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2020年3月27日


               令和2年度予算成立について(談話) 


                             国民民主党政務調査会長

                             泉 健太

 本日成立した令和 2 年度予算案ですが、国民民主党は今回、反対したことをご報告申し上げます。以下、その理由をご説明いたします。

 
 まず第一に、新型コロナウイルス対策費が計上されていない点です。政府は従来の費目で対応可能としていますが、対策費が明示されないことは予算の透明性・公開性を損ねます。

  第二に、接待疑惑が続くIR(カジノを含む統合型リゾート)事業関連の費用の見直しが行われていない点です。  

 第三に、マイナンバーポイント還元など、効果が不確かで偏りのある事業に約 2,500 億 という巨額の費用が計上されている点です。  その他にも、イージス・アショアや F35 などの購入経費の問題など改めるべき点があります。 


 そもそも新型コロナウイルスの感染拡大が、国民生活と経済に大打撃を与える中、まず はその対策が最優先であるべきです。

  国民民主党は、2 月の衆議院予算審議において、他の野党と共同で、新型コロナウイル ス対策費を求める組み替え動議を提案し、また党独自では、いち早く計 30 兆円の緊急経済 対策を策定しました。

  しかし、政府は組み替え提案に応じず、感染防止対策や経済対策についても予算に本格 計上しませんでした。
 
  また他の疑惑も放置できません。「桜を見る会」と「前夜祭」疑惑での、総理答弁とホテ ル側の証言の大きな食い違い。東京高検検事長の前代未聞の定年延長問題。森大臣や北村 大臣の迷走答弁。また河井夫妻の公選法違反問題。そして森友問題では財務省職員の遺書 から、権力からの圧力が明白となりました。
 
  国民民主党は、新型コロナウイルス対策に関して設置された政府・与野党連絡協議会を 通じ、今後も皆様の命、生活、事業、雇用を守るために提案を続けてまいります。あわせ て速やかな経済対策の策定と補正予算の編成を求めていきます。

PDF「令和2年度予算成立について(談話)」令和2年度予算成立について(談話)