津村啓介副代表は8日午後、参院埼玉選挙区から国民民主党公認で立候補している宍戸千絵(ししど・ちえ)候補とともに埼玉県内各所で街頭演説を行った。小宮山泰子党総務副会長が司会進行を務め、山根史子埼玉県議(川越市)らが参加した。
津村副代表はJR南古谷駅前の街頭演説で、バブル崩壊後の日本経済が厳しい時に団塊ジュニア世代で就職や受験に大変苦労した世代の代表として、これからの日本の新しい働き方や多様な生き方をつくるために立ち上がった宍戸候補者への支持を訴えた。先に行われた党首討論で選択的夫婦別姓の導入について反対したのは自民党の安倍総裁だけだったことに触れ、「従来の昭和や平成の価値観とは異なる新しい社会の仕組み作りを目指して、国民民主党は未来志向の政策を提案していきたい」と訴えた。
宍戸候補は、元気だった父親が突然脳卒中で倒れ、半身不随となり、いつか自宅に戻りたいと懸命にリハビリを続けていたが、日本の介護制度は同じ施設に3カ月以上いるとリハビリの実施回数が減ってしまう制度となっていると、仕事と両立しながら介護に携わった8年間の実体験から見えてきた課題を訴えた。「いつのまにか家族のための介護制度が既得権を守る法律となってしまっている」と問題提起し、「13年間の国家公務員としての勤務経験を活かし、介護制度を介護を受ける側のために見直していきたい」と聴衆に訴えた。