国民民主党は19日、全国幹事会・自治体議員団等代表者合同会議に引き続き、両院議員総会を開催し、幹事長・政調会長協議で取りまとめた新党綱領案、新党規約案、新党代表・党名選挙規定案を踏まえた立憲民主党との新党設立について協議した。
冒頭、玉木雄一郎代表があいさつに立ち、今年度の党員・サポーター登録者数が昨年度を上回ったこと、新型コロナに関して行ったさまざまな政策提案が政府の政策にとり入れられたことを挙げ、国民民主党が進めてきた政策提案型の政治姿勢が定着し、成果を上げていると評価した。その上で、「昨年来、大きな固まりをつくるために立憲民主党と協議してきたことについて今日は結論を出していきたい」述べた。
会議を両院議員懇談会に切り替え、平野博文幹事長より立憲民主党との協議経過と新党規約案、及び新党代表選出・党名選挙規定案について、泉健太政務調査会長より新党綱領案について報告を受けた。それに対し、参加議員で質疑応答、意見交換を行った。
その後、再度両院議員総会に切り替え、玉木代表より「政権交代に向けた『大きな塊』を目指し、国民民主党と立憲民主党との間において、幹事長・政調会長間協議を重ねてきた結果、別紙の新党綱領案、新党規約案、新党代表・党名選挙規定案がまとまったことから、(解党の上で)新党をつくることを承認するとともに、新党結党に向けて、最後まで国民民主党全員での新党への参加の努力を続け、全員参加が叶わない場合には、さらなる『大きな塊』に向け、円満かつ友好的に諸手続きが進むよう、その対応を代表・幹事長に一任する」との提案を受けた。提案は賛成多数で可決された。
終了後、玉木代表が会見を行い、「今日は、新党の結成について諮り、最終的な結論を得た」と報告した。両院議員総会で代表の提案が可決したことにより、「2年余り続いてきた国民民主党の歴史にピリオドを打つことになった。この間、苦しい中ではあるが、仲間とともに築き上げてきた国民民主党の政策や文化は誇るべきものであり、この思いをしっかりと引き継いで行ってほしいと同僚議員に伝えた。政策提案型の改革中道政党の立ち位置は、今こそ日本で必要だと思っている。この思いを新しい党に加わる方も、そうではない方も引き継ぎ、育み、これから日本のために、国民のために尽くしてほしいということを最後にお願いして、今日の総会を終わった」と述べた。