国民民主党・玉木雄一郎代表

 玉木雄一郎代表は24日、国会内で定例の記者会見を開いた。同日開会した臨時国会での取り組みについて、まずは災害・防災対策について議論し、第4次安倍内閣の新閣僚の資質の問題もさまざま出てきていたり、財務省の不祥事が続いたにも関わらず留任した麻生副総理兼財務大臣の件も含めて徹底的に追及していく考えを示した。

 今国会の政策課題については、憲法、移民問題、日米物品貿易協定の3つに大きなごまかしがあることを指摘。

 安倍総理が示した憲法に自衛隊を明記する案については、「必要な自衛の措置をとる」と案文に記載されていることが自衛権の範囲を無限に広げ、フルスペックの集団的自衛権も認められる余地があり、自衛隊を憲法に明記しても「何も変わらない」と安倍総理が発言していることにごまかしがあると言及した。

 今国会に提出される入管法改正案に関し安倍総理が「移民政策はとらない」と言ってきたことについて、玉木代表は「家族を連れて期限の定めなく日本に定住できる道を開くのは国際的に考えて移民だ」と強調し、事実上の移民政策を進めるのではないか追及する考えを語った。

 先の日米首脳会談で合意した日米物品貿易協定については、TAGという言葉を日本政府が使っているが、内容は「締結しない」と言ってきたFTA(自由貿易協定)と変わらないことを指摘。米国からの農産物の輸入品が大量に流入することで日本の農産物が売れなくなる懸念があり、農家への裏切りとなっていないか厳しくただしていくと意気込んだ。

 最後に首都圏を中心に風疹が流行っており、妊娠女性が感染すると生まれてくる子どもが障害を抱えるリスクもあることから、国民民主党の議員、秘書、職員を対象に30日に希望者を対象に予防接種を行うことが発表された。

風疹予防接種の説明をする大西健介国民運動局長

風疹予防接種の説明をする大西健介国民運動局長

予防接種の提案をした関健一郎衆院議員

予防接種の提案をした関健一郎衆院議員