あいさつする小宮山泰子衆院議員

 市民団体が呼びかけた「動物愛護法改正大交流会」が22日、国会内で開かれた。本年5月目途で第4次動物愛護管理法改正が国会で審議される見通しであることから、殺処分ゼロなどの法改正を目指し、市民団体と与野党の国会議員が意見交換した。国民民主党を代表して政務調査会の動物愛護・動物福祉ワーキングチームの小宮山泰子座長が議員立法の取り組みを紹介した。

 小宮山議員は、動物の命を守るための法律を実現させるために国民民主党だけでなく、超党派議員連盟とも連携していると報告。「皆さまとともに思い描く動物の福祉、命を守る動愛法改正につなげていけるようがんばろう」と出席者に呼びかけた。国民民主党からは大島九州男参院議員、近藤和也衆院議員も出席した。

 市民団体が第4次動物愛護法改正として法制化を目指している項目は次の通り。

  1. 行政の殺処分ゼロの実現
  2. 野良猫殺処分ゼロのために官民一体のTNR(※)の実現
  3. 行政の引き取り動物の譲渡義務と、行政シェルター設置の実現
  4. 繁殖業の許可制実現
  5. 8週齢未満の犬猫販売の禁止、マイクロチップの実現
  6. 遺棄、虐待、みだりな殺傷の重罰化、警察取り締まり実現
  7. 実験動物の取り扱い業者の登録制実現
  8. 産業動物の取り扱い業者の登録制実現
  9. 野生動物、海洋動物の保護を動愛法で規定

(※)地域猫を捕獲(トラップ)して避妊手術(ニューター)を施し、元の場所に戻す(リターン)活動(コトバンクより)

動物愛護法改正大交流会

動物愛護法改正大交流会