防府市内で演説する泉健太政調会長と大内一也候補

 泉健太政調会長は8日、山口県防府市を訪れ、参院山口選挙区から国民民主党公認で立候補した大内一也(おおうち・かずや)候補と共に防府駅近郊で街頭演説を行った。「乗り合いタクシー」の普及支援など新たな公共交通の在り方についての政策を掲げ、国民民主党への支持を呼び掛けた。

 泉政調会長と大内候補は共に40代半ば。2人よりさらに若い世代も含め、年金など将来の生活に対する不安を抱え、結婚や子育てを諦めている人が多いと現状を説明した。山口県の街の様子からも、空き家や空きテナントの多さ、若者の少なさを実感したとして、地方から活力が失われている現状を危惧した。現在、「アベノミクス」と銘打った経済政策が続けられているが、山口県でも経済が良くなった実感が得られていないのではないかと、安倍政権の経済政策に疑問を投げかけた。そのうえで「私たちは持続可能な地域を作りたい。地域に視点を当てたいと真剣に思っている」とし、人間関係のしがらみを解き放ってぜひ大内候補の若きチャレンジを応援して欲しいと訴えた。

 また、泉政調会長は、国民民主党が政党の中で最もタクシー政策に力を入れていることを紹介。国民民主党は、国がタクシー事業者に対して補助を行い、バスが走れない地域であっても安い値段で乗り合いタクシーに走ってもらう「乗り合いタクシーの普及支援」を掲げている。「生活の足」を支える新たな公共交通の在り方について具体的な政策提案をしていきたいと訴え、国民民主党への支持を呼び掛けた。

 大内候補は、山口県が野党にとって大変厳しい選挙区であることを知りながらも、「今の政治を変えたい、変えなければいけないという熱い思いをもって立候補した」と自己紹介した。現在、働く世代が厳しい生活に直面しており、年金問題への取り組みを先送りする政府の対応は責任放棄であると指摘し、その上で、「今の政治を絶対に変えなければいけない」と力を込め、具体的な政策を掲げて戦う国民民主党の公認候補である自らへの支持を訴えた。

「今の政治を変えなければならない」。熱く訴える大内候補

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選挙カーから元気に手を振る泉政調会長と大内候補

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