国民民主党など野党5党1会派の幹事長・書記局長は22日午前、国会内で会談した。加計学園の獣医学部新設をめぐり2015年2月に安倍総理が同学園の加計孝太郎理事長と面会し、学園側から報告を受けたとする内容の記録文書を愛媛県が21日、参院予算委員会に提出したことを受け、今後の対応等について協議。柳瀬元総理秘書官と加計理事長の証人喚問、ならびに愛媛県の中村時広知事の参考人招致を与党に求めていくことで一致した。国民民主党からは古川元久幹事長が出席し、泉健太国会対策委員長が陪席した。

 会談の結果、次の点などを確認した。

  • これまで1年にわたり安倍総理が国会で虚偽答弁を繰り返してきた疑いがより強まったと言わざるを得ない。立法府と行政府の信頼関係が失われ、安倍総理の進退が問われる重大な局面を迎えた。
  • 獣医学部新設が「はじめに加計ありき」「官邸ありき」で始まったことが新文書から明らかになった。「首相案件」「官邸の最高レベル」「総理のご意向」という文言の信憑性はより深まった。これまでの安倍総理ならびに政府の説明とは全く異なっており、柳瀬元秘書官の参考人質疑も事実を語っていない。言語道断である。
  • 愛媛県からも公文書という形で国会に提出された以上、反証は政府・与党の責任である。もし、新文書の内容と異なる事実を示したいのであれば、与党は、柳瀬唯夫元総理秘書官と加計孝太郎理事長の証人喚問、ならびに中村時広愛媛県知事の参考人招致を拒否するべきではなく、速やかに実現すべきである。

野党幹事長会談確認事項