通常国会の実質的な最終日となった20日、国民民主党は、党本部で両院議員総会を開いた。

 大塚耕平共同代表は冒頭のあいさつで、「明後日が本当の会期末なので、われわれは最後まで全力で戦い抜きたい。IR(カジノ)整備法案に関しては昨日、残念ながら委員会では可決されてしまった。矢田わか子さんには当選1回とは思えないような働きで大反対の論陣を張っていただいた。そして法案には、しっかり反対をしつつ、ギャンブル依存症の弊害(へいがい)を極力抑制するために、付帯決議はたくさん獲得していただいた。『ギャンブル依存症問題を考える会』の関係者や依存症患者の皆さんからも、高いご評価をいただいている。田中紀子さんという『考える会』の代表が大変すばらしいコメントを出して下さっているので、ぜひ一度ご覧いただきたい」などと述べた。

 玉木雄一郎共同代表は、「本日、野党5党1会派の野党党首会談を行った。そこで内閣不信任決議案の提出を決め、午前中に提出した。私からは、安倍政権には正義も道義もない、と申し上げた。しっかりと対峙(たいじ)していくということで不信任案の提出を決めた。枝野幸男立憲民主党代表には、不信任案を出す以上、安倍政権にとって代わる政権構想を示してもらいたい、と申し上げてきた。私たちとしては連立政権は望むところなので、新しい野党の枠組み、具体的な連携の姿を示していただきたい」と報告した。

 平野博文総務会長、および古川元久幹事長からは、(1)代表選挙規則の改正(2)代表選挙日程――についての総務会決定事項の報告があり、了承された。代表選挙規則改正の大きなポイントは(1)推薦人要件の緩和(2)運動期間の柔軟化(3)党員・サポータ―による電子投票――の3点。また代表選挙の日程については、8月22日(水)の告示、開票日を9月4日(火)とした。

 その後、古川幹事長より党務について報告があり、(1)14~18日には党の青年局を中心に、150人を超えるのボランティアが岡山や愛媛県、岡山県に向かったこと(2)21~22日にも広島に約70人のボランティアが向かう予定であること(3)被災地支援には引き続き取り組んでいき、閉会後も各地で募金活動を行っていく――などの報告があった。

 また地元が被災した岡山県、愛媛県、広島県出身の党所属議員から、党の救援・ボランティア活動に感謝する旨の発言もあった。

両院総会で報告する平野博文総務会長