玉木雄一郎代表は31日午後、札幌市内を精力的にまわり、党が公認する星野高志(ほしの・たかし)、石丸武司(いしまる・たけし)両北海道議会議員候補、篠田江里子(しのだ・えりこ)、 福士勝(ふくし・かつ)両札幌市議会議員候補、推薦する常盤一也(ときわ・かずや)札幌市議会議員候補らの応援演説を行った。
玉木代表は現在の政治状況について2つの危機に直面しているとして、ひとつ目として「議会制民主主義を取り戻すために政治を変えていかなければならない。その第一歩が北海道議会議員選挙であり、市議会議員選挙である。地方の声を、地域の現実を、安倍政権にぶつけていかなければならない」と訴えた。
2つ目に大きな危機は国民の暮らしだと指摘。平成の初めは専業主婦が多かったが現在は夫婦2人で働いているにもかかわらず一家の所得が厳しい状況にあるとして、「生活を重視し家計を大事にする経済政策に変えていかないといけない。安心して物を買ったり消費できる環境にしていかなければならない。すべての国民に生活の安心と暮らしの安心を取り戻す。どんな状態になっても安心して生きていける、貯金がゼロでも不安ゼロの社会をつくっていきたい」と語った。
■福士勝(ふくし・かつ)札幌市議会議員候補(手稲区)
札幌市手稲区から9期目を目指す福士候補は、人を大事にするまちづくり、支え合いの活気ある町の実現を目指している。演説で福士候補は「札幌のよりよいまちづくりに全力を挙げていく」と力説し、まず市民アンケートでも断トツに要請がある雪の問題解決に向け、雪条例の制定に力を尽くしたと表明。また北海道胆振東部地震の教訓を踏まえ災害対策に万全を期すため危機管理対策室を設置したことも説明した。「8期の経験がものを言う」として引き続き、雪対策・防災・少子高齢化対策に力を尽くしていくため、議会に送ってほしいと語った。
■星野高志(ほしの・たかし)北海道議会議員候補(札幌市東区)
7期目の当選に挑戦し、目指す北海道として「食の安全を徹底」「社会保障の充実」「雇用安定化に全力」「平和を守り抜く」「原子力依存からの脱却」を掲げる星野候補は、「今度の選挙は非常に大事だ」と訴え、最近の国会中継は「やったことをやらなかったと嘘をつく、子どもたちに見せられない状況が続いている」と指摘。そうした傲慢な国会運営を許しているのは野党が力不足のため「ばらばらの野党の前では何をやってもいい」と安倍総理に思わせてしまっているからだと分析した。「国民民主党公認で立憲民主党推薦の私と篠田さんが当選すれば。国政でできないでいる『国民公認で立憲が推薦」という構造ができる。それは傲慢な政治を推し進めている安倍政権に鉄槌を下すことになる」として、何としても勝たせてほしいと求めた。
■篠田江里子(しのだ・えりこ)札幌市議会議員候補(東区)
3期12年にわたり、「女性の声をもっと市政に届ける」そして「ゆるぎない想い支えあいのまち」をつくることを目指してきた篠田候補は、北海道胆振東部地震の際、困難を抱えた人、障害をもった人などが一層、厳しい状況に追い込まれたことを目の当たりにしたとして、「こういう方々がどんな困難な時であっても安心して生活をしていくことができる、そんな札幌を作っていくことが重要だと痛感した」と語った。要介護者の名簿の整理なども含めてまだ道半ばだとして、「4期目を目指させていただいて、引き続き取り組ませてほしい」と訴えた。
■常盤一也(ときわ・かずや)札幌市議会議員候補(厚別区)
「市政にチャレンジ! 札幌市厚別区より人にやさしいまちづくりを推進します!」と訴える常盤候補は、「だれよりも新鮮な思いでだれよりも新鮮な視点で厚別区の皆さんの思いをと受け止めて仕事をさせていただきたい」と力説。「貧困に苦しむ子どもたち、非正規雇用から抜け出すことができない若い人たち、安倍政権下で格差が広がるなか、地域のことは地域の中で話し合って答えを出していかないといけない。個人の努力だけではどうあっても解決できない問題があるなかで、明日に希望が持てる、安心して暮らせる社会づくりに取り組んでいく。人を大切にする人にやさしい街づくりに、国民民主党の一地方議員として全力で取り組んでいく」と語った。
■石丸武司(いしまる・たけし)北海道議会議員候補(恵庭市)
専門学校や短期大学などで政治経済を、恵庭市では政治と自治問題を担当するなど、長年、教育現場を経験してきた石丸候補は、「新時代に向けてダッシュ! 共に生きる社会の実現にチャレンジ」というキャッチフレーズを掲げ、教育現場を歩んだ経験を活かして地域社会と地域経済の再構築、いのちと暮らしを守る政治を目指している。演説では多くの人々から大きな声援を受けてマイクを握り、当初は自信がない形でのスタートだったが多くの人の支援を受け日に日に県政で取り組む意欲が募っているとして、何としても県政を送ってほしいと訴えた。