ハンセン病元患者家族による総理申し入れ

 「ハンセン病元患者家族に対する補償金の支給等に関する法律」が今月22日に公布・施行されたことを受け、元患者の家族らが26日、総理官邸を訪問。安倍総理らに元患者家族らに対する継続的な支援を要請した。この訪問に、議員立法の成立に深く関わった泉健太政務調査会長ら超党派議員懇談会のメンバーが同行した。

 元患者の家族を代表して黄光男さんが「今回の法律は、原告団以外の元患者にも補償する内容にしていただいた。これはわれわれ家族の立場を認めていただいた結果だと考えている。この法律ができたことは喜ばしいが、これを機に自分が元患者だったことを子どもに知らせるべきか迷っている人々もいる。ハンセン病という重荷を、子どもがこれからずっと背負っていかなくてはならなくなるからだ。こうした悩める人々がちゅうちょなく喜んで活用する法律とするには、ハンセン病を背負って生きていくことに対して、これからも政府が支えていく、見守っていくという姿勢が必要だ」と元患者家族への継続的な支援を訴えた。

 今回の立法に推進的な役割を果たした超党派議員懇談会には、泉健太政務調査会長の他、岡本充功衆院議員、榛葉賀津也参院議員らが参加していた。