をレポートした。

労働問題に関するプレゼンする学生の皆さん

労働問題に関するプレゼンする学生の皆さん

 労働問題に関するプレゼンでは「女性の働き方」について着目したとして、議論結果が報告された。女性の正規社員が1985(昭和60)年には全体の68%だったのが 2006(平成18)年には43.8%まで減少し、非正規社員は28.4%だったのが39.9%へと増加したデータなどと示し、女性の雇用環境で非正規雇用が広がっていることに着目した報告があった。まとめとして「人生の邪魔をしない職場づくりが必要。多様な働き方や事業内保育所の導入など女性にとって働きやすい環境の整備が必要」「資生堂など女性が多いところや女性の声が反映されるところは徐々に進んでいっている」といった問題提起があった。また、配布した国民民主党の女性候補者比率30%をめざすことを告知する女性候補者支援のリーフレット「コウホのススメ」にも触れ、「国民民主党は(女性候補)30%を目指すと書いてあったので、話がつながった」などとも述べ、「これから就職活動が始まるが、企業の情報を得て自分たちが当事者であるという意識をもって自分たちが社会を変えていく」と語った。

 泉政調会長は「ようこそ国会へ」と歓迎の意を表明し、自身が国会に来たのは立命館大学の学生時代が初めてだったと振り返り、自身のこれまでの国会での取り組みを紹介。また、1月から7月まで開かれていた通常国会で野党が政府提出法案に反対した割合についてアンケート。(1)25%以下しか反対していない…1人、(2)25~50%反対…3人(3)75~100パーセント反対…18人(4)100パーセント反対…2人という結果を受けて「国民民主党や立憲民主党などが反対した割合は20%、80%は賛成している」と国会審議の実態を紹介。森友学園・加計学園の問題を委員会質疑で取り上げたのも全質疑時間の10%だったことにも言及し、マスコミ報道に踊らされつことなく自分の目で国政の実態を見極めてほしいと参加者に要請。また、野党は与党の足を引っ張るためにだけ存在するのではなく、日本の国全体や国会でよりよい政治を見極めるためにも野党の位置づけは必要であり、与党と野党が切磋琢磨することでよりよい政治が作り上げられていくとの認識を示した。

 さらには「法律にただ従うだけではなく法律を作る側にまわってみてほしい」「法律は官僚や権力者のものではない。自分たちがつくるもの」「自分たちが1票と投じることでつくることもできるし、自分たちがつくって政治家や役人に求めることもできる」「決められた法律が最悪だったら戦争に行かされることもある」と訴え、よりよい社会をつくるために法律をつくる権利が自分たちにはあるということを忘れすに課題解決に取り組んで行ってほしいと求めた。

OAK Joint Seminar2018に参加した泉政調会長

OAK Joint Seminar2018に参加した泉政調会長