玉木雄一郎代表は13日、参院選の選挙公約となる「新しい答え2019」を発表した。記者会見に泉健太政務調査会長が同席し、城井崇広報局長が司会進行を務めた。
玉木代表は「私たちが参院選で国民の皆さんに訴える選挙公約『新しい答え2019』をまとめさせていただいた。一番訴えたいのは『家計第一』という考え方だ。今消費が非常に落ち込んでいる。世界経済も国内経済も不透明な状況だ。GDPの6割を占めている消費を活性化していかなければならない。そのためには家計を徹底的に応援する、総合的な政策を打ち出していく」と重要な柱を説明した。
玉木代表は経済を良くするためにはバランスが重要だとし、「経済は家計と企業と政府部門によって成り立っている。アベノミクスは「企業」を豊かにしたが、その恩恵が「家計」には及んでいないということが最大の問題だ。実質賃金が伸びないことによって、消費が低迷している。今回公的年金だけでは満足な老後の生活水準に届かないことも(金融庁の報告書により)明らかになった。今こそ家計第一の経済政策を全国で訴え、参議院選挙の勝利につなげていきたい。あわせて、統計を見ると、自営業や農業者の所得が何十年間も落ちている。特に、中小企業や農業を営む方が多い地方・地域を元気にしていくことも、家計第一の経済政策の大きな柱として入っている。私たちは『家計を豊かにする、地域も豊かにしていく』ことを目指したい」と参院選への決意を語った。
玉木代表が説明した参院選挙政策「新しい答え2019」の概要は次の通り。
「家計」の主要政策
- 児童手当増額! 対象15歳までを18歳までに! 給付は全員月1万5千円に!
- 暮らせる年金を 低所得の年金生活者に、最低月5千円を給付!
- あなたの家賃を補助 年収500万円以下の世帯の家賃に月1万円。
「地域」の主要政策
- 乗合タクシーの普及支援 低料金でドアツードアを!
- 高速料金を見直す どこまで走っても、上限は、土日祝1千円、平日2千円!
- 農業を続けられる所得補償 日本の「農」と「食」を守る!
- 孤独を支える対策 孤独担当大臣を置き、誰ひとりとして、孤立させない!
- 地域どこでもWi-Fi! 全国の駅前や飲食店などへのWi-Fiスポット設置支援でギガ不足を解消!
他の重要政策
- 消費税については、今回の消費税引き上げには反対。
- 雇用・賃上げについては賃上げなくして成長なし!
- 法人税率には段差を!
- 中小企業には社会保険料負担軽減を!
- エネルギー・環境政策は原子力エネルギーに依存しない社会を目指す。次世代は分散型エネルギーへ。
- 外交・安保・憲法は、現実的な対案で国を守る。
- 復興・災害対策は被災者支援とボランティア控除の実現を目指す。災害損失控除やボランティア活動支援税制などを創設。
- 政治・行政改革は衆参両院の定数を削減。まずは国会に提出した参議院定数6減法案の成立を目指す。
選挙公約パンフレットの政策各論に今回入れられなかった政策については、党内での議論をまとめ、「インデックス」という形で今後党のウェブサイトに掲載すると城井広報局長が説明した。