衆院予算委員会で2019年度本予算の基本的質疑が12日行われた。国民民主党は、2番手の質疑者として泉健太政務調査会長が(1)毎月勤労統計の不正調査問題(2)ドローンによる領空侵犯へのわが国の対応(3)イージス・アショア導入――について質問した。
泉議員は、安倍政権がFMS(対外有償軍事援助)方式で米国から兵器を購入しすぎではないかと指摘。膨大な予算をかけているFMSの代表格がイージス・アショア(地上配備型のミサイル防衛システム)であると述べ、イージス・アショアが本当に必要なのか疑問を呈した。
日本の防衛力のあり方や整備目標の方針を定めた「防衛計画の大綱」や「中期防衛力整備計画」にもイージス・アショアの整備については定めておらず、イージス艦だけでも24時間365日切れ目なく日本の領域を守ることはできるのではないかと主張。国民的な議論もされないまま閣議決定されていることについて「こんな進め方はおかしい」と述べ、このようなことが許されれば政府で何でも変えることができてしまうと強調した。泉議員は、こうした防衛予算は見直すべきであり、野党の議論を受け止めて、効率的な防衛費を目指してほしいと政府に求めた。