増子輝彦議員

 参院予算委員会で11日、第2次補正予算案が審議され、国民民主党の増子輝彦議員が質問に立った。医療提供体制の整備、感染拡大防止と経済回復、コロナ感染症と大災害(特に原発事故)同時発生対策などについて安倍総理らにただした。

 増子議員は、政府の要請に沿って新型コロナウイルス感染者を受け入れている医療機関で、感染を恐れて患者が激減し、経営が圧迫されている事例を示し、医療機関への資本注入が不可欠と訴えた。具体策として、「昨年度分の診療報酬を(前倒しで)入れてもらいたい。そうすると当面安心し、日本人の命と健康を守ることができるし、これは経済の再生に繋がってくる」と説いた。

 また、持続化給付金事業の委託先に関して、「商工会議所や商工会、中央会で十分できるではないか。なぜ中抜きすると言われているところを使ったのか」と追及した。梶山経産相は、「地元の商工業者への対応で手一杯だという話があった」などと答えた。それに対して増子議員は、地元の商工会議所などから「物凄く忙しくて駄目だなんて話は聞いたことがない」と紹介し、3団体を活用するよう求めた。

 今回のように感染症が拡大する中で、原発事故や自然災害などが同時に発生した場合に経産省がどのように備えているかをただした。経産相は「各地域の避難計画等に基づく防護措置と新型インフルエンザ等の対策特別措置法に基づく行動計画等による感染防止対策を可能な限り両立をさせる」と答えた。増子議員は、原発事故を想定して対策を作り直すべきと提案した。