泉健太政調会長

泉健太政務調査会長

 5日午後、野党共同会派は、新型コロナウイルス合同対策本部・共同会派財務金融部会合同会議を開催し、令和2年度第2次補正予算案に対する対応を協議した。この会合に先立ち行われた与野党の国対委員長会談では、補正予算案に計上した10兆円の予備費のうち、5兆円の使途を政府が事前に国会に対し明示することで合意した。この合意を受け、補正予算案への対応を協議するために同合同会議が急遽セットされた。この日の協議では、組み替え動議を共同会派として提出すべきだとする意見が多く出された。

 会議の冒頭、逢坂誠二(立憲民主党)、泉健太(国民民主党)両政調会長ら合同対策本部役員が、政府・与野党連絡協議会や、これを受けた与野党国対委員長会談の結果を報告。野党の主張を一部飲む形で、補正予算案に含まれる10兆円の予備費のうち5兆円の使途を、政府が事前に国会に明示することで合意した旨を説明した。

 その後、今後の補正予算案への対応について、参加議員らに対し意見を求めた。参加議員からは「予備費の中身が明示されることになったのは一歩前進だ」と与野党間の交渉結果を評価する声が上がる一方で、「予備費は本来、予見できない支出のために計上されるはず。経済対策なら何でも認めるという訳にはいかない」「予算委員会をそのつど開くという前提であれば、なおさら補正予算として審議すべきではないか」「これまでの経緯から現政権を信頼することは難しい。白紙委任すると野党にも責任を押し付けられることになる」「むしろ急ぐべきは組み替えの姿を見せること」など、野党として組み替え動議を提出すべきだという意見が多く上がった。