指定都市行財政問題懇談会

 国民民主党は21日、「指定都市行財政問題懇談会」を党本部で開催した。この会合は、指定都市(全国20市)が抱える行財政問題や各都市の課題等について党所属の指定都市市議会議員と国会議員が意見交換するもの。

 今回の担当市である名古屋市の上園晋介名古屋市会議員が冒頭、「財政需要は増加の一途をたどっている。指定都市は圏域における中枢都市としてのエンジンとなるべく、経済再生のための先導的な役割を果たしていく。そのためにも自主的、自立的な行財政運営を行えるように地方税の財源の拡充強化を積極的に求めていく」と述べた。

 党国会議員を代表してあいさつした玉木代表は「民主党政権時は、地方の自主性や裁量性を高める政策を行ってきた。現政権では地域の自主性がないがしろにされつつあるのではないかと思う。地域の皆さんの意見を踏まえて、これからの国政としての政策にしっかりと反映していきたい。次期衆院選挙の政策も地域の声を反映し、地域と結びついた政党として発信していく」と述べた。その後、国直轄事業負担金や臨時財政対策債の問題をはじめ、ふるさと納税、災害対策、公的病院再編をめぐる問題、教育環境の課題など幅広く意見交換を行った。

 懇談会には玉木代表のほか、平野博文幹事長、大塚耕平・古川元久両代表代行、大島敦・津村啓介両副代表、泉健太政調会長、牧義夫、日吉雄太衆院議員、青木愛・森本真治・古賀之士・伊藤孝恵各参院議員が出席した。

 指定都市市議会からは上園晋介名古屋市議のほか、郷古正太郎仙台市議、小柳嘉文さいたま市議、白鳥誠千葉市議、林敏夫川崎市議、坂本勝司横浜市議、関根雅吾郎相模原市議、佐藤成子静岡市議、中野洋一京都市議、大井敏弘神戸市議、三宅まゆみ北九州市議、近藤里美福岡市議が出席した。

あいさつをする玉木代表

あいさつをする玉木代表

PDF「2020年度指定都市要望」2020年度指定都市要望