21日に投開票が行われた第25回参院通常選挙の滋賀県選挙区で、国民民主党が推薦した嘉田由紀子元滋賀県知事が接戦の末、自民党現職を破り初当選を果たした。
大津市内のホテルに設けられた開票会場には夜7時過ぎから緑色のTシャツやネッカチーフを身に付けた支援者らが続々と集まり開票を見守った。日付が変わる直前、当選確実の報が流れると、場内には支援者の歓喜の声と大きな拍手がわき上がった。
支援者の大歓声に迎えられてあいさつに立った嘉田候補は冒頭、国民民主党をはじめとする4野党共闘、連合、市民の会をはじめ、多くの方々から支援を受けたことに対して「皆さんのお力、結集の成果についてお礼を申し上げる」と深々と謝意を表明した。
選挙戦の結果について「有権者の半分近くの方が相手候補に投票した。滋賀の代表としてこの後、この事実を真摯に受け止め、広く声を聞いて全体の代表になれるように学んでいく。滋賀を全体として1つにするために6年間頑張っていく」と意気込みを語った。
嘉田候補は、安倍政権が規制改革の名の下で農業や漁業、私たちの暮らしまで壊し始めていると指摘。「政治は未来をつくること。未来の世代に対しての責任を強く感じている」と述べ、自己責任型から支え合い型への政治に転換していくと決意を示した。