東日本大震災復興・福島・原発事故対策本部(本部長:増子輝彦幹事長代行)一行は3日、福島県双葉郡を訪問し、東日本大震災から7年以上経過したが、まだまだ復興途上にある現状を視察した。増子本部長の他、大島九州男同本部事務局長、近藤和也災害対策特別委理事が同行した。
富岡町長との面談では、現状について説明を受け、朝5時から始まる国道6号線の渋滞状況や、防犯対策、高等教育機関の誘致による人材育成などについて意見交換を実施した。増子本部長からは、先日のバドミントン世界選手権で優勝した桃田賢斗選手が富岡高校出身とのこと、同競技の世界的な大会を誘致したらどうかといった点や、同じ被災地でも復興の速度が違うことから、これからは良いことだけではなく悪いことも表に出していくべき旨を発言。これからも、政治生命を賭して、復興支援に全力を尽くすことを約束した。
2022(平成34)年春頃までの帰還開始を目指す双葉町では、普段は立ち入ることの出来ない特定復興再生拠点の現場を訪問、解体についての課題、帰還時の受け皿をはじめとした今後の再生計画について説明を受けた。
大熊町では、復興拠点地域である大川原地区の復興に向けた姿を視察、吉田副町長から、大野駅を中心とした今後の復興再生計画や現状の課題について説明を受けた。
7月28日に再オープンした楢葉町のJヴィレッジも訪れ、秋田県から同施設に合宿に来ていた中学生とも懇談。中学生からは元気なコメントがあり、一歩ずつではあるが、風評被害の払拭を確認した。終了後、記者団の取材に応じた増子本部長は、「東京電力福島第一原発事故の対応拠点としての役割を果たしたJヴィレッジで、子どもたちが元気にサッカーをしている姿を見ることが出来て嬉しい。自治体により異なる復興への道に対応することが大切だ」と述べた。