国民民主党は18日、2019年度地方自治体議員フォーラム総会・研修会を大阪市内で開いた。研修会は19日まで行う。研修会に先立って玉木雄一郎代表があいさつし、「反省と模索の野党時代から、次世代与党に向けた準備期間に入りたい」と呼びかけた。
玉木代表は、解散・総選挙の可能性に触れ、政権を担いうる解決策を示すのが国民民主党だと訴えた。そのためには「政策を磨くことを忘れてはならない。特に経済政策が大事だ」と述べ、特に働く者、若者、教育の3分野へお金がいくようにしなければいけないと考えを示した。
総会は、山本悟史香川県議を議長として選出後、地方自治体議員フォーラム世話人代表の宗方保福島県議、組織委員長の足立信也参院議員、自治体議員局長の川合孝典参院議員、政務調査会長の泉健太衆院議員があいさつをした。
宗方世話人代表は、今回の研修会には「選挙に勝つためのノウハウも入っている。あらためて国民民主党の結束を固めることを願う」と発言。「国政では大きな固まりの話をしている。大きな固まりは風船のように柔らかいのではなく、ラグビーボールのようにきちっとした硬さの固まりにしてほしい。きちっとした固まりの中で自治体議員が力をつけて、その中心は自治体議員なんだという覚悟を持って頑張る」と意気込みを示した。
足立組織委員長は、「今の官邸・内閣は右側の方々が中心になって動かしている。それに対して反作用で左寄りが盛り上がっているのが今の日本だ」と現在の日本の政治情勢を解説。そのうえで、「この時に大切なのは真ん中にいる政党がなければいけないということ。右も左も意見をきちんと聞ける真ん中に軸足ある人。ぜひそのような政党として理念・立ち位置を共有しながら、われわれがこの日本の中心軸にあるという思いで皆さんと手を携えて頑張っていきたい」と呼びかけた。
川合自治体議員局長は、「国民民主党は地域に根差した活動に立脚した政党を目指したい。しかし地域で活動している役員でない議員の皆さんとお会いする機会はなかなか持てない」と述べたうえで、「この党をこうするべきという提言を含めて、党本部自治体議員局に寄せてほしい。皆さまがより活動しやすい政党の枠組みをつくりたい」と役員以外の自治体議員からも党をより良くしていくための意見を募った。
泉政調会長は、解散風が出てきたことに伴い、次の政策集に着手する必要性に触れた。「家計第一の政策集をもう一度ご覧いただき、この表現はこう変えるべきではとか、意見をいただきたい」と述べ、国政の課題も地域の課題についても意見を寄せるように依頼。「皆さまとコミュニケーションして素晴らしい政策づくりにまい進したい」と語った。
総会の最後には、自治体議員フォーラム世話人副代表の上杉知之新潟県議が2018年度活動報告と提案をし、了承された。