決意表明を行う津村・玉木両候補

 新代表を選出する国民民主党2018年9月臨時党大会が4日午後、東京都内で開かれ、津村啓介、玉木雄一郎(届け出順)の両候補がそれぞれ代表選挙最後となる決意表明を行い、支持を訴えた。

 臨時党大会の冒頭、小林正夫代表選挙管理委員長が代議員の過半数が出席しているとして大会の成立を宣言。今回の代表選挙は、大塚共同代表および玉木共同代表の任期が規約上9月末までとされているため、党規約第11条第4項にもとづいて、党員・サポーターと地方自治体議員を含む有権者によって実施されるものだと説明。有権者数は一般党員・サポーター7万4939人、地方自治体議員758人、国政選挙の公認候補予定者18人、国会議員については62人のうち除籍に伴って投票権を放棄した有権者が1人いると報告した。

代表選管報告を行う小林正夫代表選菅委員長

代表選管報告を行う小林正夫代表選菅委員長

 各候補者の決意表明の要旨は次の通り。

津村啓介候補

 国民民主党は何を目指す政党なのか。私は国民民主党を王道の政治を行うオープンな社会を目指す政党として位置付けたい。社会が求める新しい価値観を提示し、価値観の力で国民を束ねる王道の政治に位置付けていきたい。そして安倍政権と厳しく対峙し真っ向から対決したい。私たちのライバルは自民党だ。どんなに長くともあと3年で安倍政権は終わりを迎える。その次の政権を担う気概をもって国民民主党を野党の中心に位置付けていきたい。

 それには政権獲得後直ちに行う政策のパッケージが必要で、それを提示できるのは国民民主党しかないと断言する。最初にやることは、アベノミクスへの具体的で現実的な対案を示すことだ。アベノミクスのシンボルであるマイナス金利政策は、多くの生活者の資産運用をマイナスにおとしめている。これがアベノミクスの本質であり、多くの国民の犠牲の上に今の株価は成り立っている。私は野党各党と協力し政権獲得後、2週間で政府と日銀の政策協定を放棄し、マイナス金利政策を転換してプラス金利の世界を取り戻す。

決意表明を行う津村啓介候補

決意表明を行う津村啓介候補

玉木雄一郎候補

 私たち国民民主党は、議員の質では間違いなくナンバーワンの政党だ。魅力的で実現可能な政策も提案してきた。それでも支持率が上がらないのはなぜか。それは「何をする政党なのか」を明確に国民に伝えられていないからだ。私たちは何を目指す政党なのか、政治家としての原点に立ち戻り、国民に真っ直ぐ伝えたい。政策を細かく語るより、この党の原点を表す言葉を伝えたい、それは「改革」だ。この党は、普通の人の暮らしを良くしようと結党した政党だ。私はその先頭に立って、「国民のための改革」に取り組む。

 また、この党を、党内で自由にものが言える政党にしていきたい。私たちが目指す社会と同じ、フラットでオープンな政党を作ろう。そして代表の最大の仕事は、選挙で仲間を当選させること。来年の統一地方自治体選挙、参院選で仲間を全員当選させるために、選挙区調整や他党、他の会派との協力にも積極的に取り組む。選挙と国会は一枚岩で臨む。

決意表明を行う玉木雄一郎候補

決意表明を行う玉木雄一郎候補

 動画はこちらでご覧ください。
 https://www.youtube.com/watch?v=uvLnuZ4RInM